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【保育士向け】放課後等デイサービスの志望動機の書き方と例文を紹介!
- #転職の基本

放課後等デイサービスへの転職を目指す際、志望動機に悩む保育士もいるのではないでしょうか?放課後等デイサービスの志望動機では、これまでに身につけた経験やスキルを活かしつつ、なぜ働きたいのかを明確に伝えることが大切です。 この記事では、保育士向けに放課後等デイサービスへ転職する際の志望動機の書き方を解説します。状況別の例文や、面接時の回答例もまとめているので、ぜひ求職活動にお役立てください。
目次
保育士が放課後等デイサービスの志望動機を考えるには?
保育士が放課後等デイサービスへの志望動機を作成する際は、志望先の情報収集やキャリアプランの計画をしておくことが大切です。ここでは、保育士が放課後等デイサービスの志望動機を考えるための準備について解説します。
放課後等デイサービスに転職したい理由を明確にする
保育士が志望動機を考えるときは、なぜ保育園ではなく放課後等デイサービスで働きたいのか、理由を明確にしましょう。「保育園で障害児保育を経験し、専門的な支援の必要性を感じた」「少人数制で一人ひとりに合わせた支援がしたい」など、具体的な理由があると志望動機に説得力が生まれます。放課後等デイサービスの何に魅力を感じているのかを言語化しておくと、履歴書や面接において自分の思いを伝えやすくなるでしょう。
志望先の理念や求める人物像の情報を収集する
保育士が転職で志望動機を作成する際は、気になる施設の理念や求める人物像、どのような支援を大切にしているかなど、事前に情報を集めておきましょう。「個別の療育に力を入れている」「集団活動を通した社会性の育成を重視している」など、放課後等デイサービスの特色は職場によってさまざまです。可能であれば施設見学をさせてもらうと、支援内容や雰囲気などの理解が深まりやすくなります。保育士向けの転職エージェントを利用して、求人に関する詳細な情報を教えてもらうのも手です。
志望先で活かせる経験やスキルを検討する
志望動機の内容をまとめるときは、保育士の経験で身につけたスキルが放課後等デイサービスでどのように活かせるのかを考えてみましょう。たとえば、以下のような保育士の経験やスキルは、放課後等デイサービスで役立つ可能性があります。
子どもの発達段階に合わせた関わり方
保護者対応やコミュニケーション能力
個別支援計画の作成経験
集団活動の企画・運営能力
特別な配慮が必要な子どもへの対応経験
志望先で活かせそうな内容を振り返り、求める人物像や仕事内容も踏まえながら、具体的なエピソードを交えてアピールしましょう。
入職後のキャリアプランを立てる
保育士が志望動機を考えるときは、放課後等デイサービスで働くなかでどのように成長していきたいのか、キャリアプランを交えることも大切です。「療育に関する専門知識を身につけたい」「児童発達支援管理責任者の資格取得を目指したい」など、明確な目標があると意欲が伝わりやすくなります。また、目標達成に向けて、現在取り組んでいることや今後身につけていきたいスキルなどを取り入れられると、採用担当者へ好印象を与えられるでしょう。
放課後等デイサービスの志望動機の書き方
ここでは、保育士向けに放課後等デイサービスの志望動機の書き方を解説します。構成や文字数など、基本的な志望動機の書き方について参考にしてみてください。
最初に結論を端的に伝える
志望動機の冒頭では、「なぜ放課後等デイサービスで働きたいのか」という結論を伝えます。たとえば、「発達に特性のある子どもの成長をより専門的に支援したいと考え、貴施設を志望しました」のように簡潔に説明しましょう。
また、志望先の施設の理念や特色に触れながら「貴施設の〇〇という支援方針に共感し…」と伝えると、施設への理解を深めていることもアピールできます。結論が最初に述べられていると、採用担当者は話の流れや全体像を掴みやすくなるでしょう。
エピソードを交えて説明する
志望動機の中盤では、志望した理由について、具体的なエピソードを交えて説明します。障害児保育や発達支援、障がいのある子どもと関わった経験など、放課後等デイサービスに通じるエピソードを志望動機に含めると、独自性のある内容になるでしょう。エピソードを通して、放課後等デイサービスに興味を持った理由や専門的な支援に携わりたいと思ったきっかけなども伝えれば、志望動機に深みが出ます。
経験やスキルをアピールし仕事への熱意で締める
志望理由を伝えたあとは、前職での経験や身につけたスキルなどをアピールします。保育士としてのキャリアプランや志望先へ貢献していきたい熱意など、今後の展望で締めると、流れの良い文章にすることが可能です。キャリアプランを伝える際は、「将来的に、管理職を目指したい」のように、志望先での具体的な目標を述べると長く働き続けたい意思が伝わるでしょう。
200~300文字程度に文字数を調整する
履歴書の記入欄にもよりますが、志望動機は、採用担当者の読みやすさを考慮して200~300文字程度に収めましょう。志望動機は、長すぎると読みづらく、短すぎると熱意が伝わりにくくなります。200~300文字程度であれば、志望理由やアピールしたいスキル、今後の展望などの要点をまとめることが可能です。書ききれなかったエピソードやアピールポイントがあればメモしておき、面接時に補足して説明しましょう。
【放課後等デイサービスの志望動機】保育士向けの例文
ここでは、保育士向けに放課後等デイサービスの志望動機の例文を紹介します。保育園や異業種からの転職、新卒での就職など状況に合わせて、参考にしてみてください。
保育園から転職する場合
以下は、保育園で働いていた保育士が放課後等デイサービスに転職する場合の志望動機です。
貴施設が行っている運動療育を通じて、子どもたちの心身の発達支援に携わりたいと考え志望しました。前職の認可保育園では5年間勤務し、加配保育士として障害児保育を担当しました。多動傾向のある子どもに対して、園庭での計画的な運動遊びを取り入れることで、落ち着いて活動できるようになった経験があります。また、言語発達に遅れのある子どもには、体を動かす活動と言葉かけを組み合わせることで、コミュニケーション能力の向上につながりました。このような経験から運動療育に興味が湧き、放課後等デイサービスの保育士として専門性を高めながら、貴施設に貢献していきたいと考えています。
なぜ保育園ではなく、放課後等デイサービスを選ぶのか、志望動機に明確な理由があると、説得力が増します。保育園で子どもたちや保護者と関わった経験は、放課後等デイサービスにおいても役立つ部分が多いため、志望先で活かせる強みをアピールしましょう。
放課後等デイサービスから転職する場合
ここでは、放課後等デイサービスから転職する場合の志望動機を紹介します。
私が貴施設に志望した動機は、「一人ひとりの子どもに寄り添った支援」という理念と、個別支援計画に基づいたきめ細やかな支援体制に共感したからです。前職の放課後等デイサービスでは3年間、発達障害のある子どもたちの支援に携わり、特に個別支援計画の作成と実践、保護者との密な連携を重視して取り組んできました。これまでの経験から、子ども一人ひとりの特性や課題に応じた支援が重要だと感じています。貴施設では、専門職との連携体制が充実しており、より専門的な知識やスキルを習得できる環境が整っていることも魅力に感じております。前職で身につけたスキルを活かし、子どもたちの成長に寄り添える支援者として活躍していきたいと考えております。
放課後等デイサービスでの経験がある場合は、即戦力として活躍が期待される可能性があります。具体的なエピソードから、どのようなスキルを身につけたか、強みがあるかをアピールしましょう。また、転職理由は、前職との違いや志望先の魅力に感じることから、前向きな表現で伝えることが大切です。
ほかの児童福祉施設から転職する場合
以下は、子育て支援センターで働いていた保育士の方が、放課後等デイサービスへ転職する際の志望動機の例文です。
貴施設の保護者支援に力を入れている方針に強く共感し、前職の経験を活かして子どもたちの成長と保護者の方々のサポートに貢献したいと考え、志望いたしました。これまで子育て支援センターで5年間、保育士として勤務し、育児相談や子育てサークルの運営を通じて、多くの保護者の方々と関わってきました。子どもの発達に不安を抱える保護者の方々に寄り添い、関係機関と連携しながら適切な支援につなげた経験もあります。こうした経験から、子どもたちの支援はもちろん、保護者の不安に寄り添い、信頼関係を築きながらご家庭全体の支援に尽力させていただきたいと考えております。
乳児院や児童福祉施設、子育て支援センターなど、児童福祉施設で働いていた場合は、どのような仕事内容や役割を担当していたか簡単に説明しましょう。放課後等デイサービスと共通する経験をアピールすると、好印象につながる可能性があります。
異業種から未経験で転職する場合
以下は、事務職から放課後等デイサービスへ転職する際の志望動機の例文です。
私が放課後等デイサービスで働きたいと思ったきっかけは、発達障害のある姪との関わりを通じて、一人ひとりに合わせた支援の大切さを実感したことです。障がいのある子どもたちの成長と自立をサポートしたいという思いから、貴施設を志望しました。前職の事務職経験で培った正確な文書作成力や、報告・連絡・相談を大切にする姿勢は、支援計画の作成や保護者・学校との連携に活かせると考えています。保育士資格は取得済みですが、障害のある子どもへの支援経験はないため、貴施設の充実した研修制度で専門性を高め、子どもたちの可能性を引き出せる支援者として成長していきたいと考えております。
異業種から転職する場合は、放課後等デイサービスへ転職したいと思った理由やきっかけを明確に伝えることが大切です。チームワークやコミュニケーション能力など、社会人経験で身につけた汎用的なスキルは放課後等デイサービスで働く際にも活かせます。未経験から挑戦する場合は、成長していきたいという謙虚で前向きな姿勢を示しましょう。
新卒で就職する場合
ここでは、新卒者向けに、放課後等デイサービスの志望動機の例文を紹介します。
私は学生時代、児童福祉施設でのアルバイトで障がいのある子どもたちと関わった経験から、放課後等デイサービスで働きたいと思い志望いたしました。アルバイトでは、障がいのある子どもへの集団療育に携わり、遊びやゲームを通じて社会性を向上する支援を経験しました。また、大学では特別支援教育を専攻し、発達障害の理解や支援方法について専門的に学びました。貴施設の「一人ひとりの可能性を大切に」という理念に共感し、子どもと保護者の不安に寄り添える支援員を目指したいと考えております。
新卒の場合、スキルや経験は重視されないため、意欲や熱意を中心に伝えましょう。また、学生時代に学んだことやアルバイト、ボランティア経験などから、放課後等デイサービスで働きたいと思ったきっかけになるエピソードがあると、志望度の高さが伝わりやすくなります。
放課後等デイサービスの面接における質問・回答例
ここでは、放課後等デイサービスでの採用面接を想定して、質問と回答例を紹介します。質問・回答例を参考に、自分の場合はどのように答えるか考えておきましょう。
特別支援学校ではなく放課後等デイサービスを志望した理由は?
採用面接では、ほかの施設形態ではなく「なぜ放課後等デイサービスへの就職・転職を希望しているのか」を聞かれる場合があります。このような質問に対する回答例は以下のとおりです。
【回答例】
放課後等デイサービスは、特別支援学校とは違った環境で、より専門的な支援により日常生活スキルや社会性を育める場だと考えています。保育士として培った遊びを通した支援の経験を活かしながら、子どもたちの成長をより専門的に支援したいと思いました。また、少人数での支援が可能な点も魅力に感じています。一人ひとりの特性に合わせたきめ細かいサポートができると考え、放課後等デイサービスを志望しました。
特別支援学校は、心身に障がいのある子どもが小学校や中学校、高等学校に準ずる教育を受けられる場所です。一方、放課後等デイサービスでは、自立支援や集団生活への適応に向けたサポートを中心に行います。放課後等デイサービスを志望する際は、ほかの児童福祉施設との違いを理解し、選んだ理由を明確に説明できるようにしましょう。
これまでの療育経験で印象的だったエピソードは?
放課後等デイサービスでの勤務や障害児保育の経験がある方は、療育に関するエピソードについて質問される可能性があります。以下は、保育園での療育経験がある場合の回答例です。
【回答例】
保育園で担任をしていた際、言葉でのコミュニケーションが苦手な4歳児を担当していました。その子とコミュニケーションを取る際に、絵カードや写真などの視覚的な手がかりを用意したところ、活動の見通しが立ちやすくなり、落ち着いて過ごせるようになりました。また、その子の好きな電車をきっかけにして関わりを深めるなかで、少しずつ言葉も増えたと感じています。このような経験から、子どもの好き・嫌いや得意不得意などについて理解を深め、焦らず成長を見守る大切さを感じました。
療育経験がある場合は、成功したことや学んだことを実体験に基づいて話せるように準備しておきましょう。
障がいのある子どもと関わるときに意識していることは?
放課後等デイサービスでの面接では、障がいのある子どもとの関わり方を知るために、意識していることや大切にしていることを聞かれる場合もあります。回答例は、以下のとおりです。
【回答例】
子どもが安心して過ごせる環境づくりを意識しています。前職の放課後等デイサービスでは、前もって活動内容を紙に書いて伝えておいたり遊ぶ前に流れを説明したりと、子どもが見通しを持てるような工夫をしました。御社で働く際も、子どもの性格や発達段階について理解を深め、安心して過ごせる環境のなかで支援をしていきたいと考えています。
放課後等デイサービスや障害児保育の経験がある方は、子どもたちとのコミュニケーションや支援するうえで工夫したことを取り入れるのがおすすめです。障がいのある子どもと関わったことがない場合も、大切にしたい、意識したいこととして回答できるようにしましょう。
入職後のキャリアプランは?
放課後等デイサービスの採用面接では、長く働き続ける意欲を知るために、入社後のキャリアプランや目標を質問されることもあります。好印象につながる回答例は、以下のとおりです。
【回答例】
放課後等デイサービスにおける支援の基本をしっかり学び、実践していきたいと考えています。特に発達障害に関する専門知識を深め、子どもたちへの適切な支援方法を身につけていきたいです。将来的には児童発達支援管理責任者の資格取得を目指し、個別支援計画の作成や職員間の連携など、より専門的な視点から支援に関わっていきたいと考えています。
放課後等デイサービスで働くうえで専門性を高めたい分野や身につけたいスキルは、具体的に伝えられるようにしましょう。放課後等デイサービスで働いた経験がない場合も、将来的なキャリアプランを考えておき、長く働き続けたい意欲を示すことが大切です。
放課後等デイサービスの志望動機に関するよくある質問
ここでは、放課後等デイサービスの志望動機に関連で悩む保育士によくある質問にQ&A形式で答えます。志望動機を作成するときの注意点や自己PRの例文について、まとめました。
未経験者が放課後等デイサービスの志望動機を書くときの注意点は?
放課後等デイサービスで学ぶ意欲や関心の高さを、志望動機に含めるようにしましょう。未経験だからといって謙遜すると、志望度の高さや熱意が伝わらなくなるため注意が必要です。経験が問われない求人へ応募する際は、障がいのある子どもとの関わりがなくても心配ありません。保育士や社会人経験のなかで活かせる強みを洗い出し、前向きにアピールしましょう。
放課後等デイサービスで働いたことがない方は、この記事の「異業種から未経験で転職する場合」で紹介している志望動機の例文も参考にしてみてください。
放課後等デイサービスで働く児童指導員の志望動機の書き方は?
志望動機を作成する際は、児童指導員の主な役割となる「子どもの日常生活における自立支援」や「社会性の育成、コミュニケーション能力の向上支援」に沿った内容にしましょう。志望理由の冒頭では、障がいのある子どもたちの発達支援に関心を持ったきっかけや児童指導員になりたい理由を述べます。中盤には志望動機や強みのアピールにつながるエピソードを交え、児童指導員としての展望で締めると、要点をまとめることが可能です。
放課後等デイサービスで使える自己PRの例文を教えて!
以下は、放課後等デイサービスにおける自己PRで、個別対応の経験をアピールする例文です。
保育現場では、一人ひとりの発達段階や特性に合わせた関わりを大切にしてきました。集団活動が苦手な子どもには、個別に対応したり少しずつ参加を試みたり、その子のペースを尊重した支援を考えました。この経験は、一人ひとりの成長に寄り添う貴施設での支援に活かせると感じています。子どもたちが『できた』と自信を持てる瞬間を大切に、支援していきたいです。
自己PRを考える際は、志望先の求める人物像を把握し、自分の強みと結びつけるのがポイントです。具体的なエピソードを交えた自己PRで、説得力がある内容にしましょう。
まとめ
放課後等デイサービスの志望動機作成では、保育士経験をどう活かせるかがポイントとなります。施設の理念や支援方針への共感を伝え、子どもたち一人ひとりに合わせた支援がしたい思いを具体的に説明することが大切です。保育士としての子どもの発達理解や保護者対応の経験は、放課後等デイサービスにおいても活かせる強みとなるでしょう。
また、特別な配慮が必要な子どもとの関わりから感じた気づきや、より専門的な支援への意欲からは志望度の高さを表現することが可能です。志望動機は応募先を選んだ理由である結論から述べ、具体的なエピソードを交えたうえで、展望で締めると内容が伝わりやすくなります。施設の求める人材像を理解したうえで、自身の経験とマッチングさせた志望動機を作成しましょう。
放課後等デイサービスへの転職で志望動機の書き方に悩んでいる方は、レバウェル保育士にご相談ください。レバウェル保育士では、保育業界に特化したアドバイザーが、あなたの保育士としての経験を活かした志望動機の作成方法をアドバイスいたします。求人紹介、履歴書の添削、面接対策などのサービスはすべて無料で利用できるため、お気軽にお問い合わせください。
執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。