保育士の転職

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保育士の志望動機にやりがいは必要?入れる理由や保育園に熱意が伝わる例文

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笑顔でガッツポーズをする若い男性保育士のイメージ

志望動機の作成で悩んでいる保育士もいるのではないでしょうか。志望動機で保育士としてのやりがいを具体的に伝えると、採用担当者に自分の保育観や価値観をアピールできます。 この記事では、保育士の志望動機にやりがいを盛り込むメリットや、具体的な5つの例文を紹介します。子どもの成長に関われる喜びや、保護者との信頼関係の構築など、やりがいを志望動機に活かす方法も解説するので、あなたの想いを採用担当者に届けましょう。

この記事を書いた人

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「レバウェル保育士」編集部

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目次

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保育士の志望動機にやりがいを盛り込むメリット

保育士が志望動機にやりがいを盛り込むと、採用担当者に自分の目指す保育士像や、保育で重視していることを示せます。ここでは、志望動機にやりがいを入れるメリットをまとめました。

履歴書や面接で自分の保育観を明確に示せる

保育士の志望動機にやりがいを盛り込むと、採用担当者に自分の人柄や保育への姿勢を理解してもらいやすくなります。保育士としての信条や、喜びを感じる瞬間を明確に示せば、採用担当者に自分の人間性や保育への姿勢といった本質的な部分が伝わるでしょう。

たとえば、志望動機の中で「子どもの小さな成長に気づいたときにやりがいを感じます」と伝えれば、子ども一人ひとりの変化を丁寧に見守る保育に重きを置いていることを示せます。

志望先の保育園に意欲と本気度が伝わる

保育士が志望動機にやりがいを組み込むと、採用担当者に本気度が伝わりやすくなります。子どもの成長を間近で見守れる喜びや、一人ひとりの個性を尊重して関わる楽しさなど、保育の魅力を自分の言葉で表現しましょう。

保育現場で子どもたちと真剣に向き合う気持ちを伝えると、保育に対する覚悟を示せます。保育で感じるやりがいと、応募した動機を具体的に結びつければ、志望先への熱意が自然と伝わる志望動機になるでしょう。

採用担当者に入社後のイメージをしてもらいやすくなる

保育士は志望動機にやりがいを入れると、採用担当者に仕事への向き合い方をイメージしてもらえるかもしれません。どのようなことに意欲的に取り組み、何に喜びを感じて保育するのかを具体的に伝えれば、採用担当者が「この人が入社したら、このような分野で活躍してくれそうだ」というビジョンを描きやすくなるでしょう。

採用担当者は、保育士の業務遂行能力だけでなく、保育への思いや子どもとの関わり方にも注目しています。志望動機の中でやりがいを述べることは、自分の保育への姿勢を伝えるのにも効果的です。

保育士がやりがいを志望動機に使う際の注意点

ここでは、保育士が志望動機にやりがいを含める際の注意点を解説します。採用担当者に「この人は長期的な活躍が見込める」と思ってもらえるよう、以下の点に注意しましょう。

やりがいの内容を具体的に伝える

志望動機を作成する際、「保育士の仕事にやりがいを感じるから」といった漠然とした表現をすると、自分の保育観や保育に対する姿勢が伝わりません。なぜやりがいを感じるのか、どのような場面でやりがいを感じるのかを掘り下げて説明することが大切です。

保育士のやりがいは人によって異なります。子どもの成長を後押しできることにやりがいを感じる人もいれば、保護者から感謝されることにやりがいを感じる人もいるでしょう。自分が何にやりがいを感じるのかを整理して志望動機を作成すると、自分の魅力が伝わる志望動機ができ、ほかの応募者との差別化にもつながります。

保育士の仕事や転職先で経験できるやりがいを挙げる

自分がやりがいを感じる瞬間や内容は、応募先の園で必ずしも得られるとは限りません。たとえば、「英語教育に携わることにやりがいを感じる」と伝えても、志望先が英語教育を実施していなければ、採用担当者は「入社してもやりがいを感じられないのでは?」と感じてしまう可能性があります。

保育士の志望動機では、自分がやりがいを感じることと、志望先の園に貢献できることを結びつけることが重要です。志望先の保育園について事前にリサーチし、園の独自性や保育方針を理解しておきましょう。

志望動機に盛り込みやすい保育士のやりがいや魅力

ここでは、志望動機に盛り込みやすい保育士のやりがいを紹介します。自分の考えに似ているやりがいを見つけて、志望動機を作成する参考にしてみてください。

子どもの成長に関われる喜び

保育士のやりがいとして、子どもの成長に関われる喜びが挙げられます。子どもたちの発達を見守れるのは、保育士としての専門的な経験なので、志望動機に取り入れやすいでしょう。

志望動機では「子どもたちの成長の節目に立ち会え、保護者と成長を共有できることにやりがいを感じます」といった具体的な表現で、子どもの成長に関わる喜びを伝えるのがおすすめです。

保護者と信頼関係を築ける充実感

保育士の仕事は子どもとの関わりだけでなく、保護者との関係づくりも重要です。志望動機で、保護者と連携を深めることにやりがいを感じると伝えれば、採用担当者に「安心して保護者支援を任せられる」と思ってもらえるかもしれません

志望動機では、「保護者と密なコミュニケーションを図り、子育ての喜びや悩みを共有できることにやりがいを感じます」といった表現で、積極的に保護者をサポートする姿勢を示しましょう。

チームで支え合う達成感

保育は一人で行うものではなく、同僚と協力して行うチームワークが求められます。志望動機に、皆で協力して行事やイベントを行うことにやりがいを感じるといった内容を含めれば、協調性をアピールできそうです。

協調性を強調することで、志望先の園に「この人なら職場にすぐに馴染めそう」と好印象を持ってもらいやすいでしょう。保育現場では、保育士一人ひとりの力を合わせて子どもたちの育ちをサポートするため、協力して取り組む姿勢は評価されやすい傾向にあります。

保育士の志望動機の書き方

保育士の志望動機の書き方のポイントは、以下のとおりです。

  • 志望先の保育園で働きたい理由を述べる

  • 保育士を目指したきっかけを伝える

  • 具体的なエピソードを入れて自分の保育観を示す

  • 入社後にどのように貢献したいかをアピールする

  • 1分~2分程度で話せる文章量にする

志望動機は、志望先の保育園で働きたい理由や具体的なエピソードから導かれる自身の保育観、入社後の貢献意欲を1〜2分で話せるようにまとめることが重要です。より詳しい志望動機の書き方は、「保育士の志望動機の書き方とは?履歴書で使える例文とポイントを解説!」をご一読ください。

保育士のやりがいが伝わる志望動機の例文5選

ここでは、保育士のやりがいを盛り込んだ志望動機の例文を5つ紹介します。自分の状況に似た例を参考にして、オリジナルの志望動機を作成しましょう。

子どもの成長にやりがいを感じる場合

保育士が子どもの成長を支えることにやりがいを感じる場合の例文は、以下のとおりです。

貴園の「子どもたちの笑顔を生み出す保育」という理念に共感し、小規模な環境だからこそできるきめ細やかな保育を実践したいと考え、志望いたしました。
これまで大規模園で7年間勤務し、0〜5歳児クラスの担任を経験してきました。2歳児クラスでは、一人ひとりの発達段階に合わせた援助方法を工夫し、できたときの喜びを子どもと共有することで自信につながる保育を心掛けてきました。
また、園内研修のリーダーとして、保育の質の向上に取り組んだ経験もあります。
大規模園での経験を活かしながら、貴園の小規模園だからこそできるより丁寧な関わりを実践し、子どもたち一人ひとりの笑顔を引き出せる保育士として力を尽くしたいと考えております。

例文では、子どもの自信を引き出すことにやりがいを感じている点を、これまでの具体的な経験を交えてアピールしています。園の理念への共感と、保育の質の向上への意欲も示している点がポイントです。

保護者支援にやりがいを感じる場合

保護者支援にやりがいを感じている保育士の例文は、以下のとおりです。

私は保護者と信頼関係を築き、子育ての不安に寄り添える保育士になりたいと考え、貴園を志望いたしました。
前職では、子どもの発達に悩む保護者へ具体的な関わり方のアドバイスをしたり、園での成長の様子を丁寧に伝えたりすることで、「相談してよかった」と感謝されました。
貴園の「子どもたちと保護者に愛を持って接する」という理念に共感し、これまでの保育経験を基盤に、保護者の方々に寄り添った支援を実践していきたいと考えております。子どもたちの健やかな成長と、保護者が安心して子育てできる環境づくりに貢献できるよう、誠心誠意努めてまいります。

この例文では、保護者との信頼関係の構築と、子育ての不安への寄り添いにやりがいを感じていることを明確にしています。保護者支援の具体的な体験談を入れて、保育園の理念に賛同していることを積極的に伝えましょう

専門性を活かした仕事にやりがいを感じる場合

保育士が専門性を活かした仕事にやりがいを感じているときの例文は、以下のとおりです。

「遊びから学ぶ力を育てる」という貴園の保育理念に共感し、子どもたちの成長に寄り添える保育士として力を尽くしたいと考え、応募いたしました。
前職では5年間、0〜2歳児クラスを担当し、感覚遊びや手遊びを通じた発達支援に力を入れてきました。乳児期は人格形成の土台となる大切な時期であり、一人ひとりの発達段階に応じた遊びの環境づくりを心掛けてきました。
保護者との信頼関係を築きながら、子どもたちが安心して過ごせる環境づくりに貢献させていただきたく存じます。

保育理念への共感と自身の専門性を結びつけると、熱意が伝わりやすくなるでしょう。例文では、0〜2歳児クラスでの感覚遊びや手遊びを通じた経験を挙げることで、専門性と実践力を効果的にアピールしています。

保育実習でやりがいを感じた新卒の場合

以下は、保育実習でやりがいを感じた新卒者向けの例文です。

子どもたち一人ひとりの成長に寄り添い、毎日を楽しく過ごせる保育を実践したいと考え、貴園を応募いたしました。
保育実習では、初めは緊張して子どもたちとの関わり方に戸惑いましたが、日々の関わりの中で少しずつ信頼関係を築けました。子どもたちから名前を呼んでもらえるようになったときの喜びは忘れられません。人見知りの強かった3歳児が徐々に心を開いてくれ、最後には自分から手をつないでくれるようになった経験から、一人ひとりに合わせた丁寧な関わりの大切さを学びました。
貴園の「子どもたちが毎日楽しく通える保育園」という目標に共感し、明るく温かな保育士として、子どもたちの育ちを支えていきたいと考えております。

保育実習で感じたやりがいを含める場合は、具体的な体験談や実習で得た気づきを取り入れるのがおすすめです。上記の例文は、保育実習で経験した子どもとの信頼関係構築の喜びを核に、やりがいを伝えています。

子育てにやりがいを感じる場合

保育士として子育てにやりがいを感じる場合の例文は、以下のとおりです。

子どもたちの成長を丁寧にサポートする保育士として、貴園で働かせていただきたく志望いたしました。
私自身、子育てを通じて、子どもの個性に合わせた関わり方の大切さを実感してきました。子どもの「やってみたい」という気持ちを大切にし、見守りながら成長を支援することの重要性を日々の育児で学んでいます。
貴園の「子どもの個性と成長を見守る保育」という理念に深く共感し、自身の子育て経験を活かしながら、専門的なスキルを習得していきたいと考えています。保育士資格は取得したばかりですが、子育ての経験と学びを活かし、親身に支援できる保育士として成長していきたいと存じます。

例文では、子育てで培った学びを強みとして、温かく寄りそう保育士に成長していきたいという意欲を表現しています。保育士未経験の場合も、子育てに感じるやりがいを通じて、保育に対する姿勢をアピールできるでしょう。

パート勤務でやりがいを感じていた場合

パートの保育士としてやりがいを感じていた場合の例文は、以下のとおりです。

貴園の保育理念である「家庭的な保育で豊かな心を育む」という考えに深く共感し、正社員として子どもたちの力になりたいと思い、志望いたしました。
現在までの3年間、保育補助としてパートタイム勤務をする中で、子どもたちの些細な成長や笑顔に大きなやりがいを感じました。より専門的な知識と技術を身につけて、保育に携わりたいという思いが強くなりました。
少人数保育で一人ひとりの子どもに丁寧に向き合い、家庭的な雰囲気の中で安心して過ごせる環境づくりを心がけてきた経験を活かし、貴園の保育理念の実現に貢献できると考えております。正社員としてより深く子どもたちと関わり、保護者と信頼関係を築きながら、保育の専門性を高めていきたいと存じます。

この例文は、パート経験で得た子どもの成長や笑顔に対して感じるやりがいを基に、正社員としてより深く保育に関わりたい意欲を明確に伝えています。パートでの学びややりがいを正社員としてどう活かすかを、専門性向上への意欲と合わせてアピールするのがコツです。

保育士が志望動機でやりがいをアピールできない際の対処法

「自分のやりがいがうまく言語化できない」「志望動機にやりがいを盛り込むのが難しい」と感じる保育士も少なくありません。ここでは、やりがいをアピールできないときの対処法を解説します。

具体的なエピソードを掘り下げてみる

保育での経験を掘り下げていくと、自分がどのような側面にやりがいを感じているのかが見えてくるはずです。保育の中で「嬉しかった」「感動した」と感じた場面を思い出してみましょう。

たとえば、泣いてばかりいた子が笑顔で登園するようになったときや、保護者から「先生のアドバイスで家庭での親子関係が良くなりました」と言われたときなど印象に残っている場面を振り返ります。振り返ったエピソードの中で、なぜうれしいと感じたのか、何に感動したのかを深く考えると自分がやりがいを感じる瞬間が明らかになるでしょう。

自分の長所と結びつける

自分の長所とやりがいをつなげてアピールするのも1つの選択肢です。自分の性格や強みとやりがいを結びつけると、より説得力のある志望動機になります

たとえば、「細かいことに気づくのが得意」という長所があれば、「子どもの小さな変化に気づき、成長を支えられることにやりがいを感じる」といった形で結びつけられるでしょう。「人の話を聴くのが得意」という長所なら、「保護者の悩みに寄り添い、信頼関係を築けることにやりがいを感じる」といった志望動機になるかもしれません。

転職エージェントにサポートしてもらう

転職エージェントを活用すると、志望動機の作成を手厚くサポートしてもらえます。キャリアアドバイザーへの相談をとおして、保育の仕事で感じるやりがいを明確にできるだけでなく、自分では気づいていなかった新たなやりがいに気づくきっかけにもなるでしょう。

保育園の理念や特色について詳しい情報を提供してくれるため、自分の価値観と園の方針を結びつけた説得力のある志望動機が作れます。作成した志望動機は、プロの視点で添削してもらえるので安心です。保育士としてのやりがいを表現した志望動機を作りたい方にとって、エージェントの活用は効果的な方法といえるでしょう。

保育士のやりがいを含めた志望動機に関してよくある質問

ここでは、保育士のやりがいを含めた志望動機に関してよくある質問にお答えします。

40代〜60代の保育士が志望動機で伝えられるやりがいは?

40代〜60代の保育士は、豊富な経験や人生の知恵を持っていることが強みです。以下のようなやりがいを盛り込むと、応募先の園の印象に残りやすい志望動機になるでしょう。

  • 子育て経験を活かした保護者支援のやりがい

  • 若手保育士の育成や指導に関われる喜び

  • 長年の経験から培った保育の知恵を次世代に伝えられる充実感

  • 子どもとの関わりから学び続ける喜び

「長年の経験を活かして、若手保育士の相談に乗ったり、保護者の子育ての不安に共感したりできることにやりがいを感じます」といった形で、経験を強みとした志望動機を作成するのがおすすめです。

公立保育士が志望動機を作成する際、どのようなやりがいを盛り込める?

公立保育士を志望する場合は、公共サービスとしての保育の役割を意識した志望動機を作成するのがポイントです。地域の子育て支援に貢献できる喜びや、幅広い家庭背景を持つ子どもたちの育ちを支える使命感など、公立保育士としての役割に結びつけられるやりがいを伝えましょう。

まとめ

保育士の志望動機にやりがいを盛り込むことは、自分の保育観や人間性を採用担当者に効果的に伝える重要な要素です。子どもの成長に関われる喜びや保護者との信頼関係づくり、チームでの達成感など、具体的なエピソードを交えながら志望動機を伝えると説得力が増します。志望先の保育園の理念や特色と、自分が感じるやりがいを結びつけて表現すれば、保育への熱意と意欲が伝わりやすくなるでしょう。

やりがいをうまく言語化できない場合は、これまでの保育経験を振り返り、印象に残っている場面や自分の長所と結びつけて考えてみましょう。また、転職エージェントのサポートを受ければ、プロの視点からアドバイスをもらうことも可能です。自分らしさを取り入れた志望動機を作成すると、採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえる可能性が高まります。

志望動機で自分のやりがいをうまく表現できずに悩んでいる方は、「レバウェル保育士」にご相談ください。「レバウェル保育士」の専門アドバイザーは、あなたの経験や想いをヒアリングしながら、説得力のある志望動機の作成をサポートします。保育園の特色や面接対策まで一貫したアドバイスがもらえるので、自分らしい志望動機で採用担当者に想いを伝えましょう。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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