保育士の転職

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保育士におすすめのデスクワークとは?経験を活かせる職種やメリットを解説

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パソコンに向かう若い女性の手元のイメージ

体力的な負担や将来への不安から、デスクワークへの転職を考える保育士も少なくありません。保育士として培った子どもへの理解力やコミュニケーション能力は、他職種を目指すうえでのアピールにつなげられます。 この記事では、保育士の経験を活かせるデスクワークの仕事や、転職するメリット・デメリットについて解説します。保育現場から自分らしい働き方を目指したい場合は、ぜひ内容をご一読ください。

この記事を書いた人

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「レバウェル保育士」編集部

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目次

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保育士経験を活かせるデスクワークの職種とは?

子どもたちの発達に合わせたサポートや保護者に向けた対応、現場で積み重ねたコミュニケーションなどの保育士経験は、別の仕事に就いた際も重宝されるでしょう。ここでは、保育士として培ってきた知識やスキルを活かせるデスクワークの選択肢を紹介します。

保育園の本社で働く総合職

現場経験のある保育士は、保育園の運営する企業で総合職として活躍することが可能です。総合職の主な業務内容は、各園への運営サポートや保育カリキュラムの企画・整備、新規園の立ち上げ支援などが挙げられます。部署によっては、採用担当として人材選定や面接に携わる場合も。保育現場を理解しているからこそ、応募者が自社に適しているかどうかを見極めるスキルが期待されるでしょう。

総合職として経験を重ねれば、現場の声を運営方針に反映していくことも可能です。。現場を離れても保育分野に関わり続けたい方にとって、魅力的なデスクワークといえます。

子ども関連企業の事務職

玩具メーカーや絵本出版社、教材開発会社など、子どもに関連する企業でデスクワークを担うのも手です。たとえば、幼児向け玩具メーカーでは年齢に適した安全性や教育効果の観点からアドバイスでき、教材会社では現場で使いやすい教材の開発に携われます。子どもの成長や好みに対する深い理解を持つ保育士の視点は、こうした企業で役立てることが可能です。

保育士向けメディアの編集者・企画職

保育士としての実務経験を活かし、保育業界に特化した情報発信メディアの編集や企画としてデスクワークに携わる道もあります。現役保育士の目線に立ったコンテンツづくりができるのが強みです。

具体的な仕事内容には、保育に役立つ記事の企画やライティング、インタビュー取材、原稿の編集、SNS発信などが挙げられます。保育の現場で感じた悩みや成功体験を記事という形で発信することで、ほかの保育士たちの支えになるというやりがいを得られるでしょう。

児童福祉の公務員(一般行政職)

市区町村の子育て支援課では、保育士資格や現場経験を活かして働ける一般行政職があります。保育施設の入所手続きや児童手当の申請対応、保護者からの相談などを担当する役割です。保育現場では解決が難しかった家庭の課題も、行政の立場からなら支援できるかもしれません。

一般行政職になるには公務員試験の合格が必要で、通過できたとしても希望の部署に必ずしも配属されるとは限りません。子どもや保護者を支える立場として、地域に貢献できるデスクワークです。

保育園の事務職

保育園の事務職は、園児の入退園手続きや保育料の管理、補助金申請、職員の勤怠管理、物品の発注など、保育園運営を事務面からサポートします。保育士経験があれば必要な備品や現場の状況を理解しているため、事務作業を効率的に進められるでしょう。また、保護者対応の経験は窓口業務にも活かせます。小規模園では保育補助を担当することもありますが、基本的にはデスクワークが中心となるため、身体的な負担の軽減を図ることが可能です。

小児科・クリニックの医療事務

保育業界以外でのキャリアを考えている方には、小児科や子ども病院の医療事務という選択肢もあります。事務職のなかでも子どもや保護者と関わる機会があるため、保育士としての経験やコミュニケーション能力を活かすことが可能です。

医療事務の主な仕事内容は、受付対応や会計、レセプト(診療報酬請求)業務などです。また、子どもの不安を軽減できるよう、気持ちに寄り添う対応が求められる場面もあります。状況によっては、保育園で身につけた装飾技術を院内で有効活用できることもあるかもしれません。

保育士向け転職エージェントのキャリアアドバイザー

実際に保育現場を経験した人は、保育業界に特化した転職エージェントでキャリアアドバイザーとして活躍できます。求職者の悩みや保育現場の特徴を理解しているため、的確なアドバイスや求人紹介ができるのが強みです。

オンラインによる転職相談も増えていることから、キャリアアドバイザーは基本的にデスクワークとなります。保育士の就業状況や転職市場を把握しながら、求職者と企業のマッチングを図れる、やりがいのある仕事です。

保育士資格を活かせる在宅ワークの種類とは?

子育てとの両立や、プライベートな時間を大切にしながら働きたい方にとって、自宅でできる仕事は魅力的な選択肢といえるでしょう。ここでは、保育の専門知識を活かせる在宅ワークの種類を紹介します。

保育・子育てジャンルのSNS投稿・運用サポート業務

保育関連企業や子育て支援団体のSNSアカウント運用は、保育士の知識を活かせる在宅ワークの1つです。保育や子育てに関する情報発信、フォロワーからの質問対応、コンテンツ企画などを担当します。

保育士としての体験をSNS向けにまとめられるので、、保育現場で働いている人や保護者の関心事を踏まえて投稿ができるのが強みです。基本的なSNSの使い方を知っていればアカウント運用を始められますが、写真撮影や文章作成のセンスがあると有利にはたらくでしょう。

保育士向けWebメディアの記事作成業務

保育士向けのWebメディアや子育て情報サイトでは、保育の実践や子どもの発達に関する記事を執筆できるライターが求められています。企業によっては、在宅ワークに柔軟な対応をしているところもあるでしょう。

記事のテーマは、製作活動のアイデアや発達段階に応じた関わり方、保護者対応のポイントなど多岐にわたります。保育士ならではのリアルなエピソードや実践的なアドバイスは、読者の心に届く記事につながるでしょう。最初は短めの記事からスタートし、少しずつスキルを磨いていけるので、未経験も挑戦しやすい仕事といえます。

保育関連の記事・教材の監修業務

保育や子育てに関する記事・教材の監修は、保育士の専門知識を活かせる在宅ワークの1つです。出版社やWebメディア、教材開発会社が作成した内容に対して、保育の専門家として確認や助言を行います。子どもの成長が考慮されているか、安全面への配慮が適切かなどを、専門的な視点からチェックするのが主な役割です。

修正点の指摘や誤りがないかの確認がメインのため、記事を一から執筆する必要はありません。文章力に自信がなくとも、保育に関する豊富な知識を提供していける人は、業務を続けやすいでしょう。

保育士からデスクワークへ転職するメリット

保育現場からデスクワークへ転職すれば、体力的な負担を軽減できたり、プライベートの時間を取りやすかったりします。ここでは、保育士からデスクワークへ転職することで得られる主なメリットを紹介します。

身体的な負担が軽くなる

保育士からデスクワークへ転職するメリットの1つは、身体的な負担が軽減される点です。保育現場では、日常的に子どもを抱き上げたり、膝をついておむつ替えや着替えを手伝ったりと、身体を酷使する場面が多くあります。その結果、慢性的な腰痛や膝の痛みを抱える保育士も少なくありません。

一方、デスクワークでは椅子に座って業務を行うのが基本となります。無理な姿勢での作業がなくなることで、関節や筋肉への負担も軽減され、慢性的な痛みや体調不良の改善につながることもあるでしょう。こうした身体的な負担の軽減は、体力面に不安を感じていた方や、産後・体調不良などをきっかけに働き方を見直したいと考えている保育士にとって、安心材料となるでしょう。

私生活との両立がしやすくなる

保育の現場では早朝からの勤務や土曜出勤、突発的な対応などが求められることもあり、生活リズムが不規則になりがちです。それに比べて、デスクワークを中心とする仕事では、比較的決まった時間に勤務できるケースが多く、規則正しい生活を送りやすい傾向にあります

また、最近では在宅勤務が可能な職場も増えており、通勤にかかる時間や負担を減らせるのもポイントです。自宅で働ける環境が整えば、育児や介護など家庭の事情に合わせた柔軟な働き方が可能になります。ワーク・ライフ・バランスを重視したい人は、デスクワークの働き方がおすすめといえるでしょう。

残業や持ち帰り仕事が発生しにくい傾向にある

デスクワークに該当する職種は、残業や持ち帰り仕事が少なく、プライベートの時間を確保しやすい傾向があります。保育現場では、保育計画や記録の作成、行事準備などの業務が勤務時間内に終わらず、自宅で作業を続けることも珍しくありません。繁忙期は残業が続き、体力的にも精神的にも負担が大きくなりがちです。

一方、デスクワークは基本的に勤務時間内での対応が可能で、オンとオフの区別がつけやすいといえます。子どもの体調不良などによる急な対応が求められることも少ないため、精神的にゆとりを持って働けるでしょう。

保育士からデスクワークへ転職するデメリット

保育士からデスクワークへの転職にはメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。自分が希望する働き方を選択するためにも、デメリットの内容を確認しておきましょう。

仕事内容が単調に感じやすいこともある

保育の仕事は、子どもたちと過ごす中で日々新しい発見や成長に出会える魅力があります。ですが、事務職に転職すると書類作成やデータ入力など、同じような作業の繰り返しが中心となることも。保育現場での活気ある環境に慣れている方には、静かなデスクワークが物足りなく感じられるかもしれません

ただし、これは職種によっても違いがあるため、保育関連の企画職や子育て支援のコーディネーターなど、保育の経験を活かせる仕事なら、日々の試行錯誤でやりがいを感じられる可能性があります。自分がどのような仕事に充実感を見出せるかをよく考え、転職先を選ぶことが大切です。

運動量が減り身体が凝り固まる

保育現場では自然と身体を動かす機会が発生するのに対し、デスクワークでは長時間同じ姿勢で座り続けることが多いです。その結果、肩こりや腰痛、目の疲れなど、別の形での体調不良が現れることもあるでしょう。また、運動不足による体重増加や体力低下も起こりやすい傾向があります。定期的な休憩や簡単なストレッチ、姿勢の改善、通勤時の歩行など、日常に運動を取り入れる工夫をし、オフィスでも実践できる健康管理の習慣を身につけることが必要です。

保育士がデスクワークへ転職するのは難しいの?

保育士からデスクワークへの転職は、年齢や求人の選び方によって難易度が変わりますが、決して不可能ではありません。労働条件や自分の強みをしっかりと理解し、戦略的に動くことで求職活動を効率的に進められます。20~30代の方であれば、企業側から「ポテンシャルがある」「将来的にも長く働いてくれそう」と評価してもらえる可能性があるでしょう。

ただし、中途採用では新卒時と異なり、経験やスキルが重視される傾向にあります。即戦力を求める事務職や総合職の求人では、一般企業での経験がある人に比べると、保育士がやや不利になる可能性もあるでしょう。とはいえ、すべてのデスクワーク求人が高いスキルを求めているわけではありません。未経験歓迎の求人も多数存在しており、保育士としての社会人経験を活かして応募できる仕事を見つけられるはずです。

保育士からデスクワークへの転職を成功させるポイント

ここでは、保育士からデスクワークへの転職を目指すうえで知っておきたいポイントを紹介します。転職活動をスムーズに進めるためにも、どのような行動が必要になるのかを参考にしてみてください。

基本的なパソコンスキルを身につける

デスクワークでは、パソコンの基本操作スキルが必須です。Word・Excel・PowerPointなどのオフィスソフトの基本操作、メールの送受信、ブラインドタッチなどができるようにしておきましょう。これらのスキルは、オンライン講座や独学で習得が可能です。基礎からコツコツと学ぶことで、短期間でも実務レベルのスキルを身につけられます。

事務職に役立つ資格を取得する

保育士が事務職への転職を考えるなら、関連する資格取得も検討しましょう。日商簿記検定やMOS(Microsoft Office Specialist)、医療事務資格などは、採用時に評価されやすい資格です。事務経験がない場合は、関連資格を持っているとスキルの証明になります。

また、資格取得は、知識やスキルを身につけるだけでなく、転職への熱意を示すアピールにもなります。自分が目指す職種で役立つ資格を調べ、計画的に勉強を進めることで、転職活動を有利に進められるでしょう。

保育士経験を活かせる姿勢を明示する

保育士として培った経験やスキルは、転職先でも強みになります。たとえば「相手の気持ちを汲み取る力」「臨機応変な対応力」「保護者との信頼関係を築くコミュニケーション力」などは、福祉・教育・接客業など幅広い職場で活かせるでしょう。応募先には、保育の中でどのような場面でその力を発揮していたのか、具体的なエピソードを交えて伝えると説得力が増します。

また、「これまでの保育経験を、今後この職場でどう活かしていきたいか」という前向きな意欲も忘れずにアピールしましょう。単なる退職理由ではなく、経験を土台にしたキャリアの継続を意識する姿勢が評価されやすくなります。

転職エージェントを活用する

保育士からデスクワークへの転職は、転職エージェントを活用することで効率アップにつながります。エージェントでは、求人情報の提供や履歴書・職務経歴書の書き方、面接対策など、転職活動全般をサポートしてもらえるでしょう。未経験職種への転職では、自分だけで求人を探すより、エージェントを通して「保育士の経験を評価してくれる企業」を紹介してもらうのがおすすめです。

また、保育士からの転職事例も豊富に持っているため、具体的なアドバイスも得られます。面談時に希望や強みをしっかり伝え、自分に向いている求人を紹介してもらいましょう。

デスクワークへ転職を希望する保育士が抱える質問

ここでは、保育士がデスクワークに転職する際に抱えがちなお悩みを、Q&A形式でお答えします。

デスクワークの求人で保育士経験をアピールする方法は?

デスクワークの求人に応募する際は、保育士として身につけたコミュニケーション能力をアピールすると、社内外とのやり取りやチーム連携に役立ちます。臨機応変な対応力が身についていれば、顧客対応・書類チェック・スケジュール管理などの業務で強みになるでしょう。

教育・福祉系企業に応募するなら、保育現場の実情を理解している点がアドバンテージにもなります。面接や履歴書では、「具体的にどのような場面でスキルを発揮したか」「応募先の業務にどう貢献できるか」を言葉でつなげて説明すると、説得力が増すでしょう。

保育士の相談に乗る仕事には何がありますか?

保育士の経験を活かして相談に乗る仕事には、自治体で保育施設の案内や入園相談を行う「保育コンシェルジュ」や、子育て支援センターで保護者の悩みに対応する「子育て支援員」などがあります。家庭で保育を行うベビーシッターや訪問型保育の仕事も、保護者からの相談に応じる場面が多い職種です。また、保育関連企業のカスタマーサポートなどで、サービス内容についての質問に対応する仕事もあります。どの仕事も、保育現場での実践経験や理解力が求められるため、保育士のスキルを活かせるでしょう。

まとめ

保育士からデスクワークへの転職は、これまでの経験を活かしながら、体への負担を減らせる選択肢の1つです。保育園を運営する企業での総合職や子どもに関連する企業での事務職、保育士向けメディアの編集など、保育の知識が役立つ職場は幅広くあります。デスクワークは生活リズムが整いやすく、プライベートとのバランスを取りやすいのも魅力です。必要に応じて資格の取得を検討したり、志望する分野の転職エージェントを活用したりすることで、自分に合った働き方が見つけやすくなります。

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執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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