児童指導員を辞めたい！退職したいときの対処法や経験が活かせる転職先

児童指導員として培ったスキルや知識は、別の分野でも十分に活かせます。ここでは、児童指導員の経験が活かせる仕事をまとめました。

児童指導員から保育士への転職は、子どもとの関わり方や発達支援のスキルを活かせる選択です。児童指導員として培った「子どもへの対応力」や「保護者対応のスキル」「チームでの連携力」などは、保育現場でも強みになります。

保育士になるためには、保育士資格が必要になります。厚生労働省の「保育士になるには？」によると、「児童福祉施設で2年以上かつ総勤務時間2,880時間以上」の実務経験がある人は保育士試験の受験資格を得られます。そのため、児童指導員としての経験を活かして資格取得に挑戦できるでしょう。

保育園によって方針や雰囲気は異なるので、見学や面接を通して自分に合った環境を選ぶことが大切です。

児童指導員の経験を活かしやすい転職先として、学童保育指導員が挙げられます。児童指導員の経験者は、子どもの発達段階に応じた関わりや集団活動の運営スキルを持っているため、即戦力として活躍しやすいでしょう。学童保育は保護者との連携を重視される現場であり、コミュニケーション能力が求められるので、児童指導員として培った対人スキルを活かせます。

学童保育指導員は資格がなくても働き始められますが、正社員を目指すなら放課後児童支援員の資格取得がおすすめです。放課後児童支援員は各都道府県が指定する講習を受講すると取得できます。東京都福祉局の受講資格によると、「高等学校卒業以上で、2年以上児童福祉事業に従事した者」という条件があり、児童指導員の経験を活かして取得を目指せるでしょう。

幼児教室の講師は、児童指導員のスキルを別の形で活かせる転職先です。幼児教室では就学前の子どもたちに対して知育や運動、音楽、英語などの特定分野の指導を行います。転職後は、児童指導員として身につけた「子どもの発達理解」や「興味を引き出す関わり方」「集中力を維持させる工夫」などを活かして働けるでしょう。

幼児教室の講師は、独自のカリキュラムや教材を使って専門的な指導をできるのが魅力です。勤務形態も比較的柔軟で、ワーク・ライフ・バランスを重視したい人に向いています。特定の教育法や指導法に関心がある場合は、興味のある分野を専門とする教室を選べば、自身のスキルアップにつながるかもしれません。

児童指導員から介護職への転職も、対人支援のスキルを活かせる選択肢です。介護職では、サポートが必要な人の日常生活の支援や身体介護、レクリエーションの企画運営などを行います。児童指導員として培った「生活支援のスキル」や「コミュニケーション能力」「個々の状況に応じた対応力」などが活かせます。

介護職は24時間体制の入居施設に転職すると夜勤が発生しますが、デイサービスを選択すれば日中のみの勤務もでき、ライフスタイルに合わせた働き方を選べるのが特徴です。児童指導員と介護職で「支援を必要としている人の手助けをする」という本質が共通していることから、人の役に立ちたい人はやりがいを持って働けるでしょう。

児童指導員から事務職へ転職するのも1つの選択肢です。関連性が低いように思えますが、児童指導員の業務には記録作成や書類管理、関係機関との連絡調整など、事務的なスキルも含まれています。事務職では「トラブル対応力」「チームワーク」など、児童指導員として身につけたスキルが評価されやすいです。

事務職は定時での帰宅が可能で、土日祝日が休みの職場も少なくありません。残業が少ない職場も選びやすく、児童指導員から転職すれば夜勤や変則勤務から解放されます。身体的・精神的負担が軽減する可能性もあり、長期的に安定して働きやすい環境です。

児童指導員の経験は、接客業の分野で活かせます。飲食店やアパレルショップ、ホテルといった人と関わる仕事では、児童指導員として身につけた「状況判断力」や「ニーズに応じた対応力」が強みになるでしょう。

自分が興味を持っている分野での接客業を選ぶと、仕事へのやりがいを感じやすいです。「本が好きな人は書店」「ファッションに関心がある人はアパレルショップ」など、自分の好きなことを仕事にできると長続きしやすいかもしれません。子ども向けの施設で働けば、子どもと接してきた経験が役立つ可能性もあります。