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保育士の面接に役立つ質問と例文を紹介!対策して魅力をアピールしよう
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保育士の面接に関して「どのような質問がされるのか」「どのような対策や準備をしておくべきか」など、気になる方もいるのではないでしょうか。 この記事では、面接で役立つ質問例や効果的に自分の魅力を伝える回答例を紹介します。 また、面接時のマナーや採用担当者が見ているポイントも解説。しっかり面接対策を行い、自分の魅力を伝えましょう。
目次
保育士の面接でよく聞かれる質問とその回答例
ここでは、保育士の面接でよくある質問を10個ピックアップして紹介します。回答する際には「最初に結論を述べる」のを意識しましょう。以下で詳しく解説します。
自己紹介をお願いします
自己紹介では、内容も大事ですが、第一印象を左右する「明るい笑顔」と「ハキハキした話し方」を意識すると面接官に好印象を与えられる可能性があります。名前や経歴を簡潔に伝え、自己PRとは区別しつつ、自分の経験に軽く触れると良いでしょう。
【質問の意図】応募者の第一印象や人物像を確認し、リラックスさせるため
【回答例:保育経験がある場合】
「△△(フルネーム)と申します。これまで、〇〇市の私立保育園で6年間勤務しておりました。前職では、保育士として遊びを通じた学びや社会性の育成に力を入れてきました。子どもたちが安心して過ごせる環境作りを心がけ、保護者とのコミュニケーションも大切にしています。この経験を活かし、即戦力として即戦力として働ける保育士になりたいと思っております」
【回答例:保育経験がない場合】
「△△(フルネーム)と申します。以前は接客業に従事しておりましたが、姪の世話をする中で子どもと関わる仕事に対する思いが強まり、保育士への転職を決意しました。子どもたちの個性を大切にし、安心して過ごせる環境を提供したいと考えています。貴園での経験を通じて、プロの保育士として成長していきたいです」
このように、自己紹介では簡潔に経歴や意欲を伝えましょう。
なぜこの保育園を選んだのですか?(志望動機)
この質問の意図は、園への熱意や長期的な勤務意欲を知ることです。志望動機では、一般的な回答ではなく、自分の経験や考えに基づいた独自の理由を伝えるのが大切です。
また、熱意だけでなく、自分の保育観や信念も伝えるように心がけてください。園の理念に共感を示しつつ、自分の経験や保育に対する考えを織り交ぜて表現するのがおすすめです。また、履歴書の内容と整合性を持たせることも忘れないように注意しましょう。
【質問の意図】園に対する熱意を探り、短期間での離職を避けるための判断材料とする
【回答例:保育経験がある場合】
「貴園を志望した理由は、『多様性を尊重する保育』という理念に強く共感したからです。子どものさまざまの個性を大切にし、異なる背景や価値観を理解し合いながら育てていくのが重要だと考えています。
前職では、多様性についての理解を深め、さまざまな子どもの個性を尊重する保育の大切さを実感しました。貴園の理念に基づく保育を通じて、すべての子どもたちが安心して自分を表現できる場を提供できると感じています」
【回答例:保育経験がない場合】
「貴園を志望した理由は、『地域とともに育つ保育』という理念に深く共感したからです。前職の接客業では、さまざまなお客様が来店されていました。お客様とのコミュニケーションを通じて相手のニーズを理解し、信頼関係を築く大切さを学びました。この経験を活かして同僚や保護者との連携を深め、子どもたちが安心して成長できる環境を提供したいと考えています。
また、遊びなどを通じ、子どもたちが地域の一員として自覚が持てるような保育を行いたいと思っています。子どもたちにとっての身近な存在として、地域と共に育ち、学び合う環境作りに貢献したいと考えています」
あなたの強みと弱み(長所・短所)を教えてください
長所・短所についての質問は、保育士としての適性や人間性を見極めるために行われます。短所に関する質問は自己分析ができているかを確認する意図も含まれるため、ただネガティブに短所を述べるだけでは、保育士に求められる特性に合わないと判断される場合もあるでしょう。そのため、短所を理解し、それをポジティブに変換できる能力が重要です。
長所に関して質問された際には、単なる特技や自慢ではなく、保育士としての適性に結びつく性格面の強みを話しましょう。
【質問の意図】保育士としての資質や人間性を理解したい
【回答例:長所】
「私の長所は、責任感が強いところです。与えられた仕事や役割に対して真剣に取り組み、最後までやり遂げてきました。保育士は子どもの命を預かるため、勤務中は常に子ども一人ひとりが安全かどうかを確認する必要があります。責任感が強いという長所を活かし、子どもたちが安心して過ごせる環境を提供し、信頼される保育士になりたいと思っています」
【回答例:短所】
「私の短所は、心配性なところです。しっかりと計画を立てないと不安になり、行動するまでに時間がかかってしまうこともありました。しかし、保育士は子どもの安全に気を配る必要があるため、慎重に計画するのは利点もあると考えています。業務では、子どもの安全を守るために慎重に計画できる点を活かしていきたいと思います」
このように、長所・短所の回答では、ポジティブに変換を意識することが求められます。
幼稚園ではなくなぜ保育園なのですか?
保育士の面接では、幼稚園や認定こども園を選ばなかった理由を尋ねられる場合も考えられます。この質問は、応募者が保育園、幼稚園、認定こども園の違いを理解しているかどうか、そして保育に対する熱意を確認するためのものです。回答する際には、他の施設形態との違いを理解していることを示しつつ、自分の保育への情熱を伝えましょう。
【質問の意図】保育園に対する熱意、他施設との違いを理解しているかを見極めたい
【回答例】
「私が保育園を選んだ理由は、子どもたちの自主性を育む環境を提供できるからです。幼稚園は教育的な枠組みがしっかりしているため、指導が中心になりがちですが、保育園では日常の遊びや活動を通じて、子どもたちが自分で考え、行動する力を育めると思います。また、乳児から幼児まで幅広くサポートできる点にも大きな魅力を感じています」
これまでの仕事で最も心に残っている経験は何ですか?
この質問は、応募者の経験や成長、経験が保育士としての適性にどう影響を与えているかを確認するのが目的です。
回答する際には、その経験がどのように自分の保育観や価値観を形成したのか、また、どのような学びがあったのかを具体的に伝えましょう。
【質問の意図】過去の経験から得た学びや成長を知り、保育士としての資質を見極めたい
【回答例:保育経験がある場合】
「私が心に残っている経験は、担当したクラスの男の子が初めて自分で靴を履けたのを見せに来てくれたことです。以前、その子が靴を履けるように何度もサポートしていました。ある日、私のところへ駆け寄ってきて、満面の笑みで靴が履けたのを見せてくれたとき、彼の成長を見守ることができたと心から嬉しく思いました。この出来事を通じて、子どもたちが自分の力でできることを増やしていく喜びを実感しました。
今後も、さまざまの成長に寄り添い、子どもたちが自信を持って挑戦できるようなサポートしていきたいと考えています」
【回答例:保育経験がない場合】
「飲食店で働いていた際に一番印象に残っているのは、常連のお客様とのエピソードです。そのお客様はいつも忙しそうでしたが、あるときには元気がない様子でした。私はその方の好みを覚えており、少しでも気分が晴れるようにとおすすめのメニューを提案しました。
すると、お客様が笑顔になり『あなたがいるから、ここに来るのが楽しみ』とおっしゃってくださったのが印象に残っています。この経験から相手の気持ちを考え、寄り添う大切さを実感しました。保育士として子どもたちを見守り、彼らの心に寄り添っていきたいと思っています」
入職後に取り組みたいことは?
この質問には、採用後にどのような貢献ができるか知りたいという意図があります。具体的なビジョンを提示し、自分がどのように貢献できるかを伝える絶好のチャンスです。志望先の独自の保育方針や環境を考慮し、自分の経験や保育に対する考えを組み合わせて、入職後に何ができるかを明確に伝えましょう。
【質問の意図】採用して得られるメリットと熱意を確認したい
【回答例:保育経験がある場合】
「採用後はこれまでの保育経験を活かし、子どもたちのさまざまの個性を尊重しながら、成長をサポートしていきたいと考えています。貴園の『一人ひとりの個性を大切にする』という保育理念に共感しており、子どもたちが自分らしさを発揮できる環境作りに注力したいと考えています。遊びや活動の中で子どもが好きなものや得意な分野を見つけ、クラス全体が良い方向に進むように、サポートしていきたいと思っています」
【回答例:保育経験がない場合】
「採用後は、子どもたちが安心して自分らしさを表現できる環境作りに注力したいと考えています。前職の販売職では、お客様のさまざまのニーズに応じた対応を心がけており、人の気持ちに寄り添う大切さを学びました。この経験を活かして、保育の場でも子どもたちが自分の意見や感情を素直に伝えられるような信頼関係を築きたいと思っております。まずは、保育の基礎をしっかりと学び、先輩からのアドバイスをいただきながら、子どもたちの個性に応じたサポートしていきたいと考えています」
今後、どのような保育士を目指していますか?
応募者が保育士の理想像が明確にあり、熱意があるかを確認するのが目的です。「保育スキルを向上するために学び続ける」「子どもや保護者から信頼される保育士になる」「同僚と連携し、子どもの成長をサポートしたい」など、意欲や熱意を具体的に伝えてください。
【質問の意図】保育士としてのビジョンや成長意欲を確認したい
【回答例】
「私が目指す保育士は、すべての子どもが安心して頼れる存在です。子どもたちが悩んでいたり、楽しいときなど、いつでもありのままを受け止められる保育士でありたいと思っています。子どもたちが自己表現をためらわず、安心して話せるような環境を作りたいと考えています。また、チーム全体で子どもたちを支えられるように、同僚と連携を深めていきたいと思います」
何歳児のクラスを担当したいですか?
応募者の得意な年齢層を把握するために質問される場合があります。回答する際には、自分が得意とする年齢層を素直に伝えると良いでしょう。ただし、希望があまりに狭いと、園側が配置を考える際に難しくなる可能性があります。そのため、「自分の希望が叶わなくても構いません」「柔軟に対応します」などと伝えると、印象が良いでしょう。
【質問の意図】採用後の人員配置を考慮し、得意な年齢層を把握したい
【回答例1】
「前職では3歳児のクラスを担当しており、彼らの成長を間近で見守ることができた点にやりがいを感じていました。この年齢は自己表現が豊かになり、コミュニケーションをとれる瞬間が楽しいと思います。できれば貴園でも3歳児のクラスを担当したいと考えていますが、他の年齢層のクラスにも柔軟に対応し、全力で子どもたちをサポートいたします」
【回答例2】
「何歳でも対応できますが、可能であれば0歳や1歳児を担当したいと思っています。私には子どもがおります。そのため、育児に不安を抱える保護者の気持ちが理解できるので、自分の経験を活かしたサポートできると考えています」
他の施設でも選考を受けていますか?
志望状況を尋ねるのは、応募者の熱意を測るためです。「どこでも良いから働きたい」と考える応募者よりも、「ここだからこそ働きたい」という熱意がある人材のほうが好印象を与えられるでしょう。他園に応募している場合は正直に答えて構いませんが、その際には必ずこの施設が第一志望であるのを強調しましょう。
【質問の意図】応募者の熱意が本物かどうか見極めたい
【回答例】
「他にも応募している園はありますが、貴園を第一志望としています。貴園の保育方針に深く共感しており、ここならば私が理想とする保育が実現できると感じています。貴園の独自の取り組みにも大変魅力を感じており、その一員として子どもたちの成長をサポートしていきたいです」
最後に何か質問はありますか?(逆質問)
面接の最後に「何か質問はありますか?」と尋ねられた際、「特にありません」と答えるのは避けましょう。この質問は、応募者の意欲や熱意を確認するためのものです。「質問がない」と答えると、興味が薄いと受け取られる可能性もあります。
そのため、事前にいくつか質問を用意しておくのがおすすめです。もし質問が思いつかない場合は、「面接を通じて園の雰囲気がとても良いと感じましたが、保育士として働く際にとくに大切にしていることは何ですか?」など自然な質問を考えてみてください。
また、締めの言葉として「本日の面接でたくさんの質問に丁寧にお答えいただきましたので、特に追加の質問はありません。お話をうかがい、ますます貴園で働きたいという気持ちが強くなりました。ありがとうございました」などと伝えると好印象を与えられるでしょう。以下は逆質問の例です。
この園で働く上で重視しているポイントは何ですか
職員の方はどのようにチームワークを形成されていますか
貴園の保育方針に共感していますが、現場ではどのように実践されていますか
入職後、どのような研修やスキルアップの機会がありますか
保育を行うにあたり、特に大切にされていることは何ですか
勤務する前に学ぶべきこと・準備することがあれば教えていただけますか
新卒保育士の面接でよく聞かれる質問
ここでは、新卒の場合に面接で聞かれることが多い質問と回答例を紹介します。
保育士を目指したきっかけは何ですか?
ただ単に「子どもが好き」という理由ではなく、自分の体験やきっかけを掘り下げて答えましょう。面接官は、面接で応募者の保育士への熱意や保育観を確認したいと考えています。この質問を通じて、自分がなぜ保育の仕事に情熱があるのかをしっかりと伝えるチャンスだといえます。以下でポイントを解説します。
自分の経験や具体的な出来事をもとに話す
保育士を目指すきっかけやその過程を掘り下げる
子どもとの関わりがどのように自分を成長させたか、仕事にどう活かしたいかを伝える
保育への熱意や長期的な目標に言及する
【回答例1】
「私は幼い頃から、弟や妹の面倒を見ることが多く、子どもたちと接する楽しさを学びました。彼らが笑顔で私のもとに駆け寄ってくる瞬間が大好きで、少しずつ『子どもの成長に関わる仕事をしたい』という気持ちが強くなっていきました。その後、学生時代に保育園でのボランティア活動に参加しました。子どもたちと触れ合いながら、彼らの成長をサポートする喜びを実感した経験から保育士を目指すようになりました」
【回答例2】
「保育士を目指した理由は、子どもの成長を見守り、サポートすることに強い魅力を感じたからです。学校行事のボランティアや地域活動に参加していたときに子どもたちが新しいことに挑戦して成長する姿に感動したのがきっかけでした。
保育士は、子どもを見守るだけでなく、成長する土台を作るのが仕事です。保育士の仕事を通じ、子どもたちの未来を切り拓く手助けができればと考えています」
このように、過去の経験や具体的なエピソードから保育士を目指した背景を丁寧に伝えると、面接官に熱意が伝わりやすくなります。
学生時代に最も印象に残っている経験や取り組んだことは何ですか?
応募者がどのように物事に取り組むか、その姿勢や人間性を見極めるために。この質問に答える際は、具体的なエピソードを用いて、自分らしさや行動力をアピールすることが大切です。また、その経験を保育の現場でどのように活かしていくかまで言及できると、より好印象を与えます。以下のポイントを押さえましょう。
どのような経験をしたか、そのときどう行動したか具体的なエピソードを述べる
エピソードを通じて自分の性格(努力や責任感など)を表現します
その経験が保育士としてどのように役立つかを示す
【回答例1】
「私は学生時代、学園祭の実行委員長として全体をまとめる経験をしました。初めはメンバー同士の意見が食い違い、リーダーとして大変苦労しました。しかしメンバーの意見を聞き、一人ひとりの得意分野を活かして役割を分担し、皆が協力して取り組める環境を作りました。
結果、成功を収めることができました。この経験からコミュニケーションとチームワークの重要性を学びました。このスキルは、保育の現場でも子どもたちや同僚、保護者との信頼関係を築くうえで役立つと考えています」
【回答例2】
「私は学生時代、ボランティア活動に力を注いだことが最も印象に残っています。地域の子どもたちを対象とした読書会で、子ども一人ひとりに合った絵本を選び、楽しんでもらう工夫をしました。子どもたちが本に興味をもち、積極的に参加する様子を見て、やりがいを感じました。
この経験から子どもと接する際には、個々の性格や興味を理解し、それに応じたアプローチをするのが大切だと学びました。この経験を通じて培った『子どもの個性を尊重する姿勢』は、保育の現場でも活かせると考えています」
中途採用の保育士面接でよく聞かれる質問
ここでは、中途採用の場合に面接で聞かれがちな質問と回答例を紹介します。
なぜ転職(退職)しようと思ったのですか?
中途採用の保育士面接では、退職理由や転職の動機について質問される場合もあるでしょう。これは、応募者が新しい職場で長く働いてくれるかどうかを見極めるためでもあります。もし、ネガティブな理由で転職した場合でも、それをポジティブな表現に変えて伝えましょう。
ネガティブな退職理由 | ポジティブに変換する例 |
職場の人間関係が悪かった | 周囲と連携し、意思疎通を図りながらチームワークを大切にしたい |
残業が多く、プライベートの時間が取れなかった | メリハリをもち、より効率的に働けるよう業務に取り組みたい |
保育方針が合わなかった | 自分の理念に合う園でより一層貢献したい |
業務がマンネリ化していた | 成長の機会が多い環境で、新しいことに挑戦したい |
福利厚生が充実していない | 安心して集中できる環境で業務に取り組み、高いモチベーションを掲げて成果を出したい |
自分のスキルアップや働き方の改善を目指す前向きな転職理由を伝えると、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。
【例文】
「前職の保育園は規模が大きく、多様な経験を通じて幅広いスキルを身につけることができました。しかし、その分、子どもに寄り添ったサポートが難しいと感じる場面もありました。貴園の『個々の多様性を大切にする』という保育方針に深く共感し、求人に応募いたしました。子ども一人ひとりの成長をしっかり支えられる環境で働きたいと考えています。より細やかなサポートを通じて、子どもたちのペースで成長できるように尽力したいと思っています」
前職ではどのような経験をされましたか?
この質問には、応募者の職務に関連するスキルや経験、実績を把握し、どの程度戦力になるかを見極める意図があります。能力や適性をアピールする重要な機会でもあるため、具体的な実績を交え、自分がどのように貢献できるかを伝えましょう。
【例文】
「前園では5年間勤務し、1歳児と3歳児のクラスを担当していました。特技のピアノを活かして、歌やリズム遊びの時間を充実させるように心がけておりました。子どもたちと一緒に音楽を楽しみ、表現力やコミュニケーション能力の向上に貢献できたと考えています。
また、大規模な保育園だったため、多様な子どもたちと接する機会がありました。そこで柔軟な対応力やチームワークの重要性を実感し、同僚との連携を強化できました。これらの経験を貴園でも活かしていきたいと思っています」
好印象を与える!保育士面接での受け答えのポイント
人は全体の印象からその人の人となりを判断する場合が多いため、面接で好印象を与えるためには、3つのポイントを意識しましょう。
明るくハキハキとした受け答えを心がける
常に笑顔で対応する
相手の目を見て話を聞く
これらのポイントを心がけ、採用の確立を上げましょう。以下ではそれぞれ詳しく説明します。
明るくハキハキとした受け答えを心がける
面接では、明るさを意識してハキハキとした受け答えをしましょう。面接官は、応募者の表情や声のトーンから、子どもたちと接する姿を想像しています。元気で明るい印象を与えられれば、「この人なら安心して子どもを任せられる」と評価されるでしょう。自信を持った受け答えで、保育への熱意や子どもたちへの愛情も伝わるはずです。
常に笑顔で対応する
緊張すると表情が硬くなりがちですが、面接ではとにかく笑顔を意識しましょう。笑顔は、リラックスした印象を与えるだけでなく、親しみやすさや子どもたちへの優しさを伝えるポイントになります。面接官の話を聞く際も、口角を軽く上げて「笑顔で聞く」ことを心がけると、面接官に好印象を与えることができるでしょう。
相手の目を見て話を聞く
面接では、相手の目を見ながら話を聞き、適度に相槌(あいづち)を打つのがポイントです。相槌を打つと、相手に「しっかり聞いてもらえている」という印象を与え、会話がスムーズに進みます。「はい」や「そうですね」といった簡単な相槌を打つだけで、より良いコミュニケーションが生まれ、面接官に好印象を残せるでしょう。
相手の目を直接見るのが苦手な場合は、相手の眉間や鼻のあたりを見るようにすると自然な視線を保つことができます。この方法でも相手にはしっかりと目を見ているように感じさせることができるため、緊張を和らげつつ誠実な印象を与えられるでしょう。自分なりのやり方で、落ち着いて話を聞く姿勢を意識してください。
保育士面接の流れ
ここでは一般的な面接の流れやマナーを説明します。面接に臨む前に、失敗や失礼がないよう、マナーをしっかり確認しておきましょう。
面接前に確認すべきポイント
面接に行く前には、持ち物や服装をしっかり確認しましょう。清潔感のある服装や必要な書類の準備は欠かせません。
また、面接場所や交通手段の確認も重要です。遅刻はもちろん、早すぎる到着も失礼になる場合があるため、面接開始時間の5~10分前を目安に会場に到着するようにしてください。
面接中に携帯電話が鳴ると失礼になりますので、面接が始まる前に必ず電源を切っておきましょう。
保育園に入る際のマナー
保育園に入る際のマナーは、第一印象を良くするための重要なポイントです。ここからすでに面接が始まっているという意識をして「おはようございます」「失礼します」と玄関から挨拶をしましょう。
インターホンを押す前には上着を脱いで片手に持ち、応答があったら「〇〇時にお約束がある〇〇です。よろしくお願いいたします」と元気に伝えます。
園内に入る際は保育園のルールに従って靴を脱ぎ、きちんと片付けましょう。所定の靴箱に入れたり、袋を持参して靴をしまったり、場合によっては玄関に置いたりする場合もあるでしょう。他の子どもが通る際に邪魔にならないよう、靴は揃えて端に寄せておくことが大切です。
入室時に意識すること
面接会場に入室する際は、まず軽くノックをして入室の許可を得ましょう。「失礼いたします」と声をかけてから、ドアを静かに開けて入ります。
入室後は、面接官の前で一礼し、明るい表情で自己紹介を行いましょう。椅子に座る際は、面接官に「どうぞ」と言われてから座るのがマナーです。背もたれに寄りかからず少し前に座り、背筋を伸ばすように姿勢を正して座ります。
また、ドアの開閉は大きな音を立てないよう注意してください。後ろ手で閉めるのではなく、ドアの方を向いて閉めることを心がけましょう。
面接中の心構え
面接中は常に笑顔を心がけ、相手の目を見て話し、適度に相槌を打ちながら相手の話をしっかり聞く姿勢を見せましょう。質問には簡潔にわかりやすく応えることを意識してください。また、お茶を出してもらった場合は、感謝の気持ちを込めてお礼を伝えるか、軽く会釈をしましょう。すぐに飲むのではなく、すすめられてから口にするよう心がけてください。また、お茶を飲むときは、しっかりと手を添えて飲むことがマナーです。
退室時に気を付けること
面接官が「ありがとうございました」「以上で終了です」といった言葉をかけ、面接が終了しても、最後まで気を抜いてはいけません。「本日はありがとうございました」と明るくお礼を述べ、立ち上がりましょう。
退出の際は、まずドアの横に立ち、「失礼いたします」と挨拶してからドアを開けて退出します。ドアを静かに閉めることを意識し、一連の流れを丁寧に行うと、より良い印象を与えることができるでしょう。
保育士面接で面接官が重視するポイント
面接では、受け答えだけでなく、応募者の立ち居振る舞いも重要な評価基準のひとつです。ここでは、保育士の面接において採用担当者がとくに注目するポイントについて解説するので、見ていきましょう。
基本的なマナーや常識
明るい挨拶や礼儀正しい態度、丁寧な言葉遣いなどの一般的なマナーは、保育士として働くうえでも大切なものです。面接中はスマートフォンをいじらないなど、場に応じた行動を心がけましょう。
清潔感のある見た目や服装
保育士の面接では、清潔感のある服装や髪型が重視されます。特に保育業界では、爪の長さやヘアスタイル、アクセサリーなどに規定がある職場も多く、面接時から意識しておくと良いでしょう。TPOにふさわしい身だしなみは、面接官に良い印象を与えるとともに、子どもたちに安心感を与えるポイントにもなります。
性格や人間性
保育士の面接では、園の雰囲気に合う人柄が重視されるため、応募者の性格や人間性をしっかり見ています。話し方や表情にはその人の人柄が表れるため、面接の場では相手の目を見て明るくハキハキとした受け答えを心がけましょう。
また、保育士は子どもたちと深く関わる仕事のため、温かみのある人柄や協力的な姿勢、柔軟な考え方、前向きな態度などが好まれる傾向にあります。こうしたポイントを意識し、面接官により良い印象を与えましょう。
仕事への熱意や取り組む姿勢
志望動機はもちろんですが、話し方や表情にも熱意が表れます。視線が定まらず表情が暗いと、熱意が伝わりにくくなるため、面接では明るい表情と良い姿勢を意識しましょう。
保育士の面接で成功するための準備ポイント
ここでは、よく聞かれる質問への答え方だけでなく、採用に向けて事前に準備しておくと安心なポイントを紹介します。本番で緊張せず自信を持って臨むためにも、事前準備を怠らないようにしましょう。
自分の志望動機や自己PRを再確認する
保育士面接では、事前に提出した履歴書をもとに質問されることがあります。そのため、自分の志望動機や自己PRを再確認しておくのが大切です。
どうしてその園で働きたいのか、どのような経験や強みを活かせるかといったポイントをしっかり伝えられるようにしましょう。具体的なエピソードを加えると説得力も増し、面接官に自分の熱意や魅力が伝わりやすくなります。
応募先の保育園をしっかりリサーチしておく
応募先の保育園について事前に調べておくと、面接時に回答や質問がしやすくなります。まずは園のホームページをしっかり確認し、その中で「ここが良いな」と思える点をいくつか書き出してみましょう。
事前に書き出しておくと記憶にも残りやすく、面接での園への熱意も伝えやすくなります。保育理念や取り組み、園の特徴を理解しておくと、面接時にその園にふさわしい回答や質問ができ、「ここで働きたい」という強い意欲をアピールすることができます。
可能であれば、事前に園を訪れて見学する
可能であれば、面接前に園を見学しておくのもおすすめです。実際の園の雰囲気を知ると、面接での受け答えがより具体的になり、現場で働くイメージが伝わりやすくなります。また、見学後に気づいたことを質問として準備しておくのも良い印象を与えるポイントです。
最新のニュースや保育に関する話題に目を通しておく
保育業界のトレンドや注目されている保育方針について把握しておくと、面接時に関連する話題が出た際に対応しやすくなります。保育や子ども関連のニュースをチェックしておけば、業界に対する理解と関心を示すことができるでしょう。
また、注目のニュースや方針に対する自分の考えをまとめておくと、面接で意見を求められた場合にスムーズに対応できて安心です。
保育士面接には清潔感のある服装やメイクで臨む
保育士の面接では、清潔感と社会人らしさを意識した服装・身だしなみが重要です。基本的なスタイルはスーツにシャツやブラウスで、女性はパンツかスカートのどちらでも問題ありません。スーツがない場合はオフィスカジュアルを意識したきれいめな服装にしましょう。メイクは控えめでナチュラルな印象を心がけてください。
また、園によってはピアノ試験などがあるため、動きやすい服装が指定される場合もあります。以下の表にまとめたポイントを参考に、園にふさわしい服装で面接に臨んでください。
項目 | 推奨するスタイル | ポイント |
服装 |
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メイク |
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面接当日の持ち物は事前に良く確認しておく
面接当日の持ち物は事前にしっかりと確認し、忘れ物がないように準備しておきましょう。保育士の面接では、必須の持ち物に加え、便利なアイテムも持参すると安心です。以下の表を参考に、必要なものをチェックして、万全の状態で面接に臨んでください。
カテゴリー | 必須アイテム | 持っていると安心なアイテム |
書類関連 |
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筆記具・連絡手段 |
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身だしなみ |
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その他 |
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保育士の面接に関するQ&A
ここでは、保育士の面接に関するよくある質問に回答します。ぜひ参考にしてください。
面接には何分前に到着するのが理想ですか?
一般的に面接当日は、5~10分前を目安に到着するのが理想といわれています。時間に余裕を持って到着し、心の準備をして落ち着いて面接に臨みましょう。
もし遅刻してしまうと印象が悪くなり評価に影響する可能性があるため、道順を事前に確認しておくと安心です。
面接にかかる時間はどれくらい?
面接時間は、一般的に30分ほどが目安といわれています。長くても1時間以内で終わるケースが多いでしょう。また、選考状況によっても所要時間に差が出る場合があります。
一次面接は15分程度と短めで、主に顔合わせや人柄が見られるのがメインです。二次面接や最終面接は平均30分から1時間ほどで、志望動機や入職後の要望について深く掘り下げられる傾向にあります。
結果が出るまでの時間の目安はある?
面接後の結果通知は、通常1週間から10日程度かかります。ただし面接時に「結果は〇月中旬までにお伝えします」といった通知時期が伝えられる場合もあります。もし気になる場合は、面接終了時に「結果通知はいつ頃になるか」確認しておくと安心です。
まとめ
保育士の面接は、応募者の熱意や適性を確認する大切な場だといえます。事前に面接でよく聞かれる質問や魅力をアピールできる回答例を準備しておくと、自分の強みを最大限に伝えられるでしょう。
もし転職や面接準備に不安がある場合、転職エージェントを活用するのも1つの方法です。
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執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。