子どもと関わる仕事とは？やりがいや必要資格の有無、転職時の注意点を解説

子どもと関わる仕事には、特定の免許や資格が必須の職業もあります。ここでは、免許や資格が必要な8つの子どもと関わる仕事をまとめました。

保育士は、保護者から子どもを預かり保育するのが仕事です。保育士として働くには、保育士資格が必要です。主に0歳から6歳までの子どもを対象に、基本的な生活習慣を身につけられるように指導や介助を行います。乳幼児クラスを担当する保育士は授乳やおむつ替え、幼児期クラスを担当する保育士は生活習慣の介助や小学校に向けた活動など、保育士が担当するクラスの子どもの年齢によって業務内容に違いがあるでしょう。また、保育士は保護者に対して、育児の助言や支援をすることもあります。

幼稚園教諭は、満3歳から小学校入学前までの幼児の心と身体の発達を促す教育を行います。幼稚園教諭として働くには、幼稚園教諭の免許状が必要です。幼稚園は、学校教育法で定められた学校の1つで、子どもが将来必要な基礎を育む場になります。幼稚園教諭は遊びや日常生活を通して、子どもたちの言語力や、自己表現の力を伸ばしていくのが役割です。幼稚園教諭は、子どもが安全に活動できる環境を整備したり、適切な言葉がけをしたりして子どもの成長を促すことが重要でしょう。

児童指導員は、家庭の環境上、養護を必要とする子どもが入所する施設などで子どもたちの育成、生活指導を行います。児童指導員になるには、指導員任用資格が必要です。児童指導員は2歳から18歳未満の子どもを対象に、子どもたちが自立できるよう一人ひとりに合わせた支援計画を立て、生活指導や育成を行います。児童指導員は、日々のコミュニケーションを通じて子どもと信頼関係を築き、悩みに寄り添いながら成長を支えることが重要です。

児童相談所相談員とは、児童相談所で子どもとその家族の相談に乗り、専門的な立場から助言を行うことが仕事です。職業情報提供サイト（job tag）の「児童相談所相談員」によると、児童相談所相談員として働くためには、地方公務員試験に合格することが必要です。また、大学卒業程度の学力と心理学や社会学の専門知識、カウンセリングの技法やケースワークの習得も必須になります。

児童相談所相談員には児童心理司と児童福祉司がおり、それぞれ働くための条件が異なります。児童心理司と児童福祉司の働くための条件は、以下のとおりです。

参照：職業情報提供サイト（job tag）「児童相談所相談員」

児童心理司は、子どもの心の健康や発達状況を把握するために、面接や心理検査などを行います。児童心理司は子どもの感情や行動の特徴、知的能力、日常生活での適応力を詳しく調べ、総合的に診断します。児童心理司は子どもの抱える課題や、成長を支えるための適切な支援方法を見出すことが重要です。

児童福祉司は保護者との面談や家庭訪問を通じて、子どもの成長や生活環境について詳しく調査し、課題の背景や原因を明らかにする役割を担います。児童福祉司は、子どもとその家族が安心して暮らせるよう手助けをするのに重要な仕事です。

小学校教員は、子どもが成長するための学力や体力、人格を育む教育を小学校で行います。職業情報提供サイト（job tag）の「小学校教員」によると、小学校教員になるためには、大学などで所定の単位を取得し、小学校教諭免許を得ることが必要です。小学校教員は、主に学級担任として国語や算数など幅広い教科を子どもに教えます。

子どもの健康状態の確認や日常生活の指導、学校行事の運営など、学習面以外での子どもたちのサポートも小学校教員の業務の1つです。子どもが安心して学校生活を送れるような環境づくり、心身に配慮した支援が求められるでしょう。

小児科の看護師は、生後間もない新生児から15歳程度までの子どもを対象にケアを行います。看護師免許があれば、小児科の看護師として勤務できます。小児科の看護師の業務内容は職場によって異なりますが、小児科医の補助、子どもやその家族へのサポートが主な業務です。子どもは診察中に不安や恐怖を抱くこともあるため、リラックスさせて診療をスムーズに進めるのも、小児科の看護師の重要な役割です。

また、子どもに分かりやすく治療や病気について説明することや、子どもが安心できる環境を整えることも、小児科の看護師に求められるスキルでしょう。小児科の看護師は、家族が抱える病気や治療に対する不安に寄り添い、精神的なサポートを行うのも大切な仕事です。小児科の看護師は、医療と心のケアを通じて、子どもとその家族を支える専門職です。

スクールカウンセラーは臨床心理の専門知識を活かし、学校で子どもや保護者、教職員からの相談に応じることが役割になります。スクールカウンセラーになるには、公認心理士、臨床心理士の資格が必要となるのが一般的です。スクールカウンセラーは、悩みを持つ子どもの心の声に耳を傾け、専門的なアプローチで支援を行います。子どもたちが抱える悩みは、不登校やいじめ、家庭や学業に関する問題など多岐にわたります。

スクールカウンセラーは子どもの相談内容に応じて、個別面談や保護者との協力を通じて問題解決を図るほか、不登校の子どもに手紙を通じて心のケアをすることもあります。スクールカウンセラーは、教職員に対して子どもへの適切な対応方法について助言を行い、学校全体が子どもの支援体制を整えるサポートを行うのも大切な業務です。