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保育士がやりがいを感じるときは?魅力や大変なことも紹介
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保育士の仕事に興味がある方の中には、「保育士の仕事は大変そう…」と不安に感じている方もいるかもしれません。実際に、保育士の仕事は子どもの命を預かる責任の大きな仕事です。しかし、子どもの笑顔や成長を見られることや保護者に感謝の言葉をもらえるなど、保育士ならではのやりがいもたくさんあります。 この記事では、保育士のやりがいや働く魅力、大変といわれる理由などを解説します。保育士として働く人が実際にやりがいを感じたエピソードも紹介するので、ぜひご覧ください。
目次
保育士の仕事でやりがいを感じるとき
保育士の仕事では、子どもの成長を感じられたり、保護者から感謝の言葉をもらえたりすることが多くあります。ここでは、保育士がやりがいを感じる場面をまとめました。
子どもたちの笑顔を見たとき
保育士にとって、子どもたちの笑顔は何よりも大きなやりがいです。子どもたちが元気いっぱいに笑顔で登園してくる姿を見たときは、「今日も頑張ろう」と前向きな気持ちになれるでしょう。ほかにも、入園したての頃は緊張気味だった子どもが、リラックスして笑顔を見せてくれるようになったときも、やりがいや喜びを感じる場面といえます。
子どもの成長を感じたとき
保育士の声掛けやアドバイスによって、子どもが苦手なものを克服したときは、大きな達成感とやりがいを感じられるはずです。
たとえば、給食の時間に子どもが苦手な食べ物を残している際に、保育士の声かけで食べられるようになることもあるでしょう。このような保育士の経験は、適切な指導で子どもの成長を後押しできたという自信にもつながります。
子どもから信頼してもらえたとき
子どもが名前を呼んでくれるようになったり、自分のことを話してくれるようになったりしたときは、保育士を信頼してくれているという実感とやりがいを感じられるでしょう。
子ども一人ひとりの気持ちを理解することは、保育士にとっても難しいと感じる場面があるかもしれません。それでも、子どもに寄り添った対応を心がけることで、徐々に信頼関係を築けるはずです。
保護者に感謝の言葉をもらえる
保育士は子どもの成長や体調などについて、保護者と多くの情報を共有します。日々の会話の中で、「子どもを安心して預けられる」「先生のおかげでできることが増えた」というような感謝の言葉をもらえる場面も多いです。
保護者からの感謝は、自分の保育を認めてもらえたという自信やモチベーションにもつながるでしょう。このように、感謝の言葉をもらえる機会があることも、保育士の魅力の1つです。
保育士のやりがいを感じたエピソード
ここでは、実際に保育士として働く人がやりがいを感じたエピソードを紹介します。保育士の仕事に興味がある方は、どのような場面でやりがいを感じられるのか参考にしてみてください。
クラスが一体になってイベントや行事に取り組めた
レバウェル保育士で掲載されている「田無北原保育園の現場スタッフ紹介」によると、働く魅力について以下のように語っています。
引用テキスト
保育士の仕事の魅力は、なんといっても子どもたちの成長を間近で見られることです。とてもやりがいを感じる瞬間ですね。行事の前には、本番に向けて子どもたちと一緒に取り組みます。完成に向かう過程を楽しむことが好きです。
引用:レバウェル保育士「田無北原保育園の保育士求人」
保育園では、運動会やお遊戯会などさまざまなイベントを実施します。イベントの時期になると保育士は練習や準備に追われますが、子どもたちが力を合わせている姿を見られると、仕事のやりがいにつながるはずです。
出典
レバウェル保育士「田無北原保育園の保育士求人」(2025年4月17日)
子どもたちのできることが増えていく
レバウェル保育士に掲載されている「ひなぎく保育園の現場スタッフ紹介」によると仕事に対する思いを以下のように語っています。
引用テキスト
好奇心旺盛な園児たちが目をキラキラさせて遊ぶ姿を見られること、昨日できなかったことが今日できるようになった姿を側で見守ることができることなど、成長する姿を見るのが大好きです。その姿を見ると、事務作業や保育計画の大変さはすべて吹っ飛びます!
引用:レバウェル保育士「ひなぎく保育園の保育士求人」
保育士は、子どもの成長を目にする機会が多くあります。子どものできることが増えたと気づいたときは、子どもの成長に喜びを感じられるでしょう。
出典
レバウェル保育士「ひなぎく保育園の保育士求人」(2025年4月17日)
保育士の魅力や楽しさ
保育士の仕事はやりがい以外にも、自身の成長や社会貢献、子どもの感性に触れられるなどのさまざまな魅力があります。ここでは、保育士の仕事の魅力と楽しさについて、具体的に紹介します。
子どもと一緒に自分自身も成長できる
保育士の仕事を始めたばかりの頃は、わからないことも多く、不安を感じることがあるかもしれません。子どもにうまく対応できなかったり、慣れない業務に戸惑うこともあるでしょう。
そのような中で、子どもに寄り添う姿勢を忘れず、向き合い続けることで、自分も成長できます。子どもの成長とともに自身もスキルアップできることは、保育士の楽しさといえるでしょう。
子どもの保育を通して社会貢献ができる
仕事などの事情により、保護者が子どもの保育を行うのが難しい家庭にとって、保育士は非常に心強い存在です。保護者は子どもを預かってくれる保育士のおかげで、安心して仕事に行くことができます。
厚生労働省の「保育士の就業の実態 (p.1)」によると、2013(平成25)年度の保育士の新規求人倍率は、ほとんどの都道府県で1倍を越えている状況です。このことから、保育士が不足しているのがわかります。人材が不足している保育分野で子どもたちを成長に導くことは、社会貢献につながるといえるでしょう。
出典
厚生労働省「保育人材の確保」(2025年4月17日)
子どもならではの感性に触れられる
大人と同じものを見ても、子どもたちは豊かな発想で幅広い表現をすることができます。ときには、子どもならではの表現力や想像力に驚かされることもあるかもしれません。このような大人と異なる感性に触れられるのは、子どもと接する機会が多い保育士の魅力の1つです。
保育士の仕事が大変といわれる理由
保育士の仕事は責任の重さが伴い、体力が必要なので、大変といわれることも多いです。ここでは、保育士の仕事が大変といわれる理由をまとめました。
体力が必要
保育士は、事務作業などのデスクワークだけでなく、子どもと遊んだり抱っこをしたりするなど、体力が必要となる場面もあります。
1日中動き回ることも多いため、体力的に大変だと感じる保育士もいるようです。日々の業務に備えて、規則正しい生活や運動で体力づくりをしておくことが大切になります。
子どもの保育を担当する責任が重い
保育士は子どもの大切な命を預かっています。少しの不注意で事故やケガにつながる可能性もあるため、保育士は常にクラス全体を注意して観察しなければなりません。
子どもに怪我をさせてはいけないというプレッシャーが、「責任が重くて大変」だと感じる原因になり得るでしょう。ケガを防止するためには、安全な環境を整備したり、常に注意深く子どもを見守ったりすることが重要といえます。
保護者対応がある
保護者によって考え方や教育方針が違うので、保育士は臨機応変な対応を求められるでしょう。状況によっては、保護者からのクレーム対応が発生するケースもあります。
保護者とのトラブルを防止するためには、保育士と保護者の間に認識のずれが出ないよう積極的にコミュニケーションを図る、保育士ごとに差が出ないよう保育の対応を統一するなどが有効です。
休憩時間が十分にとれない
保育士は常に子どもの安全を見守る必要があるため、交代で休憩を取るのが一般的です。保育士が休憩時間を十分にとれない原因として、事務作業をやる時間がないため休憩時間中に対応してしまうことや、ほかの職員が働いている職員室などで休憩しづらいという点が挙げられます。
休憩時間について悩みがある場合は、上司に相談することが解決の糸口になるかもしれません。また、保育園に転職する際は、休憩のとり方や休憩室の有無について確認しておくと安心です。
職場の人間関係がしんどい
厚生労働省の「保育士の現状と主な取組(p.24)」によると、過去に保育士として就業した者の退職理由は、「職場の人間関係」が全体の3割強を占め、最も多い結果となっています。
保育士が職場での人間関係がしんどいと感じる原因は、上司や同僚との意見の相違や、長年働いている保育士が多く馴染みにくいなどさまざまです。人間関係に悩みがある場合は1人で抱え込まず、悩みを打ち明けやすい上司など、周囲の人に相談しましょう。
周囲に相談できる人がいない場合や、悩みが解決しない場合は、ほかの保育園に転職することを検討しても良いかもしれません。
出典
厚生労働省「保育の現場・職業の魅力向上検討会」(2025年4月17日)
保育士のやりがいに関してよくある質問
ここでは、保育士のやりがいについてよくある質問を、Q&A形式でお答えします。
保育士が苦労すると感じることは?
保育士の仕事は常にアップデートが必要なため、人によっては「学び続ける姿勢を求められる」ことに苦労すると感じるかもしれません。
専門性を維持するために、忙しい日々の合間をぬって保育の勉強をしたり、研修を受けたりして常に知識を深めることが必要です。
本記事の「保育士の仕事が大変といわれる理由」でも、保育士が仕事で苦労しやすい要素に触れているので、あわせてご確認ください。
保育士の志望動機を書くポイントは?
保育士の志望動機は、その職場を選んだ理由や保育士を目指した理由、志望保育園で実現したいことを書くのがおすすめです。前職で担当していた業務や、やりがいを感じていた点を具体的に盛り込むと、採用担当者に保育園で働く姿を想像してもらいやすいでしょう。
保育士のやりがいについては、本記事の「保育士の仕事でやりがいを感じるとき」を参考にしてみてください。
まとめ
保育士のやりがいは、子どもの成長や笑顔を見られることです。子どもと信頼関係を築けたり、保護者との連携がうまくいったりすることも、保育士として働くうえでのモチベーションにつながるでしょう。
一方で保育士の大変なところには、体力面でのきつさや、職場の人間関係などが考えられます。保育園は、保育方針や勤務体制も園によってさまざまです。求人を探すときは、自分がやりがいを持って働ける園か、勤務体制は希望とマッチしているかを確認すると良いでしょう。
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執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。