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認定こども園と保育園の違いは?保育士が働くなら?給料や資格の違いも解説

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ノートパソコンを見ながら考えている女性のイメージ

保育士のなかには、「認定こども園と保育園の違いは?」と気になる方もいるかもしれません。認定こども園と保育園は、役割や働くうえで必要な資格、保育時間などに違いがあります。 この記事では、保育士向けに認定こども園と保育園の違いを解説します。メリット・デメリットや向いている人の特徴の違いもまとめました。「働くならどっち?」といった疑問にも答えているので、転職時の参考にしてみてください。

この記事のまとめ

  • 認定こども園と保育園は役割や職員に必要な資格、保育時間などが違う

  • 認定こども園は幼児教育のカリキュラムと保育サービスの両方を提供する

  • 保育園は子どもの生活全般のサポートや遊びの見守りなど保育の役割を担う

この記事を書いた人

A

「レバウェル保育士」編集部

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認定こども園・保育園とは?定義の違い

認定こども園・保育園の定義の違いのイメージ

認定こども園と保育園は運営の目的や役割といった定義に違いがあります。認定こども園は、幼稚園と保育園の両方の機能を持つ施設です。教育と保育を一体的に提供することで、子どもの発達を総合的に支援します。一方、保育園のなかで「認可保育園」は「児童福祉法」に基づく児童福祉施設であり、保護者が就労や病気などにより日中保育できない0〜5歳の子どもを預かる場所です。なお、この記事で解説する保育園は認可保育園とし、認定こども園との違いをまとめました。

認定子ども園の定義については、「認定こども園とは?主なタイプや保育園と幼稚園の違い、働くポイントを解説」。保育園の定義については、「認可保育園とは?3つの特徴や入園の条件、認可外保育園との違いを解説」で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

【認定こども園・保育園】働く際の主な違い

認定こども園と認可保育園は、働くうえで必要な資格や標準的な保育時間が異なります。ここでは、認定こども園と認可保育園で働く際の主な違いをまとめました。

施設の役割

認定こども園は、保護者の就労の有無にかかわらず子どもを受け入れ、幼児教育のカリキュラムと保育サービスの両方を提供します。そのため仕事内容も、教育的側面と生活支援の両方をバランスよく行う必要があるでしょう。

一方、認可保育園は、保護者の就労や病気などの理由で日中保育が難しい子どもを預かり、安全に過ごせる環境を整えることが主な役割です。食事や睡眠などの基本的生活習慣の確立や、遊びを通した成長発達の支援に重点を置いています。保育士は、子どもの生活全般をサポートする視点が求められるでしょう。

働くうえで必要な資格

認可保育園では基本的に保育士資格のみで働けますが、認定こども園では保育士資格と幼稚園教諭免許状の両方が必要になる場合があります。こども家庭庁の「認定こども園概要新規タブリンク」によると、認定こども園には4種類の施設があり、必要な資格は以下のとおりです。

認定こども園の種類 働くうえで必要な資格
幼保連携型 幼稚園教諭の免許状と保育士資格を併有した保育教諭を配置。ただし、一定の経過措置あり。
その他の幼稚園型・保育所型・地方裁量型 満3歳以上は、幼稚園教諭と保育士資格の両免許・資格の併有が望ましい。満3歳未満は、保育士資格が必要。

参照:こども家庭庁「認定こども園概要新規タブリンク

文部科学省の「幼稚園教諭の普通免許状に係る所要資格の期限付き特例新規タブリンク」によると、2030年(令和12年)3月31日までは、幼稚園教諭免許状もしくは保育士資格のいずれかを保有していれば、幼保連携型の認定こども園で勤務できるとされています。認定こども園で働く際に必要な資格については、「認定こども園は保育士資格のみだと働けない?幼保連携型の経過措置や特例」の記事でも解説しているので、参考にしてみてください。

出典

こども家庭庁「認定こども園概要新規タブリンク」(2026年1月6日)
文部科学省「幼稚園教諭の普通免許状に係る所要資格の期限付き特例新規タブリンク」(2026年1月6日)

標準的な保育時間

認定こども園と認可保育園では、標準的な保育時間も異なります。子ども家庭庁の「よくわかる「子ども・子育て支援新制度」新規タブリンク」によると、認可保育園では保育を必要とする事由や保護者の状況に応じて保育時間が設定され、保育標準時間は最長11時間、保育短時間の場合は最長8時間です。一方、認定こども園では、以下のように保育時間が設定されます。

認定区分 条件 教育・保育の時間
1号認定 満3歳以上で教育を希望する子ども 教育標準時間:4時間程度
2号認定 満3歳以上で保育を必要とする子ども 保育標準時間:最長11時間

保育短時間:最長8時間

3号認定 0~2歳で保育を必要とする子ども 保育標準時間:最長11時間

保育短時間:最長8時間

認定こども園で保育を必要としない満3歳以上の子どもを預かる際は、受け入れる時間が4時間程度になることが特徴です。

出典

子ども家庭庁「よくわかる「子ども・子育て支援新制度」新規タブリンク」(2026年1月6日)

夏休みや冬休みなどの長期休暇

認定こども園に通っている保育を必要としない1号認定の子どもは、幼稚園と同様に夏休みや冬休みなどの長期休暇がある点が、認可保育園との違いになります。認定子ども園に通う2号・3号認定の子どもは保育が必要となりますが、基本的に長期休暇の期間は登園する園児が減るといった状況になりやすいようです。一方、一般的に保育園は日曜祝日や年末年始以外は開園しているため、長期休暇といった概念はないでしょう。

認定こども園と保育園の給料の違い

以下のデータによると、私立・公立ともに認定こども園で働く保育教諭より、保育園で働く保育士のほうが給料が若干高い傾向にあります

属性 1人当たり給与月額(賞与込み)
私立保育園で働く常勤の保育士 34万1,468円
公立保育園で働く常勤の保育士 36万3,315円
私立の認定こども園で働く常勤の保育教諭 32万7,240円
公立の認定こども園で働く常勤の保育教諭 34万6,808円

なお、給料は地域や経験年数、役職などにもよって差があるため、参考程度に押さえておきましょう。

出典

こども家庭庁「幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査新規タブリンク」(2026年1月6日)

【認定こども園・保育園】働く際のメリットの違い

認定こども園と認可保育園の役割の違いから、保育士が働く際のメリットにも異なる部分があります。認定こども園で働くメリットは、保育だけでなく幼児教育にも携われることです。音楽や運動、英語、自然体験など、園の方針や活動内容によって、身につけられる幼児教育のスキルは変わるでしょう。

一方、認可保育園で働くメリットは、保育のスキルを磨けることです。寝かしつけやトイレトレーニング、遊びの見守りなど、さまざまな経験から保育士としての専門性を高められます。

【認定こども園・保育園】働く際のデメリットの違い

認定こども園で働くデメリットは、教育と保育両方の役割を担うことが負担になる可能性がある点です。保護者の就労により保育時間が長い子もいれば、幼稚園のように短時間だけ通う子もいるため、家庭環境に合わせて柔軟なサポートが必要になるでしょう。

認可保育園は子どもの長期休暇がないため、認定こども園に比べ保育士の休みが少なめな点にデメリットを感じるかもしれません。一般的な夏休みや冬休み期間も、保育士は通常と同じような時間や日数で勤務する必要があるでしょう。

【認定こども園・保育園】働くのに向いている人の違い

幼児教育に携わりたい人は、認定こども園で働くのに向いているでしょう。一方、保育士としてのスキルを磨きたい人は、保育園のほうが向いている可能性があります。ここでは、認定こども園と保育園、それぞれ働くのに向いている人の特徴をまとめました。

認定こども園で働くのに向いている人の特徴

知育や食育、自然体験など、幼児教育に携わりたい方は、認定こども園で働くのに向いている可能性があります。幼児教育の内容は園によって多種多様なため、興味があったり得意な分野を活かせたりする職場が見つかれば、認定こども園の方が合っているかもしれません。

また、認定こども園で働くために幼稚園教諭免許状を取得すると、キャリアの選択肢が広がります。保育業界で長く働き続けたいと思っている方は、保育教諭の資格があると役立つでしょう。

保育園で働くのに向いている人の特徴

子どもたちの生活全般のサポートや遊びの見守りなど、保育のスキルを磨きたい人は、認定こども園より保育園で働くほうが向いているでしょう。また、保育園のなかでも、「家庭的な雰囲気を大事にしたい方は小規模保育園」「行事やクラスごとの活動に携わりたい方は大規模保育園」など、園の特徴によっても向いている人は分かれます。保育園の規模や方針も、自分に合っているかのチェックポイントになるでしょう。

保育園で働くのに向いている人の特徴は、「保育士に向いている人の特徴を解説!適性に不安があるときの解決策は?」の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

【認定こども園・保育園】働くならどっちがいい?

認定こども園と保育園、どちらで働くか迷ったときは、保育観の見直しや園の詳しい情報収集をして検討することが大切です。ここでは、「認定こども園と保育園、働くならどっち?」と迷った際の、検討方法や相談先について解説するので、参考にしてみてください。

保育観や携わりたい仕事内容から検討する

自分の保育観や携わりたい仕事内容は、認定こども園と保育園のどちらが合っているかの判断基準になります。たとえば、「子どもの体験活動を重視する」といった保育観を大事にしている場合は、認定こども園のほうが体験活動を通じた幼児教育に力を入れており、合っている可能性があるでしょう。一方、「一人ひとりとじっくり向き合いたい」といった保育観は、子どもの人数が少ない小規模保育園と合致しやすいようです。

また、「ピアノのスキルを活かしたい」「乳児保育をしたい」など、具体的に携わりたい仕事内容も挙げておくと、認定こども園か保育園かを選ぶ際の判断要素になります。希望条件に合った園であれば、長く働き続けやすくなるでしょう。

園の詳しい情報を収集したうえで検討する

認定こども園か保育園か転職先を選ぶ際は、それぞれの一般的な特徴や違いを把握したうえで、園ごとの詳しい情報を収集することが重要です。園によっても、方針や仕事内容、保育士の働き方などは異なるため、最終的には詳しい現場の情報が有益になります。

園の詳しい情報は、求人票や公式のWebサイト、自治体の保育園情報などから得られる可能性があるでしょう。また、可能であれば、事前に園見学をさせてもらい、施設設備や保育士の雰囲気、子どもたちの様子などを確認しておくと、ミスマッチを防ぎやすくなります。

保育士専門の転職エージェントに相談する

認定こども園と保育園、どちらで働くか迷った場合は、保育士専門の転職エージェントに相談するのがおすすめです。保育業界に詳しいアドバイザーが、あなたの希望や適性に合った職場を紹介してくれます。また、施設側から見た求める人材像や、表には出ていない詳しい求人情報が得られる場合もあるようです。

保育専門の転職支援サービス「レバウェル保育士」では、キャリア相談や求人紹介、選考対策など、保育業界の転職事情に詳しいキャリアアドバイザーが手厚くサポートしています。職場の雰囲気や働いている人の声など、リアルな現場の情報収集も可能です。自分一人で転職先を決めきれない場合は、プロのアドバイスを参考にしてみてください。

認定こども園と保育園の違いに関するよくある質問

ここでは、認定こども園と保育園の違いに関するよくある質問に、Q&A形式で答えます。

保育園・幼稚園・認定こども園の違いは?

保育園と認定こども園の受け入れ対象年齢は、基本的に0歳〜小学校就学前までです。一方、幼稚園は基本的に3歳児から小学校就学前までとなるため、乳児と関わる機会はありません。また、保育園は保育、認定こども園は教育と保育、幼稚園は教育といった役割にも違いがあります。ほかにも、幼稚園には子どもたちの夏休みや冬休みなど、長期休暇がありますが、保育園にはありません。認定こども園は、幼稚園機能利用者の子どものみ長期休暇があります。

認定こども園の公立と私立の違いは?

認定こども園では、公立と私立で保育士の入職の方法が異なるでしょう。一般的に公立の認定こども園で正規雇用の場合は、各自治体の公務員試験に合格したうえで、配属される流れになります。一方、私立の認定こども園は勤務先の直接雇用となり、選考フローは各園によって異なるでしょう。公立と私立の違いについては、「保育園の公立と私立の違いとは?保育内容や保育士の給料の違いを解説」の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

認定こども園にはどのような種類がある?

こども家庭庁の「認定こども園概要新規タブリンク」によると、認定こども園は4種類に分類されます。幼保連携型は、幼稚園と保育所の両方の機能を持った施設として運営される形態です。学校教育と児童福祉の両方の法的位置づけを持ちます。幼稚園型は、幼稚園が保育所的な機能を備えて認定こども園になったタイプで、幼稚園としての認可を受けていることが特徴です。

保育所型は、保育所が幼稚園的な機能を備えた認定こども園であり、保育所としての認可を受けている園です。最後に、地方裁量型は、幼稚園や保育所の認可を受けていない施設が、地域の実情に応じて認定こども園として認められたタイプとなっています。

出典

こども家庭庁の「認定こども園概要新規タブリンク」(2026年1月7日)

まとめ

認定こども園と認可保育園の大きな違いは、その役割と必要な資格にあります。認定こども園は幼稚園と保育園の機能を併せ持ち、幼児教育と保育の両方を提供する施設です。働く際には保育士資格に加えて幼稚園教諭免許状が必要になる場合があります。

一方、認可保育園は主に保育に特化した施設です。保護者の就労や病気などの理由で、日中保育できない子どもの生活をサポートします。基本的に、保育士資格があれば働くことが可能です。給与面では、認定こども園の保育教諭より保育園で働く保育士のほうが、若干高い傾向にあります。

自分の保育観や携わりたい仕事内容によって、向いている施設は変わってくるため、園選びの際は、方針や雰囲気なども含めて、自分に合った環境を見つけることが大切です。認定こども園と保育園のどちらに転職するか迷った際は、保育専門の転職支援サービス「レバウェル保育士」にご相談ください。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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