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主幹保育教諭とは?役割や仕事内容・なるための条件・給料などを解説!
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保育士や幼稚園教諭のなかには、「主幹保育教諭とは?」と気になる方もいるのではないでしょうか。主幹保育教諭は、幼保連携型の認定こども園に勤務し、園長の補佐や現場のリーダーなどを担当します。 この記事では、主幹保育教諭の役割や仕事内容、給料、将来性についてまとめました。主幹保育教諭になるための条件や、働くメリット・デメリットも解説するので、ご一読ください。
目次
主幹保育教諭とは
主幹保育教諭とは、幼保連携型の認定こども園で、園長の補佐や現場リーダーとしてほかの保育教諭を指導・サポートする役職のことです。ここでは、主幹保育教諭の配置基準や専任化について解説します。
主幹保育教諭の配置基準
こども家庭庁の「特定教育・保育等に要する費用の額の算定に関する基準等の実施上の留意事項について(p.54)」によると、認定こども園における主幹保育教諭などの配置基準は、園児の「認定区分(1号・2号・3号)」や「公定価格(国の給付金)の算定ルール」によって決められています。
公定価格の算定ルールには、1号認定(教育標準時間)で1人、2号・3号認定(保育認定)で1人の「主幹保育教諭など」の配置費用が含まれています。1〜3号すべての認定区分を受け入れている認定こども園では、基本分単価の要件を満たすために合計2人以上の主幹保育教諭の配置が必要です。なお、制度上この配置枠は「主幹保育教諭など」として扱われ、副園長や教頭、指導保育教諭なども含まれます。
出典
こども家庭庁「子ども・子育て支援制度」(2026年10月13日)
主幹保育教諭の専任化
こども家庭庁の「公定価格に関するFAQ(よくある質問)(p.28)」によると、主幹保育教諭の専任化とは、クラス担任を持たず、指導計画の立案や地域の子育て支援活動などに専念する仕組みを指します。主幹保育教諭の専任化によって、ほかの保育教諭が目の前の保育に集中できる環境を整え、園全体の教育・保育の質を高める効果が期待されています。ただし、専任化に取り組んでいる状況でも、主幹保育教諭が現場から完全に離れるわけではありません。園運営の企画や必要に応じた保育への参加、担任不在時の「一時的な代行」は可能です。
主幹保育教諭の専任化は、公定価格の加算対象となりますが、代行業務が1ヶ月以上継続する場合は専任とみなされず、減額対象になるかもしれません。
出典
こども家庭庁「子ども・子育て支援制度」(2026年10月13日)
主幹保育教諭の役割や仕事内容
主幹保育教諭は、園の運営管理や職員の指導、地域との連携などさまざまな仕事を任されることになります。ここでは、主幹保育教諭の役割や主な仕事内容についてまとめました。
認定こども園の運営管理
主幹保育教諭は、園長や副園長の補佐として、教育・保育方針の遂行や職員配置の調整、事故防止対策など、施設全体の運営管理を担います。たとえば、教育・保育目標の立案や年間行事計画の策定などを任されることもあるようです。日々の事務作業においては、シフトや勤怠の管理なども担当することになるかもしれません。また、施設設備の点検や備品の管理、避難訓練の計画などにより、子どもたちが安全に過ごせる環境づくりを遂行します。
職員の指導やサポート
主幹保育教諭は、園全体の保育や教育の質を高めるために、保育教諭や保育士への指導・育成や日々の業務サポートを担当します。定期的な面談で悩みを聞き取ったり、経験に応じた業務割り振りを整理したりと、職員一人ひとりが強みを発揮できる環境を整えることも重要な役割です。また、経験の浅い新人や若手への実践的なサポートには、豊かな現場経験と専門知識を持つ主幹保育教諭の指導力が欠かせません。
保護者の対応
主幹保育教諭は、保護者からの相談やクレームが発生した際に、現場のリーダーとして対応します。トラブルを未然に防ぎ安心して預けてもらうためには、送迎時や行事を通して日ごろから保護者とのコミュニケーションを図り、信頼関係を深めておくことが重要です。また、保護者一人ひとりの要望や悩みに寄り添いながら、園の方針や保育内容への理解を促し、より良い保育環境をともに作っていく姿勢が求められます。
地域との連携・相談窓口
主幹保育教諭は、園内だけでなく、地域社会や関係機関など外部との連携も任されます。たとえば、市区町村の福祉担当者や近隣の小学校、児童相談所、保健センターとの情報共有や、地域全体で子どもたちを支える体制構築などです。また、地域に住む保護者からの相談に応じたり、親子向けのイベントの企画・運営を主導したりと、地域に開かれた園づくりの柱として活動を推進します。
主幹保育教諭と主任保育士などの役職との違い
ここでは、主幹保育教諭・副主幹保育教諭・主任保育士・リーダー職(専門・分野別)の違いを解説します。
| 職種 | 働く場所 | 必要な資格 | 役割 |
|---|---|---|---|
| 主幹保育教諭 | 認定こども園 | 保育士資格と幼稚園教諭免許状 | 園長の補佐、現場リーダー、地域との連携 |
| 副主幹保育教諭 | 認定こども園 | 保育士資格と幼稚園教諭免許状 | 主幹保育教諭の補佐、現場のまとめ役 |
| 主任保育士 | 保育園、認定こども園 | 保育士資格(認定こども園で働く場合は、幼稚園教諭免許状が求められることもある) | 保育現場をまとめるリーダー、保育士の指導 |
| リーダー職(専門・職務分野別) | 保育園、認定こども園 | 保育士資格(認定こども園で働く場合は、幼稚園教諭免許状が求められることもある) | 乳児保育や幼児保育、障害児保育などのリーダー |
主幹保育教諭は、現場のリーダーシップはもちろん、園長の補佐から地域連携まで幅広い役割を果たす点が、ほかの役職との大きな違いです。特定の分野で専門性を高めるのであれば、専門リーダーや職務分野別リーダーといったポジションを目指すのも選択肢の1つです。
主幹保育教諭になる条件は?
主幹保育教諭になるためには、資格の取得や園長からの推薦が必要になるかもしれません。ここでは、どのようなステップを踏むと主幹保育教諭になれるのか、その条件について解説します。
保育士資格と幼稚園教諭免許状を取得する
幼保連携型の認定こども園で主幹保育教諭になるには、原則として保育士資格と幼稚園教諭免許状を取得する必要があります。ただし、2027年3月31日までは、どちらかを有していれば勤務可能な職場もあるようです。
特例制度を活用すれば、通常より保育士資格または幼稚園教諭免許の取得にかかる負担を減らせます。認定こども園でのキャリアアップを目指す場合は、保育教諭の資格を得たうえで経験を積む必要があるでしょう。
出典
文部科学省「幼稚園教諭の普通免許状に係る所要資格の期限付き特例」(2026年10月13日)
実務経験は10~20年が目安
主幹保育教諭になるためには、実務経験が10〜20年であることが目安になります。こども家庭庁の「技能・経験に応じた処遇改善等加算Ⅱの仕組み(p.2~3)」によると、幼稚園の主幹教諭の平均勤続年数は19年、保育園の主任保育士は21年です。また、保育園・幼稚園ともに前段階のポジションの経験年数はおおむね7年以上とされています。主幹保育教諭の役職に就くことは、長期的なキャリアプランの1つとして見据えておくとよいでしょう。
出典
こども家庭庁「技能・経験に応じた処遇改善等加算Ⅱの仕組み」(2026年10月13日)
園長や管理者などから推薦を受ける
主幹保育教諭になるためには、園長や管理者から正式に推薦されなければなりません。推薦は、保育現場での働きぶりやリーダーシップ、人柄などが総合的に評価されたうえで与えられるものです。日々の業務に誠実に向き合い、周囲からの信頼を積み重ねていくことが推薦への第一歩となります。また、日常的に園全体の動きに視野を広げ、後輩の育成や園運営に関わる姿勢を示していくことも大切です。
主幹保育教諭の給料や手当
厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 表番号10」によると、幼稚園教員・保育教諭の年収は以下のとおりです。主幹保育教諭の平均的な給与としては、10年目以上のデータが目安になります。
| 経験年数 | 所定内給与額 | 年間賞与その他特別給与額 |
|---|---|---|
| 0年 | 23万7,700円 | 10万4,900円 |
| 1~4年 | 24万7,000円 | 76万6,800円 |
| 5~9年 | 26万5,900円 | 87万9,300円 |
| 10~14年 | 28万5,600円 | 94万9,500円 |
| 15年以上 | 32万8,700円 | 118万1,800円 |
| 平均 | 28万5,900円 | 92万8,200円 |
参照:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 表番号10」
データをもとに年収を試算すると、経験年数10〜14年は約438万円、15年以上は約513万円です。主幹保育教諭の役職手当や処遇改善による加算は職場によって異なるため、支給条件や金額などをチェックしておきましょう。
出典
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」(2026年10月13日)
主幹保育教諭に求められるスキル
主幹保育教諭として働くうえでは、リーダーシップやマネジメント能力が求められます。ここでは、主幹保育教諭に求められる主なスキルについてまとめたので、参考にしてみてください。
現場をまとめるリーダーシップ
主幹保育教諭は、保育現場の核として職員たちを牽引するリーダーシップが求められます。日々の保育や教育が円滑に進むように園全体を広く見渡しながら、状況に応じた指示やサポートを的確に行うことが大切です。また、職員一人ひとりの悩みや不安を丁寧にヒアリングしたうえでアドバイスし、チーム全体のモチベーションを高めていく配慮も欠かせません。主幹保育教諭がリーダーシップを発揮することで、全員が同じ目標に向かって一丸となれる環境作りにつながります。
管理職としてのマネジメント能力
主幹保育教諭は、園長や副園長を補佐する管理職として、現場全体をスムーズに動かすマネジメント能力が求められます。たとえば、園の教育・保育目標に合わせた計画の策定や業務スケジュールの調整、園務の適切な割り振りなどです。職員一人ひとりの適性に応じた配置や育成を行い、施設全体のパフォーマンスを引き出す視点も大切になります。また、事務作業の効率化や残業時間の削減といった働きやすい環境づくりを主導し、チーム全体の負担を軽減していくマネジメント力も欠かせません。
周囲の人と良好な関係を築く力
主幹保育教諭は、子どもや保護者だけでなく職員や経営陣、地域の方々など、さまざまな立場の人と信頼関係を築く力が必要です。相手の意見に耳を傾ける丁寧な姿勢を意識し、園内外の連携をスムーズにする架け橋となることが期待されます。
また、現場と経営層のパイプ役を務めたり相談に応じたりしながら、円滑で良好な人間関係を広げていくことが大切です。日ごろからオープンなコミュニケーションを心掛け、誰もが安心して相談や意見交換ができる風通しの良い環境を作ることが求められます。
主幹保育教諭として働くメリットとデメリット
主幹保育教諭は、園全体の運営に関わる立場としてのやりがいがある一方で、責任の重さを感じてしまう方もいるようです。ここでは、主幹保育教諭として働くうえでのメリットとデメリットを解説します。
主幹保育教諭として働くメリット
主幹保育教諭として働くメリットは、園の運営や教育・保育の質向上に深く関われる点です。役職が上がるほど自分のアイデアや提案が園全体の方針に反映されやすく、チームの成長や環境が良くなっていくプロセスを実感できるため、大きなやりがいにつながります。また、後輩の育成やサポートを通じて職員のステップアップを間近で支え、園全体の力を引き出せたときに充実感を得られるのも魅力です。
主幹保育教諭として働くデメリット
主幹保育教諭として働く難しさは、責任の重さや業務量の増加に伴い負担を感じやすくなる点です。シフト調整や事務作業といった管理業務と現場支援の両立に追われ、残業や持ち帰り仕事が増えてしまうこともあります。また、管理職と現場の保育教諭との間に立ち、双方の意見調整に追われて板挟みのプレッシャーを抱えてしまうかもしれません。問題や不安を1人で抱え込みがちな場合は、周囲への相談や業務の割り振りなどを意識することが重要です。
主幹保育教諭のキャリアパスや将来性
ここでは、主幹保育教諭を経験したあとのキャリアの広がりや、将来的な需要について解説します。主幹保育教諭へのキャリアアップを考えている方は、チェックしてみてください。
保育・教育現場での長期的なキャリア形成に期待できる
主幹保育教諭として培った園の運営管理や職員の指導といった経験は、キャリアの選択肢を広げる強みになります。たとえば、法人本部で後輩を育てる研修担当やエリア内の複数園を支えるマネージャー、新規開園時の管理職へ転職する道などです。
副園長や園長といったポジションは、勤務先の役職に空きが出ずに時間がかかるかもしれません。しかし、現場と管理業務の両方を熟知した主幹保育教諭の経験があれば、転職によりキャリアアップを目指すことも可能です。
認定こども園の増加に伴う需要が見込まれる
認定こども園の増加に伴い、現場全体をまとめる主幹保育教諭の需要は高まっています。こども家庭庁の「認定こども園に関する状況について(令和7年4月1日現在)(p.2)」によると、認定こども園は年々増加傾向です。新設園だけでなく、既存の園から認定こども園への移行も進んでいます。このような状況から、保育と教育の両方を理解し、現場と管理職をスムーズにつなぐ主幹保育教諭は、認定こども園の運営において欠かせない存在となっています。
出典
こども家庭庁「認定こども園に関する情報(調査結果等)」(2026年10月4日)
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主幹保育教諭についてよくある質問
ここでは、主幹保育教諭についてよくある質問にQ&A形式で答えます。
主幹保育教諭と主任保育士の違いは?
主幹保育教諭と主任保育士の違いは、働く施設や必要な資格、役割などです。主幹保育教諭は、認定こども園で働き、原則として保育士資格と幼稚園教諭免許の両方が必要です。0〜5歳児の保育と教育の両方に携わり、園長の補佐や現場リーダー、地域連携など幅広い役割を担います。一方、主任保育士は主に保育園で働き、必要な資格は保育士資格です。保育現場の取りまとめや、保育士の指導などを担当します。
指導保育教諭とは?
指導保育教諭とは、主幹保育教諭に次ぐ立場として、保育・教育現場の指導や若手の育成を担当する役職です。主に認定こども園に配置され、原則として保育士資格と幼稚園教諭免許の両方が求められます。園全体の運営や管理業務まで広く担う主幹保育教諭に対して、指導保育教諭は主に現場に立ちながら、ほかの職員への実践的な指導・助言や質の高い保育・教育の提供に携わるのが特徴です。
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まとめ
主幹保育教諭とは、認定こども園で園長の補佐や現場リーダーとして職員を指導・サポートする役職です。園の運営管理や保護者対応、地域連携などが主な仕事内容になります。主幹保育教諭になるには、保育士資格と幼稚園教諭免許状の両方を取得したうえで実務経験を積み、園長や管理職からの推薦が必要になります。主幹保育教諭として働くうえでは、現場を引っ張るリーダーシップや職員のマネジメント能力などが欠かせません。
主幹保育教諭として働いた経験は、副園長や園長への昇進だけでなく、管理職を募集している他園への転職でも役立ちます。転職によりキャリアアップを目指している保育士や保育教諭は、レバウェル保育士へご相談ください。キャリア相談や求人紹介、選考対策など、転職活動をマンツーマンでサポートします。
執筆者
「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェントサービス「レバウェル保育士」が運営するメディアです。編集部には、元幼稚園教諭・保育士資格者のメンバーも在籍。現役保育士さんや保育学生さん、保育士資格の取得を目指す方に向けて、仕事や働き方、キャリア、転職に関するお役立ち情報を発信します。保育士・幼稚園教諭の転職サポート実績をもとに、記事を通して不安や悩みが少しでも解消される状態を目指し、皆さまのキャリア選択を支援します。















