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保育士の副業におすすめの仕事を紹介!メリットや注意点も踏まえて考えよう
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保育士として働きながら、副業を考えている方もいるのではないのでしょうか。副業は収入を増やすだけでなく、新しいスキルを身につけたり、気分転換になるなどのメリットがある一方、リスクもあります。 この記事では、保育士におすすめの副業、各メリットや注意点について解説します。自分の生活スタイルや本業とのバランスを考えながら、記事を参考に副業を検討してみましょう。
目次
保育士は副業できる?それともだめ?
保育士の中には「現在の給料では満足できない」「他の職種でスキルを磨きたい」という理由などから、副業に興味を持つ方もいるかもしれません。近年では、働き方改革の影響により副業を認める企業も増加しています。
ここでは、保育士の副業が可能かどうか、注意すべき点についても詳しく解説します。
公立保育園の正規職員は副業が難しい場合も
公立保育園の正規職員は公務員として扱われるため、副業は法律で禁止されています。ただし、一部例外も存在するケースもあります。
たとえば、投資・農業・執筆・講演など、自営業とみなされない活動については、限定的に副業が許可される場合があります。さらに、地域によっては公務員の副業を許可または緩和している自治体もありますので、職場の規定や条件を確認してみると良いでしょう。
私立保育園なら可能なこともある
私立保育園で働く正規職員の保育士は、公務員ではないため、副業に関する法律上の制約はありません。ただし、副業の可否は各保育園の就業規則に準じます。許可されている場合は新たな収入を得られますが、禁止されている場合はできません。
また、同じ業種での副業は制限されるケースもあります。そのため、まずは規定を確認すると良いでしょう。基本的にアルバイトやパート、派遣職員も正規職員の規定が適用される傾向にあります。
副業を始める際は、まず保育園の就業規則をしっかり確認しましょう。もし副業が許可されている場合は、必ず事前に申請することが大切です。無申告での副業はリスクが高く、場合によっては職場に知られてしまい、トラブルに発展する可能性があります。安全に副業を行うためにも、就業規則を確認し、申請してから始めてください。
保育士におすすめの副業10選
ここでは、保育士におすすめの副業10選を紹介します。副業の選択肢は多岐にわたるため、どれに挑戦するか迷う方も多いでしょう。自分のスキルや興味に合った仕事を見つける参考にしてください。
1.ベビーシッター
ベビーシッターは依頼先の自宅や指定の施設に出向き、子どものサポートを行う仕事です。近年では共働きの家庭が多く、ベビーシッターの需要も増加傾向にあります。保育士資格を所有していると、比較的高時給で働ける場合が多く、求人も探しやすいといえます。
2.習い事の講師
ピアノや塾の講師などの習い事の講師も保育士のスキルを活かせる副業といえるでしょう。普段から子どもと接する保育士にとっては馴染みやすい仕事です。塾講師やピアノ講師は、時給が比較的高いため短時間でも収入を得やすく、副業として効率的に働けるのも魅力の1つです。
3.病児保育施設のスタッフ
病児保育施設のスタッフは、保育士が持つ専門的な知識と資格を活かせる副業としておすすめです。病気の子どもを安心して預かるためのスキルや経験が求められるため、保育士資格を持っている方は採用で有利になることが多いでしょう。体調の不安定な子どもと接するので通常の保育以上に細やかなケアが求められますが、その分やりがいも感じられる仕事です。
4.イラストレーター
保育園で日々お絵描きやイラスト制作に携わっている保育士には、イラストレーターの副業もおすすめです。書籍の挿絵や広告、ウェブサイトのデザインなど、依頼内容に沿ってキャラクターや背景を描く場合もあれば、アーティスト独自のスタイルを活かした作品を提供することもあります。子どもたちとの経験を活かしながら楽しめる副業の1つといえるでしょう。
5.ハンドメイド販売
手先が器用な方や趣味を副収入に活かしたい方にぴったりなのが、ハンドメイド作品の販売です。自分のペースで空いている時間に取り組めるのがメリットといえます。もちろん、作品が売れなければ収入にはつながりませんが、まずは趣味や特技の延長として挑戦してみるのがおすすめです。最初は収入が少なくても、実績を積むと徐々にファンや固定の購入者がついてくる可能性もあります。
6.在宅ワーク
外出せずに空いた時間を使って収入を得たい方におすすめなのが在宅ワークです。代表的な業務には、Webライティング、データ入力などがあり、比較的手軽に始められるでしょう。経験を積んで効率よく仕事をこなせるようになると、ある程度の収入を安定的に得る可能性も高まります。
7.家事代行スタッフ
家事代行スタッフは、日常的な家事スキルを活かせる副業で、掃除や料理が得意な方におすすめです。家事代行は依頼主の都合に合わせて働くことができるため、本業の合間にシフトを組むのも可能でしょう。家庭のサポートを行う仕事なので、保育士として培ったコミュニケーション力を活かしつつ、人に喜ばれるやりがいも感じやすい副業の1つです。
8.飲食店やコンビニ
飲食店やコンビニの副業は、求人が豊富で選択肢が多いのが魅力です。自宅から近い場所や希望の働き方に合わせて選べるため、柔軟なシフトが組みやすいのもポイントだといえます。また、接客業では保育士として身につけたコミュニケーション力を活かせる場面も多くあるでしょう。
9.単発バイト
空いている時間だけ働きたい方には、単発バイトがおすすめです。イベントスタッフや試験監督、軽作業など、さまざまな種類の仕事があり、シフトも働ける日にだけ入れるため無理なく続けやすいのが魅力です。時給が1,500円以上の案件もあるので、短時間でも効率良く稼げる場合もあります。仕事によっては当日に給料が支払われる場合もあり、急な出費にも対応しやすいのが特徴です。
10.内職
シール貼りや袋詰めなどの内職は自宅で行えるため、リラックスした環境で働ける副業です。このような作業は比較的ストレスが少なく、自分のペースで進められるのも大きな魅力でしょう。
ただし、内職の報酬は一般的に1つあたり0.5〜5円程度と低めなので、時給換算ではあまり高くありません。そのため、内職はお小遣いを稼ぐ感覚で取り組むと良いでしょう。保育士としての時間に重きを置きつつ、気軽にできる副業としておすすめです。
保育士が副業に携わる4つのメリット
収入の向上や新たなスキルの習得はもちろん、異なる環境での経験がストレスの軽減にもつながります。ここでは、保育士が副業して得られる4つのメリットについて詳しく解説します。
1.本業にプラスして収入を得られる
副業の大きな魅力は、収入を増やせる点です。副業を通じて得られる収入は、日々の支出を軽減するだけでなく、旅行や趣味、自己投資など、より豊かなライフスタイルを実現する手助けになります。本業にプラスアルファの収入を得られるのは、心の余裕にもつながるでしょう。
2.副業を通じてスキルアップができる
副業すると、新たなスキルを習得する可能性があります。たとえば、Webライティングやイラスト制作という分野での経験は、保育士としての業務にもプラスになる場合があるでしょう。新しい技術や知識を身につけると、将来的なキャリアの選択肢が広がり、自分の成長を実感できるかもしれません。
3.新しい人間関係を構築できる
副業を通じて新たな人間関係を築けるのも大きな魅力です。異なる業界で働く人々と接すると、多様な視点や経験に触れられ、ビジネスチャンスや情報交換の場が広がります。こうした出会いは、自分の成長にもつながり、保育士としての視野を広げられるでしょう。
4.気分転換になる
副業すると、日常の業務から一時的に離れ、気分転換を図れるメリットがあります。
異なる業種や職種での経験を積むと、さまざまな視点やアイデアが得られ、保育士としての業務にも新たなインスピレーションをもたらしてくれる可能性もあるでしょう。日常とは異なる環境で活動すると、気分転換にもなり、新たな視点を得られることもあります。
保育士が副業を行う4つの注意点
副業には、メリットの他にも注意すべき点があります。以下のポイントをしっかりと確認しておきましょう。
1.保育士の仕事と無理なく両立できるものを選ぶ
副業を始める際には、本業に影響が出ないようにするのが基本です。副業は収入を増やすチャンスですが、労働時間も増えるため、体力やメンタルに負担がかかる可能性があります。本業に支障をきたすようでは本末転倒なので、十分に体力があるか、精神的な負担が大きくないかなどから、副業が可能かどうかを判断しましょう。
2.希望する収入額に基づいて選ぶ
副業を始める際には、希望する収入額を明確にしましょう。漠然と「できるだけ稼ぎたい」といった目標ではなく、具体的な金額を決めるとモチベーションを維持しやすくなります。
たとえば、初めは月に1万円という少額からスタートし、徐々に慣れてきたら目標を引き上げるのも良い方法です。具体的な収入目標を持つと、自分に合った副業を選びやすくなり、効率的に成果を上げられるでしょう。
3.確定申告が必要かどうかを確認する
副業を行い、年間で20万円以上の収入を得た場合、確定申告が必要です。職場で実施される年末調整が本業分のみを対象としているため、副業による収入は自分で申告しなければなりません。確定申告を怠ると脱税とみなされ、罰則が科される場合があるため、注意してください。副業を始める前に、自分の収入が確定申告の対象となるかどうかを確認しておくと安心でしょう。
4.夜間帯の副業は避ける
夜間の副業は、体力的な負担が大きく、本業に影響を及ぼす可能性があるため、避けるのが無難でしょう。夜遅くまで働くことで十分な睡眠がとれず、次の日の保育業務に支障をきたす可能性もあります。
また、疲労が蓄積すると、子どもたちへの対応や保護者とのコミュニケーションにも悪影響が出るため、健康を維持するためにも夜間勤務は控えた方が良いでしょう。
保育士が副業以外で収入を上げる方法はある?
副業が禁止されている場合や取り組むのが難しいと感じる場合に、副業以外の手段で収入を増やす方法があるか気になる方もいるでしょう。ここでは収入を上げる方法を2つ紹介します。
スキル向上や職場内でのキャリアアップを目指す
副業以外で収入を増やす1つの方法として、スキルの向上や職場でのキャリアアップを目指すのが効果的です。これにより副業に取り組むことなく、収入を増やすことが可能になります。非常勤やパートとして働いている方は、正職員への昇格を目指してみると良いでしょう。正職員になれば、職務の昇進に伴う給与の増加や手当の支給が期待できます。
また、絵本専門士やリトミック指導員などキャリアアップにつながる資格が多くあります。資格を取得するのも1つの手です。
条件の良い他の園へ転職を検討する
保育士として収入を上げたい場合、他の園へ転職するのも1つの方法です。近年では保育施設が多様化しており、園によって給与体系に違いがあるため、転職をきっかけに収入がアップするケースも少なくありません。転職を視野に入れるなら、まずは転職サイトで給与や福利厚生の情報をリサーチするのが良いでしょう。
また、転職の選択肢として公立保育園を目指すのもおすすめです。私立園に比べて給料が安定しており、経営破綻のリスクも低いため、長期的に働きやすい環境が整っています。より良い条件の園での転職を検討し、収入向上の可能性を探るのも1つの選択だといえます。
保育士の副業についてよくある質問
ここでは、保育士の副業についてよくある質問を紹介します。ぜひ参考にしてください。
保育士の副業が給料手渡しの場合も職場にバレる?
保育士の副業が給料を現金手渡しで受け取る場合も、職場に知られてしまう可能性はゼロではありません。給与の支払い方法が現金か銀行振込かに関係なく、園は給与支払報告書を自治体に提出する義務があり、これが住民税の計算に使われるためです。副業分の所得が合算された結果、住民税が増え、本業の給与から天引きされる住民税が上がった場合、職場に気づかれる可能性があります。
就業規則で副業が禁止されている場合は諦めたほうが良い?
就業規則で副業が禁止されている場合、まずは現在の職場に相談してみましょう。職場によっては、副業の内容や働き方に応じて特例で許可が得られるケースもあります。無断で副業を始めると規則違反とみなされる恐れがあるため、まずは職場に相談しましょう。
「副業がバレたらどうなる」と不安
就業規則で副業が禁止されている場合は懲戒処分の対象となり、場合によっては解雇されるリスクもあります。また、同僚との信頼関係が損なわれる場合もあるため、職場での影響は大きいといえるでしょう。副業をする際には規則をよく確認し、慎重に行動するのが大切です。
まとめ
保育士が副業を考える際には就業規則を確認し、無理のない範囲で行える仕事を選ぶことが大切です。副業によって収入を補ったり、新たなスキルを身につけたりするだけでなく、保育士としての視野を広げられる可能性もあります。収入や働き方を見直すための一歩として、自分に合った副業を検討してみましょう。「収入を上げたいけれど副業が禁止されている」「副業する時間がとれない」など、悩んでいる方は他の園に転職するのも1つの選択肢です。
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執筆者

「レバウェル保育士」編集部
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