保育士の転職

最終更新日：

2025.06.05

保育士の志望動機の書き方とは？履歴書で使える例文とポイントを解説！

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転職を検討している保育士の中には、志望動機の書き方に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。志望動機を記載する際には自分の強みやアピールポイントを洗い出し、具体的なエピソードを交えて面接官に好印象を与えましょう。この記事では志望動機を作成する際のポイントを詳しく解説します。単に「子どもが好き」というだけではなく、具体的なエピソードを交えて、自分がどのように貢献できるかを伝えましょう。また、例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

「レバウェル保育士」編集部

・保育士になりたい理由や保育に対する姿勢を伝える

・保育士の志望動機の例文具体例【分野・勤務先別】

・40～50代で転職を希望する場合の志望動機

・保育士の志望動機の書き方についてよくある質問

・人間関係が悪かったという理由で前職を辞めた場合、そのまま伝えても良い？

・志望動機で書く際は貴園と貴社のどちらを使うべき？

・60代で転職希望の場合は何をアピールすれば良い？

・まとめ

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志望動機の重要性とは？

志望動機は、履歴書や面接で良く聞かれる重要な項目の1つです。面接や履歴書で志望動機を尋ねる理由は、応募者がその保育園に適しているか、園の方針や価値観に合うか、保育士という仕事に対する熱意や子どもへの関心があるかなどを確認するためだといえます。

志望動機を通じて、自分がその園にふさわしい人材であり、園の理念や方針を理解しているのを伝えましょう。

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志望動機を書く前に必要な準備

採用につながる志望動機を作成するためには、しっかりと準備するのが必要です。以下のポイントをおさえて、志望動機の質を高めましょう。

保育に対する考えを言語化する

自分の保育に対する考えを言語化して、志望動機に取り入れるのがポイントです。まずは「なぜ保育士になりたいと思ったのか」という問いに立ち返り、きっかけとなった具体的な経験を書き出してみましょう。その体験を通して感じた保育への思いや、自分がどのように子どもたちに寄り添いたいかを整理すると、より説得力のある志望動機を作成できます。保育に対する情熱を具体的な言葉で伝え、採用担当者にアピールしましょう。

その園を志望する理由を分析する

志望理由の分析を行うと、自分の保育観や価値観が明確になります。そして、より説得力がある志望動機を作成できるようになるでしょう。そのためにも、応募する保育園や会社のホームページを確認し、保育理念や園の方針を調べる櫃省があります。その理念や方針に対して共感できる部分を見つけ出し、「なぜ自分が共感できるのか」を具体的に書き出してください。志望理由の説得力が増し、採用担当者に熱意を伝えられる可能性も高まります。

自分の強みやアピールポイントを洗い出す

ホームページなどを確認し、応募先がどのような人物像を求めているかを分析して自分の強みやアピールポイントがそれにあてはまるかを考えてみましょう。また、応募する職種や雇用形態によって、相手が求める人物像は異なる場合もあります。応募するのは正社員か、保育補助やパートなのか、雇用形態により求められるスキルや適性も変わるでしょう。自分の強みを明確にしてそれを志望動機に盛り込むと、アピールになる可能性が高いといえます。

保育士としての志望動機の書き方ポイント

以下では、志望動機の書き方のポイントについて解説していきます。4つのポイントを意識して志望動機を考えてみましょう。

保育士になりたい理由や保育に対する姿勢を伝える

保育士になりたい理由や保育に対する姿勢は、具体的なエピソードを交えて伝えましょう。たとえば、「幼いころから保育士に憧れていた」「妹や弟、親戚の子どもと接する中で喜びを感じた」など、保育士になりたいと思った経験を伝えると、より説得力が増します。
ただ「子どもが好き」というだけではなく、自分なりのエピソードや思いを織り交ぜてより深い志望理由をアピールしましょう。

志望先の保育園を選んだ理由を明確にする

志望する保育園の方針や理念を把握し、自分が共感できるポイントを見つけ、志望の動機をはっきりさせるのも重要です。たとえば「自主性を育む保育」「多様性を尊重し、共に育つ保育」といった園のコンセプトと自分の保育観が一致する部分を探してください。こうした共感点を志望動機に盛り込むと、その保育園で働きたいという思いが採用担当者にしっかり伝わる可能性が高いでしょう。

入職後のキャリアプランについて触れる

働きながら学びたいことや達成したい目標を明確に伝えましょう。将来に向けたビジョンを語ると、意欲や熱意が採用担当者に伝わり、意欲のある人材として評価されます。

たとえば、「入職後は保育士として子どもの成長をサポートしながら、保育園全体の運営にも携わりたい」「将来的には保育士のリーダーとしてチームを引っ張り、より質の高い保育を提供したい」など具体的なキャリアプランを示すと、意欲が高いとアピールできるでしょう。

自分がどのように貢献できるかを示す

これまでの経験や学んできたことが、どのように保育園に貢献できるかを具体的に伝えましょう。

たとえば、「チームワークを重視し、職場のスタッフとも協力しながらスムーズに保育を行う」「イベントの企画運営を通してリーダーシップを発揮してきた」「一人ひとりの子どもの成長に寄り添い、丁寧にサポートするのが得意」など、自分の経験を交えて強みを伝えると、「園にどのように貢献できるか」を具体的に伝えられるでしょう。

採用担当者が重視するポイント

ここでは、採用担当者が志望動機で重視するポイントを紹介します。これを参考にしてより効果的な志望動機を作成し、保育士としての熱意や適性をアピールしましょう。

抽象的ではなく具体的であるか

採用担当者が志望動機で特に重視するのが、「具体的かどうか」です。志望動機に「この保育園でなければならない理由」がしっかり盛り込まれていると、応募者の熱意が伝わりやすくなるでしょう。
逆に、抽象的で曖昧な志望動機では、面接の会話も深まりにくく、意欲が伝わりません。具体性をもたせて「この人なら一緒に働きたい」と感じてもらえる志望動機にしましょう。

貴園で実施されている「自然体験を通じた学び」に魅力を感じました。私自身、自然と触れ合う活動を通して子どもたちの成長をサポートすることに関心があり、これまでキャンプや園外活動の企画を担当してきました。この経験を活かし、貴園のプログラムで子どもたちの探究心や好奇心を伸ばすお手伝いをしたいと考えています。

短すぎず長すぎないか

志望動機の長さも、意外と見落とされがちな重要なポイントです。内容が長すぎると要点がぼやけてしまい、相手に伝わりにくくなります。逆に、短すぎると熱意や具体性が欠けてしまい、アピール不足になるケースもあるでしょう。

理想的な志望動機の長さは、一般的に話す速度で1分から2分程度といわれています。志望動機が完成したら自分で音読し、タイマーで時間を測定して適切な文量になっているか確認してみましょう。適切な長さで、しっかりと熱意を伝えるのが大切です。

人柄や想いなどの個性を感じられるか

志望動機において、採用担当者は応募者の人柄や思いが感じられるかどうかを重視しています。個性が伝わる志望動機は、ただスキルや経験を並べるだけでなく、応募者の人間性や保育に対する姿勢をしっかりとアピールする機会といえます。
特別な話をする必要はありませんが、拙くても自分の言葉で語るのが大切です。自分の思いや経験を真摯に伝えると、相手に共感や信頼を生む志望動機になるでしょう。

私が保育士になりたいと思ったきっかけは、甥や姪の成長を間近で見守る中で、子どもたちの個性に触れることに喜びを感じたからです。貴園の「自然と触れ合い、子どもの個性を伸ばす」という理念に深く共感し、私もその環境で子どもたちの成長を支えたいと思っています。この園でさらに成長し、保育に貢献できることを楽しみにしています

保育士の志望動機の例文【キャリア別】

ここではキャリア別に注意すべき志望動機のポイントを解説します。志望動機の例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

新卒者

新卒の方は業務経験がないため、過去の実績や経験から具体的な志望動機を作成するのが難しい場合があります。その際には、保育園のホームページやパンフレットを通じて、その園の方針や理念を理解し、特徴を捉えましょう。しっかりと情報収集を行い、面接時に自分の熱意を伝えてください。

また、キャリアプランを明確にしておくと、その保育園で長く勤務するイメージをさせやすくなるでしょう。学生生活やアルバイトから得たエピソードを活用し、仕事にどのように活かせるかをアピールしてください。

私は、責任感や思いやりがあり、自立した人間性を育むという貴園の教育方針に深く共感しています。学生時代にはレストランで接客業のアルバイトをしていました。その経験から仕事に対する責任感やお客様を気遣う心を学びました。

私は、仕事に対して責任感をもって取り組み、人々に思いやりをもって接する姿勢を大切にしています。子どもたちにもこの価値をしっかりと伝えられるよう努力していきたいと思っております。また、貴園で導入されているモンテッソーリ教育にも非常に興味があり、ぜひその学びを深めていきたいと考えています

中途採用

中途採用の場合、前職での経験やスキルを志望動機で具体的に説明するのが重要です。どのような経験を経てどのスキルを得たのかなどを具体的に伝えると、自分の強みをアピールできる可能性が高まります。

また、そのスキルを志望する保育園でどう活かせるかを明確にするのも大切です。求人情報や保育園の方針を把握し、「どのような貢献ができるか」を伝えましょう。また、専門性を高める意欲や長期的な成長が期待できる人材であるというのもアピールする必要があります。

私は、前職の保育園で5年間乳児クラスの担任を務め、子ども一人ひとりの個性に応じた保育を実践してきました。特に、保護者との信頼関係を築くために定期的に面談を行い、親子に寄り添ったサポートを心がけていました。

貴園の「個性を尊重した保育」に共感し、これまでの経験を活かして子どもたちの興味を引き出す保育を実践できると考えています。中でもアートや音楽を通じた表現活動に力を入れ、感性を育むお手伝いができたらと思っています。今後も専門性を高め、スキルアップを図りながら、質の高い保育を提供していきます

ブランクがある方

ブランクがある場合の志望動機を作成する際には、ブランクが生じた経緯を簡潔に説明しましょう。これにより、採用担当者に理解してもらいやすくなります。

また、ブランク中に得た経験やスキルをどのように保育に生かせるか、復帰後のキャリアについて具体的に示してください。どのように成長し貢献していきたいのかを伝えると、意欲や熱意をアピールできるでしょう。

私は、新卒で保育園に就職し、5年間保育士として働いておりましたが、出産を機に退職しました。しかし、子どもの成長を見守る中で、もう一度保育士として子どもたちの成長に寄り添いたいという思いが強くなり、復帰を決意しました。

また、母親になり、保護者の気持ちを以前より深く理解できるようになりました。今後は、子どもたちだけでなく、保護者の方にも寄り添い、成長していくお手伝いをしたいと考えております

パート希望

パートとしてどのように保育現場に貢献していきたいのかを具体的に述べると、採用担当者に魅力的な印象を与えられるでしょう。過去の経験やブランクの理由、復帰後はどのような貢献ができるかを伝えると有効です。

私は、以前8年間保育士として働いておりました。その経験を活かして、再び子どもたちの成長に貢献したいと考えています。出産と育児のため一度退職しましたが、子どもが小学生になり、時間が取れるようになったので、もう一度保育の現場に戻りたいという強い気持ちが芽生えました。

朝は、夫が子どもの送迎をしたり、支度を担当したりするなど、家族のサポートも万全です。そのため、早朝のシフトにも柔軟に対応できる環境が整っております。自身の子育て経験を通して、保護者の気持ちや子どもの心の動きに対する理解が深まりました。これからは、子どもたちだけでなく、保護者の方々とも信頼関係を築き、より良い保育を提供していきたいと考えています

未経験・異業種から転職を考えている場合

未経験や異業種から保育士を目指す場合、まずは、なぜ保育士に転職したいのか、その理由を具体的なエピソードや体験を交えて明確に伝えましょう。
次に、異業種で培ったスキルが保育士としてどう役立つかを示します。たとえば、営業や接客で磨いたコミュニケーション能力やリーダーシップは、保育の現場でも強みになるでしょう。自分の過去の経験を活かし、保育士として成長する姿勢を積極的に伝えるのがポイントです。

私は前職では接客業に従事しておりました。多くのお客様と直接コミュニケーションを取る機会があり、相手の立場に立って考え、対応する力を身につけてきました。しかし、甥の面倒をみる機会が増える中で、子どもの成長を見守ることにやりがいを感じるようになりました。そして、子どもの成長をサポートできる仕事に就きたいと転職を決意しました。

これまでの接客業で培ったコミュニケーション能力や、相手のニーズをくみ取る力を活かし、子どもたちや保護者との信頼関係を大切にしたいと考えています。また、未経験だからこそ、日々学び続ける姿勢を持ち、資格取得や研修を通じてスキルアップを目指し、貴園に貢献していきたいと考えております

保育士の志望動機の例文具体例【分野・勤務先別】

ここでは、各分野や勤務先別のポイントと志望動機例を紹介します。ぜひ参考にしてください。

公立保育園

公立保育園は市区町村によって運営されており、各自治体の方針に基づいて活動しています。志望動機では「自治体を選んだ具体的な理由」「公務員として地域社会にどのように貢献したいか」を明確にして伝えましょう。

私が公立保育園を志望する理由は、5年間の私立保育園での経験を通じて、保育士不足や少子化などの社会問題を実感し、自分が生まれ育った〇〇市に貢献したいと考えるようになったからです。また、〇〇市の「多様性を尊重し、子どもの自主性を育む」という保育理念に深く共感しています。

前職では0歳から5歳児までの保育に携わり、安全面を重視し、子どもと寄り添う保育を実践しました。また、連絡帳にとどまらず、積極的に会話をするなど保護者とのコミュニケーションを大切にしていました。公務員として地域に貢献しながら、質の高い保育を提供できるよう、引き続き成長していきたいと思っています

私立保育園

私立保育園は各園が独自の方針で運営されているため、それぞれに特色があります。志望動機では「保育園の理念や方針に対する共感」「応募先の保育園でこそ発揮できる経験やスキル」を強調してアピールしましょう。

私は、貴園の「子ども一人ひとりの個性を大切にし、自発的な学びを促す」という理念に深く共感しています。この方針は、子どもたちが興味や関心を追求できる環境を提供し、成長を促すものだと感じています。

前職では、0歳から5歳児の保育に従事し、子どもたちが安心して遊べる環境を整えることに力を入れてきました。特に遊びを通じた学びを重視し、子どもたちが自発的に活動できるようサポートしてきた経験があります。この経験を活かし、貴園での保育を通じて、子どもたちの個性を伸ばし、成長できるように寄り添っていきたいと考えています

こども園

こども園は、保育園と幼稚園を統合した新しい形の保育施設です。公立・私立の認定こども園があり、私立にはそれぞれ独自の特色があります。「こども園で働く具体的な意義」「こども園だからこそ活かせる経験やスキルについて」を志望動機に盛り込むと良いでしょう。

私は、貴園の「子どもの好奇心や探求心を育む保育」という指針に強く共感し、志望いたしました。幼少期における好奇心を尊重し、子どもの成長に大きく寄与すると考えています。

こども園での保育は、保育と教育の両面から子どもたちを支えられるため、幅広い視点で関わることができる点に魅力を感じています。前職では、0歳から5歳児までの保育に従事し、遊びを通じて自発的な学びを促す経験を重ねてきました。

また、保護者との信頼関係を築くことを重視し、安心して成長できる環境を整えてきました。これらの経験を活かし、貴園で子どもたちの探求心を伸ばす保育に貢献したいと考えています

院内や企業内保育所

院内・企業内保育所は、病院や企業に付属する保育所であり、少人数制のため、子ども一人ひとりにしっかりと向き合った保育が可能です。志望動機では、子育て世代のニーズに対する理解を示すのがポイントといえます。子ども一人ひとりに寄り添い、個別のニーズに応じた保育を提供することを強調しましょう。

また、前職での保育士経験を通じて、信頼関係を築いて安心感をもたせる保育を実践してきた点を伝えると良いでしょう。

前職では、0歳から5歳の子どもたちに遊びを通じて学ぶ楽しさを伝えてきました。その中で、保護者との信頼関係を築くために定期的な面談やコミュニケーションを大切にし、子どもたちが安心して過ごせる環境を整えることに力を入れてきました。

貴園では、出産後に早期復帰を希望する保護者の方々が仕事と育児を両立できるよう全力でサポートしたいと考えています。前職の経験を活かし、働く保護者が安心して子どもを預けられる環境を提供したいと思っています

病児保育室（病棟保育室）

病児保育室は、病気や回復期の子どもを対象とした保育施設で、0歳から小学3～6年生頃までの幅広い年齢層に対応しています。少人数制のため、子ども一人ひとりにじっくり向き合い、安心して過ごせる環境を提供できます。志望動機を作成する際は「病児保育室で働く意義を伝え、病気の子どもたちを支えたいという熱意」「自身の保育経験やスキルを具体的に活かせる点」について盛り込むと良いでしょう。

私は病児保育室での保育に強い意義を感じています。病気や回復期の子どもたちにとって、安心できる環境で過ごすのは心の回復にとても大切です。
前職では、子どもたち一人ひとりに合わせたサポートを通じて、彼らの成長を見守ることに喜びを感じていました。この経験を生かし、病児保育室でも、子どもたちが笑顔で過ごせるよう、心のケアにも注力し、信頼関係を築いていきたいと考えています。

また、病児保育に関する専門知識を深めるために、「認定病児保育スペシャリスト」の資格取得を目指しており、より質の高い保育を提供できるよう努力したいと思っています

児童福祉施設

児童福祉施設は子どもを保育・養護・保護する施設であり、児童福祉法をはじめとする法令に基づき、児童福祉に関する事業を行う施設の総称です。母子支援や障がいがある児童の援助を行う施設などがあります。志望動機では、過去の保育経験を通じて得たスキルや、障がいがある子どもを支援したいという意欲を具体的に伝えましょう。

私には、発達障害を抱えている姪がいます。初めはどう接すれば良いのかわからず戸惑いましたが、彼女が自分の好きな遊びをしている姿を見ていると、楽しさが伝わってきました。その瞬間、言葉を超えたコミュニケーションの大切さに気づかされました。

発達障害がある子どもたちは、自分の思いを表現しようと一生懸命に取り組んでいますが、時にはその気持ちが伝わりにくい場合もあります。私は、そんな子どもたちに寄り添い、安心して自分を表現できる環境を提供したいと強く願っています。

貴施設で障がいがある子どもたちと向き合い、それぞれのニーズに応じた支援を通じて彼らの成長をサポートできると思っています。そのため、ぜひ貴施設で働きたいと思い、志望いたしました

保育士の志望動機の例文【年代別】

保育士の志望動機を考える際には、年齢に応じて書き方やアプローチが変わります。自分の経験や視点を活かしながら、年齢特有の強みをアピールすると、より説得力のある志望動機を作成できるでしょう。ここでは、年代別のポイントを紹介するので、該当する内容を参考にしてください。

20代で転職を希望する場合の志望動機

20代で保育士としての転職を考える際、経験年数によって志望動機の書き方にポイントがあります。保育経験が少ない方（保育経験約3年未満）は、「なぜ保育士を目指すのか」という熱意を伝えることが重要です。幼少期の体験や学生時代の学び、ボランティアや実習を通じての具体的なエピソードを交えると良いでしょう。

抽象的な理由ではなく、実際に保育に関わった中で得た気づきや決意を示すと、説得力のある志望動機になります。また、短期間での転職を考える場合は、前職の退職理由に対する回答も考えておくと安心感を与えられるでしょう。

保育士を目指すようになったのは、幼少期に優しい保育士さんに支えられたのがきっかけです。そのおかげで自信を持つことができたため、子どもたちに安心して自分を表現できる環境を提供したいと考えるようになりました。

短大での実習やボランティア活動を通じて子どもたちの成長を見守る楽しさを知りました。そのため、貴園の「子ども一人ひとりの個性を尊重する」という理念に深く共感しています。まだ経験は浅いですが、貴園で学びながら成長していきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします

保育経験が3年以上ある方は、自分の経験を基に、応募先の理念や方針にどう共感し、なぜこの保育園を選んだのかを明記しましょう。これまでの経験や学びを具体的に示すと、即戦力として勤務できるイメージを持ちやすくなります。また、今後どのような保育士になりたいか、そのためにどのような挑戦をしていきたいかを記載すると、成長意欲をアピールし、採用につながる可能性が高まります。

私は6年間、主に0歳から5歳児の保育に携わり、子どもたちの発達段階に合わせた指導やサポートを行ってきました。特に、子どもたちが自ら考えて行動する力を育む遊びを取り入れることに力を入れ、保護者からも信頼を得てきました。また、クラス運営では、保育士同士の連携を大切にし、子どもたちが安心して過ごせる環境を整えてきた経験があります。

貴園の「子ども一人ひとりの個性を尊重し、自主性を伸ばす保育方針」に強く共感し、今回求人に応募いたしました。これまでの経験を活かし、貴園で即戦力として子どもたちがのびのびと成長できる環境をさらに充実させたいと考えています。また、今後は保育士としてリーダーシップを発揮し、後輩保育士の指導や保育内容の向上にも貢献したいと考えています

30代で転職を希望する場合の志望動機

保育士が30代で転職を希望する際は、これまでの経験から何を学び、それを転職先でどう活かせるかを具体的に示すのが重要です。ただ単に「前職の経験を活かしたい」とするのではなく、「どのような保育を意識して実践してきたか」「その中で得た気づきや成長」をしっかりと伝えましょう。

たとえば、保育計画の作成や保護者との信頼関係の構築、クラス運営におけるリーダーシップなど、自分のスキルを整理し、応募先でどのように貢献できるかを明確にアピールすると採用につながる可能性が高まります。

これまでの保育士経験を通して、私は子どもたちの個性を尊重し、安心して成長できる環境作りに力を注いできました。中でも保護者との信頼関係の構築に努め、連絡ノートや面談を通じて、子どもの成長を一緒に見守るというスタンスを大切にしてきました。また、保育計画の作成や行事運営においてもリーダーシップを発揮し、チーム全体のスムーズな運営に貢献してきた経験があります。

貴園の「子どもの自主性を育む保育方針」に強く共感し、これまで培ってきたスキルを活かしながら、さらに質の高い保育を提供できると確信しています。今後も、子どもたち一人ひとりに寄り添い、成長をサポートする保育士として、貴園に貢献したいと考え、志望いたしました

40～50代で転職を希望する場合の志望動機

40～50代で転職を希望する保育士には、これまで培ってきた保育経験に加え、マネジメント能力や指導力が求められます。主任や新卒指導の経験がある方は、具体的なエピソードを交えてどのようにチームをまとめたか、後輩の指導において意識したポイントを伝えると良いでしょう。

また、これまでの業務で悩んだことや困難に直面した経験、それをどう乗り越えたかといったエピソードを加えると、経験豊富なベテランとしての強みをアピールできます。保育園全体の運営にどう貢献できるか、保育士一人ひとりが働きやすい環境を整える力についても触れると、採用担当者に好印象を与えられる可能性が高まります。
未経験から保育士を目指す場合でも、これまでの仕事や生活で培ったスキルをどのように保育に活かしたいか、なぜ今保育士になろうと思ったのかを具体的に示すのが重要です。

私はこれまで約20年間、保育士としてさまざまな現場で経験を積んできました。主任として3年間、新人保育士の指導やチーム全体のマネジメントに携わり、後輩たちが安心して保育業務に取り組めるよう、環境作りに努めてきました。指導においては、一人ひとりの成長に合わせたフィードバックを意識し、個々の強みを活かすよう心がけてきました。悩んだことも多々ありましたが、チーム全体で解決策を見つけるべく取り組んできました。

これまでの経験を活かして、さらに子どもたちや保護者、そしてスタッフの支えになりたいと考え、今回応募いたしました。今後も保育士としてのスキル向上に努め、子どもたちの成長を見守りながら、現場のサポート役として貢献したいと考えています

避けた方が無難な志望動機とは？

志望動機は、採用担当者にあなたの熱意や適性を伝える大事なポイントです。以下のことに気を付けて、印象を悪くする表現や誤解を招く内容は控えるようにしましょう。

志望動機を使い回している

「志望動機を使い回している」と感じられるような内容は避けてください。たとえば、「子どもが好きだから保育士を目指した」といった一般的な表現は、具体性がなく、多くの志望者が使うため目立ちません。志望動機には、園のホームページや見学時の印象など、応募先でしか感じられないポイントを交えてオリジナルの内容にするのが大切です。

【例：見学時の具体的な体験】
先日、御園を見学した際、子どもたちが楽しそうに活動している様子を見て、とても感動しました。特に、園長先生が子どもたち一人ひとりに目を配り、声をかけている姿は、保育士としての私の理想像そのものでした。このような環境で、子どもたちの成長をサポートしたいと強く思いました

【例：独自のプログラムやカリキュラム】
貴園独自の「自然体験プログラム」に興味があります。子どもたちが自然の中で学び、成長することの大切さを理解しているため、私もこのプログラムに貢献し、子どもたちに素晴らしい体験を提供したいと考えています

志望動機が福利厚生にばかり偏っている

志望動機には、福利厚生や条件面だけに焦点を当てるのは避けましょう。たとえ給与や休日日数が魅力的でも、その理由を前面に出すと、自己中心的な考えをもっていると見なされる可能性があります。

その園の教育方針や、子どもたちの成長を支えるための具体的な取り組みを探し、自身がどのようにその活動に貢献できるかをアピールすると、志望動機に深みをもたせられます。福利厚生に関する言及は最小限に留め、園の長所や自分の保育観との関連性を強調しましょう。

【例：職場環境の重要性を強調する】
貴園の充実した福利厚生は、職員が安心して働ける環境を整えていると感じています。このようなサポートがあれば、保育士としての仕事により集中し、子どもたちに対してもより良い支援ができると考えています

【例：自己成長につながる視点】
貴園の福利厚生は、職員の自己成長を促すための取り組みが整っていると感じています。充実した研修制度があることで、常に新しい知識やスキルを身につけられる環境が整っており、私自身の保育の質も向上させられると期待しています

前職の不満を述べている

志望動機では、前職の不満を具体的に述べることは避けるべきです。たとえば、「給料が低かった」「人間関係が悪かった」といったネガティブな表現は、採用担当者に対して良い印象を与えません。これらの理由をそのまま伝えると、「またすぐに辞めてしまうのでは」と不安を与える可能性があります。

ネガティブな表現はポジティブに変換するのが大切です。前職の経験を通じて得た学びや、次の職場で生かしたいスキルに焦点を当てるようにしましょう。
たとえば、「前職ではさまざまな子どもたちや同僚、保護者と関わり柔軟な保育方法を学びました。その経験を活かし、貴園でより良い環境を提供できると信じています」といった具合です。このように、前向きな表現を心がけるとより魅力的な志望動機に変換できます。

保育士の志望動機の書き方についてよくある質問

ここでは、保育士向けの志望動機に関するよくある質問にお答えします。ぜひ参考にしてみてください。

人間関係が悪かったという理由で前職を辞めた場合、そのまま伝えても良い？

前職の人間関係が転職理由でも、そのまま伝えるのは避けましょう。「また辞めるのでは」と不安を与えかねません。そのため、前向きな理由に置き換えてください。

【ネガティブ】
「職場の人間関係が悪く、働きづらかった」
【ポジティブ】
「前職ではチームワークの大切さを学びましたが、さらにお互いにサポートし合い、密にコミュニケーションが取れる職場で成長したいと考えました」

このようにネガティブな内容をポジティブに言い換えると、採用担当者に好印象を与えられます。

志望動機で書く際は貴園と貴社のどちらを使うべき？

履歴書や志望動機を書く際、保育園に応募する場合は「貴園」という表現を使用します。面接時に話す際にも貴園を使います。ただし、呼び方は運営によって変わります。たとえば、株式会社が運営する場合は「御社」、社会福祉法人などは「御法人」となります。

60代で転職希望の場合は何をアピールすれば良い？

60代で転職を希望する場合は、これまでの豊富な経験やスキルをアピールすることが大切です。子育てが落ち着いている点は、保育に専念できる強みとして伝えましょう。また、採用側が懸念しがちな体力面や若い職員との関係性について、不安を解消する内容を意識しましょう。たとえば、体力維持に努めている、年齢に関係なく柔軟なコミュニケーションが取れる点を具体的に示すと、採用担当者に安心感を与えられる可能性が高まります。