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院内保育がきついと言われる理由は?対処法や保育士が働くメリットも解説

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車いすに乗る女児と会話をする保育士の画像

院内保育の仕事に興味があるけれど、「大変そう」「続けられるかな」と不安に感じる方もいるかもしれません。院内保育は一般の保育園と働き方が違うため、24時間体制や不規則なシフト勤務などで、きつさを感じる場面があるのも事実です。しかし、それと同時に複数のメリットも存在します。この記事では、院内保育で働く際の注意点や向いている保育士の特徴を紹介します。ぜひ、就職・転職活動の参考にしてみてください。

この記事のまとめ

  • 院内保育をきついと感じる理由は、不規則な勤務や延長保育の対応など

  • 少人数体制の院内保育の場合、シフト希望や連休が取りにくい可能性もある

  • 夜勤の有無や人員配置は園によって違うので、求人情報を比較検討しよう

この記事を書いた人

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「レバウェル保育士」編集部

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目次

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院内保育の働き方は一般の保育園とどう違う?

院内保育とは、病院内やその隣接地に設けられた、主に医療従事者の子どもを預かる施設です。医療従事者の不規則な勤務形態に対応するため、一般の保育園よりも保育時間が長く設定されています。早朝から夜間、場合によっては24時間体制の施設もあります。

対象年齢は、主に0歳児から就学前の乳幼児です。こども家庭庁の「令和5年度 認可外保育施設の現況取りまとめ(p4)新規タブリンク」によると、入所児童の約70%が0歳から2歳児となっています。小規模な施設が一般的なので、乳児保育に関心がある人や、アットホームな雰囲気の中で保育を行いたい人に向いているでしょう。

一方で、登降園時間がバラバラであったり、日によって子どもの年齢や人数が変動しやすかったりする側面もあります。一般的な保育園に比べて、臨機応変な対応が求められる場面もあり、「きつい」と感じる保育士もいるようです。

出典

こども家庭庁「認可外保育施設の現況取りまとめ新規タブリンク」(2025年12月16日)

院内保育が「きつい」と感じるのはどんなとき?

ここでは、実際に院内保育で働く保育士が「きつい」と感じやすい点を具体的に解説します。就職・転職を検討されている方は、参考にしてみてください。

夜勤で生活リズムが乱れやすい

院内保育園は、保護者の勤務時間に合わせて、24時間体制で運営される場合があります。保育士の勤務も早番・遅番・夜勤など不規則なシフトになりやすく、生活リズムが整いにくいのが現状です。特に、夜勤が続くと、「体力的にきつい」と感じたり、体調管理や睡眠の質に影響を及ぼしたりすることもあるでしょう。

急な勤務変更が起こりやすい

院内保育では、保育士の急なシフト変更や残業が発生することがあります。緊急手術や患者さんの急変などでお迎えが遅れた場合、保育時間が延長するためです。一般的な保育園と比べると残業は少ない傾向にありますが、遅番の場合、プライベートの時間が削られる可能性があることを考慮しておきましょう。

また、少人数体制のため、配置されている保育士の人数も限られています。体調不良などで欠員が出た場合、代わりに出勤を求められる可能性もゼロではありません。

保育士が少なくシフト希望が通りにくい

院内保育園は比較的小規模な施設が多いことから、限られた人数で24時間体制を支える必要があります。そのため、シフトを調整する際に希望が通りにくかったり、連休の取得が難しいと感じたりする場面もあるかもしれません。勤務形態の柔軟さを求める人には、ストレスを感じやすいポイントといえるでしょう。

また、365日体制の園では、土日祝日もシフト勤務となります。4週8休制で働く場合、完全週休2日制の保育園と比較して、年間休日数が少なくなる可能性も考えられます。

保育活動の計画が立てづらい

院内保育は、少人数で異年齢の子どもを預かる形が一般的です。日によって子どもの人数や年齢が変わるので、通常の保育園のように担任を固定したり、自由に保育活動の計画を立てたりすることが難しい傾向にあります

このような背景から、自由保育が中心の職場環境にやりがいを感じられず、「きつい」と悩む保育士もいるようです。病院施設の一部を利用している保育室の場合は、スペースの都合で活動内容が限られてしまうケースも考えられます。

子どもが途中で退園してしまう可能性がある

院内保育では、医療従事者である保護者の勤務状況によって、途中で転園・退園する子どもがいます。認可保育園のように1年を通して同じ子どもの成長を見守ることが難しく、精神的な負担を感じる保育士もいるようです。年度途中で突然お別れを迎えることに気持ちが追いつかず、寂しさを感じるという声は少なくありません子どもの入れ替わりが多い環境では、子どもとの信頼関係を築くことに難しさを感じる場合もあるでしょう。

キャリアの選択肢が限られやすい

院内保育園は、一般的な保育園と比べて主任やリーダーといった役職が少ない傾向にあります。キャリアアップの機会を望んでいる保育士にとっては、自身の将来像に不安を感じる可能性があるでしょう。また、クラス担任を持たず業務範囲が限られていたり、専門性を高める研修機会も一般の保育園と比べると少なかったりするため、異なる施設へ転職する際に「職務経験をアピールしにくい」と感じる場合も考えられます。

院内保育の仕事がきついと感じる際の対処法

ここでは、少人数保育や夜勤対応といった院内保育ならではの業務体制を踏まえ、仕事がきついと感じてしまうときの対処法を紹介します。自分に合った方法を見つけ、より良い働き方を目指していきましょう。

自分に合ったリフレッシュ方法を見つける

仕事の疲れを癒すには、プライベートの過ごし方が大切です。十分な睡眠時間を確保するのはもちろん、ちょっとした予定を立てるだけでも気分転換になります。休日のやりたいことを事前にリストアップしておけば、1週間を頑張るモチベーションにもなるでしょう。「趣味に打ち込む」「好きなカフェに出かける」など、自分が心地よいと思えるリフレッシュ方法を見つけてみてください。

また、退勤後の自宅時間も、お風呂でゆっくり過ごしたり、快眠グッズを取り入れたりすることで心身のバランスを整えやすくなるかもしれません。

「きつい」と感じる原因を見つめ直す

「この職場、なんだか合わないかも…」と感じているなら、その原因を見つめ直してみましょう。夜勤が多い、人手不足が続いている、運営方針が合わないなど、今の職場環境が自分にマッチしていない可能性があります。きついと感じる原因が明確になれば、解決策を検討できるでしょう。

生活リズムの乱れがつらい場合は、勤務時間や夜勤の頻度といったシフト調整について職場に相談してみるのも1つの方法です。希望がすべて通るとは限りませんが、話し合うことで状況が改善される可能性もあります。

自分に合った職場への転職を検討する

どうしても現在の職場がきついと感じる場合は、思い切って転職を検討するのも手です。院内保育の運営方法(直営・委託)や夜勤の有無、雰囲気などは園によって異なります。希望の働き方や条件を整理し、別の院内保育園に転職することで、今の悩みが解消されることもあるでしょう。

また、院内保育の保育環境自体に負担を感じているなら、一般の保育園や認定こども園、企業内保育所、児童福祉施設、学童保育などへの転職も視野に入れてみましょう。保育の仕事は多様化しており、自分に合った職場を選ぶことができます。転職に不安がある方は、保育士専門の転職エージェントを活用するのもおすすめです。

「きつい」だけじゃない!院内保育所で働くメリット

院内保育の仕事は「きつい」と感じられる面もありますが、その一方で、働き方に魅力を感じて求人を選ぶ保育士も少なくありません。ここでは、院内保育ならではのメリットや働きやすいポイントを解説します。

子どもの人数が少なく丁寧に関われる

院内保育の魅力の1つは、落ち着いた雰囲気の中で、少人数の子どもたち一人ひとりとじっくり向き合える点です。一斉保育のように指導計画に厳密に沿って活動を進めることが少ないので、個々の発達段階や気持ちに寄り添った保育を実現しやすい傾向にあります。ただし、「ゆったりと余裕のある仕事」というイメージを持っていると、実際の業務とのギャップから「きつい」と感じてしまう恐れもあるので、注意しましょう。

行事の規模が小さく残業が少ない

院内保育園は、一般の保育園に比べて行事の負担が少ない傾向にあります。大規模な保育園では、運動会や発表会といった大きな行事が多く、「残業がきつい…」と感じることもあるでしょう。その点、院内保育では小規模な行事が中心となるので、日々の保育に集中でき、プライベートの時間も確保しやすいのが特徴です。

ただし、院内保育園の中には、行事が多く持ち帰り仕事があったり、病院が主催する行事に参加したりするケースもあります。就職や転職を検討する際は、事前にその施設の内部事情をしっかりと確認することが大切です。

異年齢児との関わりを通して保育の幅が広がる

異年齢保育を通じて視野を広げ、幅広い対応力を身に付けられるのも、保育士が院内保育で働くメリットの1つです。院内保育園では、基本的に年齢ごとのクラスがないため、異年齢同士で関わる機会が多くあります。年上の子が年下の子を自然にサポートしたり、年下の子が年上の子から学んだりといった、成長段階の異なる子どもたち同士の関わりを間近で見られるでしょう。

医療との連携で安心して保育ができる

院内保育では、主に病院に併設された施設で勤務するため、医療スタッフとの速やかな連携が可能です。子どもが体調を崩したりケガをしたりしたときも、すぐに医師や看護師に相談できるため、適切な判断と対応に繋がるメリットがあります。万が一のトラブルにも迅速に対応できる点は、保育士にとって心強いポイントといえるでしょう。

緊急時でも保護者がすぐに駆けつけられる

院内保育では、保護者が同じ施設内や近くで働いているケースが一般的です。地震や火災といった緊急事態が発生した場合にも、連絡が取りやすく、すぐに駆けつけてもらえる安心感があります。また、日ごろから保護者と顔を合わせる機会が多いため、信頼関係も築きやすく、子どもに何かあった際も連携を取りやすいでしょう。

院内保育に向いている保育士の特徴

院内保育は、一般的な保育園とは異なる特色を持つため、自分の得意な保育スタイルや働き方とマッチするかを事前に見極めることが大切です。ここでは、院内保育に向いている人の特徴を紹介します。

家庭的であたたかい保育をしたい人

院内保育では、子どもたちが「第2の家庭」として過ごせるような、あたたかく家庭的な環境での保育が求められます。医療現場で働く保護者が安心して子どもを預けられるよう、食事や睡眠のサポートはもちろん、心のケアも含めたきめ細かく手厚い保育が必要です。アットホームな雰囲気の中で、子どもの個性やペースを大切にした保育を実践したいと考える人には理想的な環境といえるでしょう

夜勤手当で給料アップを目指したい人

現在の収入に物足りなさを感じている保育士にも、院内保育は魅力的な選択肢の1つです。院内保育では夜勤がある施設が多く、時間帯に応じた手当が支給されます。そのため、働き方によっては収入アップが期待できるでしょう。運営母体によっては、一般の保育園よりも給与水準が高かったり、福利厚生が充実していたりするケースもあるので、収入面を重視している保育士の方は候補に入れてみてください。

担任業務のプレッシャーを減らしたい人

院内保育では、クラスを受け持つことがあまりありません。前述のとおり、行事も小規模で行われることが多く、準備や練習に伴うストレスも比較的少なめです。院内保育での勤務は、クラス担任の業務に苦手意識がある人や、「保育に集中したい」「子どもと関わる時間を大切にしたい」と考える人におすすめといえるでしょう

ただし、変則的な勤務時間や異年齢保育に慣れる必要があったり、夜勤があると長時間の午睡チェックによる緊張感が伴ったりします。別の面でプレッシャーを感じる可能性がないかどうかを、事前に検討しておくことも重要です。

院内保育へ転職する際の注意点

ここでは、院内保育に転職する際に押さえておきたいポイントを解説します。転職の際にはしっかりと職場環境を確認して、ミスマッチをなくしましょう。

夜勤の有無や勤務体制などの条件を確認する

保育士が院内保育に転職する際は、夜勤の有無や頻度、シフトの組み方などを事前に確認しておくことが大切です。特に大学病院や総合病院といった規模の大きな病院では、医療従事者の交代勤務に合わせて保育士も夜勤が求められるケースがあります。院内保育園の中には、日勤のみの求人募集もあるため、残業の状況や有給休暇の取得率なども含めて、自身のライフスタイルに合った職場を選びましょう。

保育経験を求める職場があることを知っておく

院内保育の職場では、即戦力を求めて応募条件に実務経験を設けている求人もあります。院内保育は少人数制のため、配置される保育士の数が限られる傾向にあるからです。また、幅広い年齢の子どもを一緒に保育する「縦割り保育」が一般的なので、年齢に応じた柔軟な保育スキルが求められるケースもあります。未経験からの転職を考える場合は、充実した研修制度がある施設を選ぶのがおすすめです。

病児保育の求人と間違えないようにする

「院内保育」と「病児保育」は名称が似ていますが、業務内容や対象となる子どもが異なります。院内保育は主に医療従事者の子どもを通常保育する場であるのに対し、病児保育は病気や病気の回復期の子どもを預かる専門的な施設です。求人を探す際は、仕事内容をよく確認し、混同しないように気を付けましょう。誤って応募すると、求められるスキルや対応が異なり、選考中に戸惑う可能性があります。

きつい院内保育の職場を避けて転職するには

きつい院内保育の職場を避けたいと考えているなら、保育士専門の転職エージェントを活用するのがおすすめです。エージェントに相談することで、自身の希望する働き方や職場環境にマッチした求人を紹介してもらえます。

院内保育は職場によって雰囲気や勤務体制が異なるため、事前に詳しい内部情報を得られるかどうかが転職を成功させる重要なポイントとなります。「忙し過ぎて人手が足りない」「夜勤や変則勤務が多過ぎる」など、きついと感じる可能性のある職場を避けたい方は、エージェントを通じて慎重に職場選びを進めましょう。

「院内保育はきつい?」と気になる人によくある質問

ここでは、「院内保育はきつい?」と気になる人によくある質問を紹介します。

院内保育の仕事内容や一日の流れを教えてください

院内保育とは、病院で働く医師や看護師といった職員の子どもを預かる保育施設です。一般的な保育園とは異なり、少人数制で異年齢の子どもたちを保育する傾向があります。大規模な行事が少なめのため、家庭的な雰囲気の中で、子ども一人ひとりとじっくり向き合えるのが特徴です。また、病院の勤務体制に合わせて、24時間保育を実施している施設もあります。その場合、夕食の提供や入浴、就寝時の定期的な見回りなども行います。

院内保育の求人を探す方法には何がありますか?

院内保育の求人は、以下のような方法で探すことができます。

  • 保育士専門の転職エージェントや人材紹介会社

  • 病院やグループ運営法人の採用ページ

  • 求人情報サイト

  • ハローワーク

検索する際は、「院内保育 求人」「病院内 保育士」などのキーワードを使うと、条件に合った求人を見つけやすくなります。求人を比較する際は、夜勤の有無や施設の規模、職員数といった職場環境の詳細をチェックすることが大切です。

認可保育園にはない院内保育のデメリットは何ですか?

院内保育園での勤務は、認可保育園と比較して、以下のような点がデメリットとして挙げられます。

  • キャリアアップの機会が限られている

  • 夜勤や不規則な勤務で生活リズムが乱れやすい

  • 少人数体制のため急な休みが取りにくい

  • 集団活動や大規模な行事の実施が難しい

ただし、すべての院内保育園に上記の特徴が当てはまるわけではありません。園によっては夜勤がなかったり、定員が多く複数担任制を採用していたりするケースもあります。自分の希望とする働き方を考慮し、無理のない職場選びを心掛けましょう。

院内保育の人間関係できついことはありますか?

院内保育では、保護者が同じ施設内で働いているため、日常的に顔を合わせる機会が多くなります。状況によっては、保育内容をチェックされているように感じてプレッシャーとなる保育士もいるようです。また、少人数体制の職場の場合は、人間関係の密度が高くなる可能性も。保育士間の相性が合わないと逃げ場がないように感じてしまうかもしれません。

まとめ

保育士が院内保育を「きつい」と感じる主な理由は、夜勤による不規則な生活リズムや急なシフト変更などです。院内保育では、医療従事者である保護者の勤務変更に合わせて柔軟に対応する必要があるため、お迎え時間が遅れることでプライベートの時間が削られる場合もあるでしょう。また、少人数の保育士で運営されている施設では、連休の取得が難しかったり、希望通りのシフトが組みにくかったりする点もデメリットとして挙げられます。

一方で、院内保育には「子ども一人ひとりとじっくり向き合える」「保護者との連携が取りやすい」「夜勤手当で収入アップが見込める」などのメリットもあります。就職・転職活動の際は、勤務体制をしっかり確認し自分のライフスタイルに合った環境を選びましょう。

「院内保育の仕事に興味はあるけれど、きついと聞くから不安…」「給与が高い分、負担も大きいのかな…」「小規模保育園と大規模保育園、自分に合うのはどちらだろう?」といったお悩みを抱えている方は、転職支援サービスを活用してみるのも選択肢の1つです。保育業界に特化した転職エージェントのレバウェル保育士では、専任のキャリアアドバイザーがあなたの希望条件を丁寧にヒアリングし、求人紹介から履歴書・職務経歴書の添削、面接対策まで丁寧にサポートします。リアルな職場の情報も得られるため、「入職後のギャップが大きかったらどうしよう」と心配な方も安心です。ぜひ一度ご相談ください。

執筆者

A

「レバウェル保育士」編集部

保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。

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