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保育士の就職先には何がある?職場ごとの違いや選び方を解説!
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「保育士の就職先にはどこがあるのだろう…」と疑問に思っていませんか?保育士の就職先は、認可保育園や認定こども園だけではありません。保育士の専門性を活かせる職場は多様にあります。 この記事では、保育士の主な職場や保育園以外の就職先を紹介します。働き方や特徴を理解し、自分に合った職場選びができるよう具体的に解説するので、新しい可能性を探してみましょう。
目次
保育士の就職先は保育園以外にある?
保育士の資格や経験を活かせる職場は、保育園以外にも多くあります。具体的には、認定こども園や病院内にある保育所、乳児院などです。それぞれの職場によって、保育士の役割や仕事内容、活かせる知識といった特徴は異なります。
これから仕事を探す方は、自身の保育観や目指す保育士像といったキャリアプランもふまえて就職先を選びましょう。長く活躍するためには、自分に合った保育ができる職場を選ぶことが大切です。
保育士の主な就職先
保育士の就職先には、認可保育園や認定こども園などが挙げられます。ここでは、保育士の主な就職先をまとめました。
認可保育園
認可保育園は、国が定めた設置基準を満たし、都道府県知事の認可を受けた施設です。施設の広さや設備、保育士の人数など、さまざまな基準に沿って運営されています。
認可保育園で働く保育士の待遇は比較的安定しており、福利厚生も整っているのが特徴です。公立と私立の2種類があり、どちらも保育士として専門性を発揮できる職場環境が整っています。認可保育園は、安心して長く働きたい人にとって、魅力的な就職先となるでしょう。
出典
厚生労働省「保育所ってどんなところ?」(2025年5月23日)
地域型保育事業の職場
域型保育事業とは、子ども・子育て支援新制度において、多様な保育ニーズに対応するために創設された、比較的小規模で地域に密着した保育サービスのことです。地域型保育事業の種類や特徴を、以下にまとめました。
形態 | 定員 | 実施場所 | 特徴 |
小規模保育事業 | 6~19人 |
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事業所内保育事業 | ₋ | 事業所内の敷地内または事業所近接地など |
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家庭的保育事業(保育ママ) | 1~5人 |
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居宅訪問型保育事業 | ₋ | 保育を必要とする子どもの居宅 |
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参照:こども家庭庁「子ども・子育て支援新制度ハンドブック(平成27年7月改訂版)(p.11)」
地域型保育事業を就職先として検討する際は、形態ごとの違いを理解し、自身の保育観やキャリアプランと照らし合わせて考えましょう。
出典
こども家庭庁「子ども・子育て支援新制度ハンドブック(平成27年7月改訂版)」(2025年5月22日)
認定こども園
認定こども園とは、幼稚園と保育所の機能を併せ持ち、保護者の就労状況にかかわらず、すべての子どもに質の高い教育・保育を提供する施設です。
「幼保連携型」「幼稚園型」「保育所型」「地方裁量型」の4つの種類があり、それぞれの特徴に応じて保育士の役割があります。子どもたちの年齢は、0歳から就学前までと幅広く、長時間保育と教育時間を組み合わせた保育を行うのが特徴です。
認定こども園は、保育士の専門性を活かしながら、より幅広い視点で子どもの成長を支援できる就職先になります。
出典
東京都福祉局「認定こども園概要」(2025年5月23日)
認証保育園
認証保育園とは、東京都が独自に設けた基準に基づいて認証した保育施設です。東京都福祉局によると、認証保育園は国の認可保育園とは異なる基準で運営されており、都市部の保育ニーズに柔軟に対応できます。
認証保育園は、保護者のニーズに合わせた保育サービスを提供できるのが特徴です。そのため、保育士には柔軟な勤務体制が求められますが、自分の生活スタイルに合わせた働き方を選択できる可能性もある就職先です。
出典
東京都福祉局「東京都福祉局」(2025年5月23日)
院内保育所
院内保育所は、医療機関に設置された保育施設です。主に医療従事者の子どもを預かりますが、地域の子どもを受け入れる施設もあります
院内保育所は比較的少人数制の保育が多いため、一人ひとりの子どもとじっくり向き合える環境です。24時間体制の病院に就職すると早朝や夜間の勤務が発生する可能性もありますが、シフト制で働けるため、自分のライフスタイルに合わせた勤務時間を選べる職場もあります。待遇面は、一般の保育園より良好な条件が提示される傾向にあるようです。
企業主導型保育所
企業主導型保育所は、企業が従業員の仕事と子育ての両立支援のために設置する保育施設です。こども家庭庁の「企業主導型保育事業等」によると、企業主導型保育所は国の助成を受けて運営されており、従業員の子どもだけでなく地域の子どもも受け入れています。
企業主導型保育所は、企業の勤務体系に合わせた保育を提供するため、保育士の勤務時間も比較的柔軟に設定されているのが特徴です。企業の福利厚生の一環として運営されているため、保育士の待遇面も充実している可能性があり、長く働き続けやすい就職先といえるでしょう。
出典
こども家庭庁「企業主導型保育事業等」(2025年5月23日)
託児所
託児所はレジャー施設やショッピングセンター、夜間保育を行うベビーホテルなど、幅広い形態があります。一時預かりが中心となるため、保育士は初めて出会う子どもたちと短時間で信頼関係を築く力が必要です。年齢や生活環境の異なる子どもたちへの臨機応変な対応力も求められます。
託児所は、保育士の勤務形態も多様で短時間勤務やシフト制など、自分の生活スタイルに合わせた働き方を選べるのが特徴です。託児所に就職して、通常の保育園とは異なる経験を積むことで、保育士としてのキャリアの幅が広がるかもしれません。
その他の認可外保育園
認可外保育園は、国の認可基準は満たしていませんが、独自の保育方針や特色ある保育を提供できる施設です。たとえば、英語教育に特化したプリスクールでは、語学教育と保育を組み合わせた独自のプログラムを展開できます。
認可外保育園は認可外ならではの柔軟さを活かして、少人数制の保育や特別なカリキュラムの実施など、保育士の裁量が大きいのも特徴です。施設によって保育士の労働条件には差があるため、待遇面は事前によく確認しましょう。認可外保育園に就職する場合は、自分の目指す保育を実現できる環境かどうか、じっくり検討して選ぶことをおすすめします。
保育園以外の保育士の就職先
保育士の資格や経験を活かせる就職先は、保育園以外にもあります。ここでは、保育園以外の保育士の就職先をまとめました。
放課後等デイサービス
放課後等デイサービスは、障がいのある子どもたちを対象とした福祉サービスです。主な仕事内容として、学校の授業終了後や長期休暇中に生活能力の向上のための訓練や、創作活動を提供することが挙げられます。
放課後デイサービスで働く保育士は、一人ひとりの子どもの特性を理解し、子どもに合わせた支援計画を立ててきめ細かなケアを実施するのが特徴です。従来の保育とは異なり、個別支援に重点を置いています。
放課後デイサービスは保育士としての視点を活かしながら、障がいのある子どもたちをサポートするスキルを身につけられ、やりがいと専門性を両立できる就職先といえるでしょう。
児童発達支援
児童発達支援は、障害のある未就学の子どもたちを対象とした通所支援施設です。主な仕事は、遊びを通じた発達支援や基本的生活習慣の確立、集団生活への適応訓練などがあります。保育士の持つ「遊びを通した学び」の視点が重要視される職場です。
児童発達支援では、子どもの興味に合わせた遊びの中で運動機能の発達を促したり、少人数でのグループ活動を通じてコミュニケーション能力を育んだりします。ご家族の支援も重要な役割であり、子どもの成長に寄り添いながら、家庭での関わり方や保護者の悩みに対する相談支援も行います。医療職や療育の専門家と協力して支援を行うため、より専門的なスキルを身につけられ、保育士としての専門性を高められる就職先です。
学童保育
学童保育は、小学生を対象とした放課後児童クラブです。保護者が日中家庭にいない児童に、安全で充実した放課後の居場所を提供します。学童保育の仕事内容は、宿題のサポートや集団遊びの支援、おやつの提供などです。乳幼児とは異なり、子どもたち自身の主体性を大切にしながら、見守りと適切な援助を行います。友達関係のつなぎ役や、トラブルの際の仲裁など、社会性の発達を支援する役割も重要です。
保育士は、保育園とは異なる年齢層の子どもたちと関わることで、新たな経験とスキルを得られるのが魅力になります。子どもたちの成長に合わせた関わり方や、学校生活と家庭生活をつなぐ支援など、保育士としての視野を広げることも可能です。また、比較的勤務時間が短い傾向にあるため、ワーク・ライフ・バランスを重視した働き方もできる就職先になります。
乳児院
乳児院は、家庭での養育が困難な乳幼児を24時間体制で支援する児童福祉施設です。乳幼児の養育全般が乳児院での仕事になります。授乳やおむつ交換、入浴介助などの基本的な生活ケアはもちろん、一人ひとりに合わせた関わりを持つことが大切です。発達段階で重要な時期にある子どもたちへの情緒的なサポートが求められ、保育士としての専門性が発揮できるでしょう。
乳児院で働く保育士は、看護師や心理職など他職種との連携も必要で、より専門的な知識とスキルを身につけられます。乳児院での勤務は夜勤を含む交代制勤務となり、子どもたちの生活に24時間寄り添うという経験ができ、保育士としての専門性を高められる就職先です。
出典
こども家庭庁「社会的養護の施設等について」(2025年5月23日)
ベビーシッター
ベビーシッターは、個人宅で子どもの保育をする仕事です。ベビーシッターの仕事内容は、食事やおやつの介助、遊びの提供など家庭に合わせた保育全般です。子どもの生活リズムや家庭の方針を尊重しながら、保育の専門家として適切なサポートを行います。子どもの発達段階に応じた遊びの提案や、生活習慣の確立に向けたサポートなど、保育士としての知識とスキルを活かして活躍することが可能です。
ベビーシッターは個別対応だからこそ、子どもの成長をより身近に感じられ、保護者と信頼関係を築けるのが魅力になります。勤務時間や曜日を自分で選べる柔軟性もあり、プライベートの時間を確保した働き方もしやすい就職先です。
幼稚園
幼稚園は、学校教育法に基づく教育施設です。保育士資格だけでは働くことはできませんが、保育士としての経験は幼児教育の現場で活かせます。幼稚園教諭免許の取得を検討している保育士にとって、就職先の候補の1つになるかもしれません。
幼稚園での仕事は、3歳から就学前までの子どもたちへの教育活動です。遊びを通した学びを大切にしながら、より教育的な視点での関わりが求められます。また、行事の企画・運営や保護者への支援など、保育士としての経験が活きる場面もあるのが魅力です。幼稚園は固定勤務制で土日祝が休みの傾向にあるため、自己研鑽や趣味の時間を確保しやすい就職先になります。
出典
文部科学省「幼稚園(ようちえん)について教えて!」(2025年5月23日)
助産施設
助産施設は、経済的な理由で入院助産を受けることが困難な妊産婦を支援する施設です。仕事内容は、新生児のケアと母親への育児支援になります。保育士は授乳のサポートや、母親の育児に対する不安の軽減などの子育て支援に関わるのが特徴です。子育てに不安を感じる母親に対して、保育の専門家として具体的なアドバイスも提供します。
助産施設で母子の愛着形成を支援する重要な時期に関わることは、保育士としての専門性を高める経験にもなるでしょう。産前産後の切れ目ない支援に携わることで、子育て支援の新たな視点も得られる就職先です。
母子生活支援施設
母子生活支援施設とは、離婚や経済的な事情を抱えた母子を保護し、自立に向けた支援を行う児童福祉施設です。仕事内容は、入所している子どもたちの保育支援になります。
母子生活支援施設の保育士は、日中の保育や学習支援、生活習慣の確立など子どもの健やかな成長のサポートを行います。心理的なケアが必要な子どももいるため、一人ひとりの背景に配慮した細やかな関わりが必要です。また、母親への子育て支援も重要な役割です。育児相談や子育てのアドバイス、母子関係の調整など、保育の専門家として母親の自立をサポートします。
母子生活支援施設は、母子の新しい生活づくりに寄り添い、福祉的な視点を持った保育の実践ができる就職先です。
出典
こども家庭庁「社会的養護の施設等について」(2025年5月23日)
児童館
児童館は、0歳から18歳未満のすべての子どもたちを対象とした児童福祉施設です。児童館での仕事は、子どもたちの自主的な活動や遊びのサポートになります。各種教室やイベントの企画・実施など、さまざまな活動を通して子どもたちの健全な育成をサポートするのが特徴です。児童館では、保育士としての経験を活かしながら、創造的な活動を展開できるのが魅力といえるでしょう。
児童館は子育て支援の拠点としての役割も担っており、親子の交流の場の提供や育児相談なども行います。地域に密着した支援ができ、子どもたちの成長を長期的に見守れるのもメリットです。児童館は、乳幼児から中高生まで、幅広い年齢層の子どもたちの成長を支援できるやりがいのある就職先になります。
出典
こども家庭庁「児童館について」(2025年5月23日)
児童発達支援センター
児童発達支援センターは、障がいのある子どもの通所支援に加え、地域の障害児支援の中核的な役割を担う施設です。仕事内容は、個別の支援計画に基づいた療育支援になります。地域支援の拠点として、保育所等への巡回支援や、保護者への相談支援も重要な役割です。
児童発達支援センターでは、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士など多職種と連携して総合的な支援のスキルを学べる環境です。保育士として、より専門的な支援スキルを身につけながら、子どもたちの発達を支援できる就職先といえるでしょう。
児童心理治療施設
児童心理治療施設は、発達特性や心理的な課題がある子どもたちの治療と支援を行う児童福祉施設です。仕事内容は、子どもたちの日常生活の支援や心理的なケアになります。児童心理治療施設で働く保育士は、基本的な生活習慣の確立や学習支援、活動を通じて子どもたちの心の安定を図るのが役割です。保育士として、子ども理解の視点を活かしながら、一人ひとりの心理的な課題に配慮した関わりが求められます。
児童心理治療施設の保育士は、心理職や医療職と密接に連携を取るのが特徴です。会議を通じて専門的な知識を共有し、チームで子どもたちの成長を支えます。情緒的な課題がある子どもたちの生活に寄り添いながら、心理的支援のスキルを身につけられる環境です。児童心理治療施設は、子どもたちの心の成長に深く関われるやりがいのある就職先になります。
出典
こども家庭庁「社会的養護の施設等について」(2025年5月23日)
児童自立支援施設
児童自立支援施設は、非行などの課題がある子どもたちの自立支援を行う児童福祉施設です。保育士の仕事は、子どもたちの日常生活全般の支援になります。基本的生活習慣の確立や学習支援など、自立に向けた包括的な支援を行うのが特徴です。安定した生活リズムの構築や、社会性を育むサポートが重要になります。
児童自立支援施設は、保育士としての生活支援を通じて、子どもたちの更生と社会復帰をサポートする役割を担う職場です。さまざまな状況の子どもたちの未来を支える、社会的意義の大きな就職先といえるでしょう。
出典
こども家庭庁「社会的養護の施設等について」(2025年5月23日)
保育以外の業種で保育士が活躍する就職先
保育士は、保育や福祉以外の分野においても活躍できます。子どもと関わる仕事であれば、保育士としての専門性が強みとなるでしょう。ここでは、保育士が活躍しやすい保育以外の就職先を解説します。
写真館のスタッフ
保育士が写真館に就職すれば、子どもたちの最高の笑顔を引き出せるかもしれません。写真館での仕事は、撮影の補助や子どもたちの機嫌を取ることです。泣いている子どもをあやしたり、自然な表情を引き出したりするスキルが重宝されます。
写真館では、年齢に応じた声かけや関わり方の工夫など、保育士の専門性を発揮できるでしょう。七五三や入園・入学の記念撮影など、家族の大切な思い出づくりに関われるのも魅力です。保育士は子どもの発達段階を理解しているという強みを活かし、子ども一人ひとりに合った撮影の提案もできるでしょう。
子ども用品を扱う会社
子ども用品を扱う会社では、保育士としての知識を商品開発やマーケティングに活かせます。子どもの衣類や玩具、育児用品など、保育士の専門的な知識に基づいた実用的な商品企画が可能です。
保育士は現場のニーズを理解しているという強みを活かし、子どもの発達段階に応じた商品提案や、保育者・保護者の視点に立った改善提案ができます。商品説明やカタログ制作など、専門知識を活かした仕事にも携われるかもしれません。子ども用品を扱う会社は、子どもの成長を支える商品づくりに関われるというやりがいを感じやすい就職先です。
幼児教室の先生
幼児教室では、保育士としての専門性を活かしながら、より教育的な視点での関わりが可能です。音楽や体操、英語など特定の分野に特化した指導を行いながら、子どもの総合的な発達を支援できます。
幼児教室は、発達段階に応じた指導法や、子どもの興味を引き出す工夫など保育士としての知識が活きる就職先です。保護者への説明や相談対応など、保育士としてのコミュニケーション能力も強みとなります。子どもの才能や可能性を引き出す、専門性の高い教育に携われるのが特徴です。
保育士の就職先の選び方
保育士の就職先選びは、自分のキャリアプランや生活スタイルに影響します。ここでは、保育士の職場選びのポイントをまとめました。
自分のやりたい保育ができる環境はどこか考える
保育士として働くうえで大切なのは、自分の理想とする保育が実践できる環境かどうかです。就職を検討している職場の保育方針や理念が自分の価値観と合っているか、しっかり確認しましょう。
たとえば、特定の教育方法に興味がある場合は、その理念に基づいた保育を実践している施設を探します。「少人数の施設で子どもとじっくり関わりたい」「専門的な発達支援に携わりたい」など、自分の保育観に合った職場を選ぶことが大切です。
自分のやりたい保育を実現ができる環境に就職すれば、保育士としてのやりがいや成長をより強く感じられるでしょう。
長く働ける職場かどうかをチェックする
保育士が長期的なキャリア形成を考えるうえで、就職先の安定性や将来性は重要なポイントです。給与体系や昇給制度、福利厚生などの待遇面以外にも、研修制度やキャリアアップの機会があるかどうかもチェックしましょう。
また、勤務先の雰囲気や人間関係も重要です。職場見学に行き、職員の様子やコミュニケーションの取り方などを観察すれば、働きやすい環境かどうかを判断しやすくなります。育休や産休の取得実績、有給休暇の消化率なども指標にして、長く働ける職場かどうかを判断するのも効果的です。
勤務形態や働き方が自分に合うか確認する
保育士が就職先を探す際、自分のライフスタイルと勤務形態が合っているかどうかも重要な要素です。勤務時間や休日、シフト制の有無など、具体的な労働条件をしっかり確認しましょう。
たとえば、「早番・遅番のシフトがある職場なのか」や「土曜出勤は何回あるのか」、「残業の頻度はどうか」など、実際の働き方をイメージできる情報を集めることが大切です。通勤時間や立地なども重要になります。自分の生活リズムや家庭環境に合った働き方ができる就職先を選びましょう。
保育士が就職先選びで確認すべき条件
保育士の就職先選びでは、下記のような条件を総合的に検討することが大切です。
給料
通勤のしやすさ
休日の日数
勤務時間やシフト体制
具体的な業務内容
保育方針や企業理念
福利厚生
職場の雰囲気
スキルアップ・キャリアアップのしやすさ
園の規模
公立か私立か
認可施設か認可外施設か
これらの条件をすべて満たす職場を見つけるのは、難しいかもしれません。そのため、自分にとって特に重要な条件の優先順位を決めておくことが大切です。譲れない条件は何か、妥協できる部分は何かを整理し、就職先を探すことをおすすめします。
保育士が就職先に迷ったら転職エージェントがおすすめ
保育士が就職先選びに迷ったとき、転職エージェントの利用が効果的です。保育業界に特化したエージェントは、求人情報だけでなく、現場の実態や働く環境についての詳しい情報も提供してくれます。
給与や勤務時間などの基本的な条件はもちろん、保育方針や職場の雰囲気、実際の残業状況など求人票だけでは分からない情報も教えてもらうことが可能です。面接対策や履歴書の添削、条件交渉のサポートなど、転職に関する総合的なアドバイスも受けられます。保育業界の最新動向や給与相場なども把握しているため、より良い条件での転職を実現しやすくなるでしょう。
保育士の就職先に悩んでいる方は、気軽に転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
保育士の就職先に関してよくある質問
ここでは、保育士の就職先に関してよくある質問に、Q&A形式でお答えします。
保育士が就職できる意外な職場は?
保育士の資格や経験を活かせる意外な職場として、テーマパークや小児科の受付があります。テーマパークでは、保育士の知識や経験を活かして、子どもの目線で楽しい時間を提供できるのが魅力です。小児科の受付では、子どもの様子を理解した適切な対応や、不安を抱える保護者への支援など、保育士ならではの専門性を活かせるかもしれません。保育士が小児科の受付で働けば、子どもたちに安心感を与える重要な役割を担えるでしょう。
保育業界以外で保育士が活躍できる仕事を知りたい方は、本記事の「保育以外の業種で保育士が活躍する就職先」も確認してみてください。
保育士資格を活かして一般企業に就職できる?
保育士資格を活かして、一般企業に就職できる可能性はあります。子ども関連の事業を展開している企業では、保育の専門知識を持つ人材が重宝されるかもしれません。保育士の知識は、子どもの発達に関する深い理解や保護者対応のスキルなど、幅広い企業で強みとなります。保育士がビジネススキルを身につけることで、より幅広いキャリアの可能性が広がるでしょう。
まとめ
保育士の就職先には、保育園以外にも多様な選択肢があるのが特徴です。放課後等デイサービスや児童発達支援施設など専門的な支援の場から、写真館や子ども用品会社など保育以外の業種まで、保育士の経験を活かせる職場は幅広く存在します。
保育士の就職先選びでは、「自分のやりたい保育ができる環境か」や「長く働ける職場か」、「勤務形態が自分に合っているか」などの条件をよく確認して検討することが大切です。給与や休日、職場の雰囲気、キャリアアップの機会など重要な条件の優先順位をつけましょう。
希望条件をすべて満たす職場を見つけるのは難しいかもしれません。保育業界に特化した転職エージェントを利用すると、より詳しい情報を得られ、自分に合った職場を見つけやすくなります。
「自分に合っている就職先が分からない」「求人情報の比較の仕方が分からない」とお悩みの方は、ぜひ「レバウェル保育士」にご相談ください。「レバウェル保育士」なら、保育業界に特化したアドバイザーが豊富な求人情報の中からあなたの希望に合った職場を提案します。給与や労働条件の相場感についても詳しく説明できるので、保育士としてのキャリアプランに不安がある方も気軽にご相談ください。
執筆者

「レバウェル保育士」編集部
保育士・幼稚園教諭専門の転職エージェント「レバウェル保育士」が運営するメディア。現役の保育士とこれから保育士を目指す方に向けて、仕事や転職に役立つ情報をお届けします。記事を通して不安や悩みが少しでも解消する状態を目指し、皆さんのキャリア選択を支援します。